高瀬 鎮夫(たかせ しずお、1915年8月13日 ‐ 1982年10月14日)は、日本の映画字幕翻訳家、翻訳家。東京外国語学校英語科卒。洒落たセンスのある意訳を得意とし、清水俊二と共に1960年代半ば~1980年代序盤まで洋画字幕界の代表的存在だった。清水の著書『映画字幕(スーパー)五十年』(292~293頁)によれば、清水が知っている英語の名手の中でも五本の指に入るほど有能だったが、酒が好きでそのために寿命を縮めたという。字幕の文字を書くカードライターあるいはタイトルライターの第一人者佐藤英夫は高瀬の甥にあたる(ちなみに、タイトルライターは、翻訳者である「字幕屋」に対して、「書き屋」と呼ばれる)。字幕翻訳家の金田文夫は弟子。金田は下町の出だったため、鎮夫から荒っぽい言葉が頻出する『ビバリーヒルズ・コップ』の翻訳を「お前やってみろ」と任されたという。『カサブランカ』でリック(ハンフリー・ボガート)がイルザ(イングリッド・バーグマン)に繰り返し言う“Here's looking at you, kid.”に「君の瞳に乾杯」という字幕を付けた。これは名台詞として定着し、NHKの放送でこの台詞が「君の命に」と訳されたとき、抗議が殺到したほどだった。『ジョルスン物語』での主人公の決め台詞 "You ain't heard nothin' yet!" を「お楽しみはこれからだ」と翻訳し、また『ある愛の詩(うた)』の名台詞“Love means never having to say you're sorry”を「愛とは決して後悔しないこと」と翻訳したことでも知られている。また、ゴジラを欧米向けに英訳するにあたりローマ字綴りのGOJIRAではなく、欧米人にとってインパクトのあるGODZILLAと翻訳したのも高瀬である。など。
出典:wikipedia
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