ワーナー・マイカル・シネマズ()は、かつて存在したシネマコンプレックスの屋号である。イオングループの株式会社ワーナー・マイカル(現・イオンエンターテイメント株式会社)が運営していた。2013年7月1日、イオンシネマズ株式会社が運営していた映画館との統合により、イオンシネマに改称された(改称後の映画館については「イオンエンターテイメント」の項を参照)。1993年に日本初のマルチプレックスシネマとされる『ワーナー・マイカル・シネマズ海老名』(神奈川県海老名市)を開業した。商業劇場では国内初となるTHX認定を1スクリーンで取得。当時はあまり普及していなかったdtsなどのデジタル音響システムや、傾斜角の大きいスタジアムシートを導入するなど、音響の良さ、見やすさを謳っていた。また、6つ以上のスクリーンを持ちながら、入口・ロビー・映写室等を共有し、商業施設と併設するシネマコンプレックスの日本におけるオーソドックスなデザインを確立した。また、映画の本編が始まる前のCM枠で流れる劇場マナームービーや館内のグッズなどでは、ワーナー・ブラザースが製作しているバッグス・バニーを始めとするルーニー・テューンズのキャラクターとコラボレーションされており、他のシネコンとの差別化を図っていた。創業以降、サティ(現:イオン)やビブレ等マイカルの店舗に併設されるケースがほとんどであった。しかし、マイカルの経営破綻によりイオングループに入り、イオンモールなどイオングループが運営するショッピングセンターに併設されることも増えた。一方で、多摩センターやノースポートモール(港北ニュータウン・マルイ系の運営会社)などイオングループ外のショッピングセンターに設置された例、また弘前・北上のように現在はマイカルの傘下から離れた店舗をキーテナントとするショッピングセンターに引き続き併設されている例もある。ただし、イオンが資本参画しているダイエーを核店舗とするショッピングセンターには進出していない。2001年9月にマイカルが経営破綻した影響により、浦和、川崎、一関、帯広を初めとする複数の出店計画が中止となった。このため、移転を除くと2001年1月26日に開業した加古川から2004年11月12日開業のりんくう泉南まで3年以上の間、新規出店が行われなかった。また後に、当時の親会社であるワーナー・ブラザース・インターナショナル・シネマズが日本国内に直営劇場の展開を計画したが、2007年11月に取りやめを決定し、その余波でelumiこうのす(埼玉県鴻巣市)への『ワーナー・マイカル・シネマズ鴻巣』の出店が急遽中止になるなどの影響が出た。なお、ワーナー・マイカル・シネマズとして営業していた後述の改称以前の段階では、席数が最も多いのは東京都板橋区にある『ワーナー・マイカル・シネマズ板橋』(2326席)で、最も少ないのは山形県米沢市にある『ワーナー・マイカル・シネマズ米沢』(948席)であった。イオンリテールとの吸収合併により2011年2月28日を以てマイカルは消滅しているものの、それに伴う改称は行われず、引き続き「マイカル」の名称が使用されていた。しかし、2013年2月28日にタイム・ワーナーグループが資本を撤退し、ワーナー・マイカルがイオンの完全子会社となり、同年7月1日にはワーナー・マイカルを存続会社としてイオンシネマズと統合。社名は「イオンエンターテイメント」に改称した。これによりスクリーン数は609となり、TOHOシネマズを抜いて日本国内最多のスクリーン数を運営する映画興行会社となった。劇場名は同年6月から年内にかけて「ワーナー・マイカル・シネマズ」から改称し「イオンシネマ」に統一するとしていたが、公式サイトにおける劇場名称や劇場の公称としては会社の統合と同日付けでイオンシネマに統一され、25年に渡り使用されてきたマイカルの名称も消滅した。なお、看板などは同年内を目処に全劇場の変更を完了した。統合前の最後の3日間(6月28日〜30日)には「ワーナー・マイカル・シネマズからのありがとうの3日間」と称して、ルーニー・テューンズのサンクスカード(映画チケットの購入時)やオリジナルグッズ(ドリンクやポップコーンの購入時)を先着で貰えるプレゼントイベントが全館(61サイト)で開催された。以下はワーナー・マイカル・シネマズに存在したサービスである(※イオンシネマへの統一後も存続しているものもある)。Cinema Lifeという映画情報が掲載されたフリーペーパーを配布している。過去には、やはりフリーペーパーの「Comming Soon!」を配布していた時期(1997年 - 1998年頃)や、有償の「近日くらぶ」と言う雑誌を販売していた時期(1999年 - 2001年頃)もあり、上映作品の宣伝戦略は何度か変わっている。2008年後半よりRealD方式の設備を各劇場に順次導入し、対応劇場では『ワーナー・マイカル デジタル3-Dシネマ』として3-D映画作品の上映を行っている。日本国内ではXpanDを導入するチェーン系劇場・シネマコンプレックスチェーンが多いが、それと対比して「メガネが軽い」等の長所をインフォマーシャル等で取り上げている。3D鑑賞料金は基本料金+400円だが、初回鑑賞時に渡された3Dメガネを持ち帰り次回鑑賞時に持参すれば3D鑑賞料金は300円に値引きされる。一部の劇場では日本ビクター製のRealD方式の投影に対応した業務用3Dテレビと3Dメガネを設置し、3-D上映作品の予告編の再生を行っている。ポップコーン・ハーゲンダッツなどの食品や、ペプシコーラをはじめとしたサントリーフーズ製品のドリンクを販売している。1996年頃まではコカコーラを販売していた。ビールはサントリーではなく、アサヒスーパードライを販売している所もある。なお、コンセッションで購入していない持ち込み品の館内での飲食は禁止されている。ワーナー・マイカル・シネマズの運営を行っていたのは、イオンの完全子会社で現在はイオンエンターテイメントに改称されている株式会社ワーナー・マイカル(英称:"WARNER MYCAL CORP.")。設立当初はニチイとタイム・ワーナーグループの合弁会社であった。以下に記すのは2013年6月まで株式会社ワーナー・マイカルが運営していた、もしくはそれ以前に撤退した映画館である。イオンシネマに名称統一後の映画館については、イオンエンターテイメントの劇場一覧を参照。
出典:wikipedia
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