『君たちに明日はない』（きみたちにあすはない）は垣根涼介の小説、およびそれを題材にした漫画作品、テレビドラマである。作者である垣根涼介が自分のサラリーマン時代の体験を重ねて、リストラに悩む人間たちの苦悩や、それをどうやって乗り越えていくかを描いている。元々は『CHOKER（チョーカー）』のタイトルで小説新潮に連載されていたものをまとめ、2005年3月に上梓、その年の第18回山本周五郎賞を受賞した。当時は「『ワイルド・ソウル』などの冒険小説の作者がなぜサラリーマン小説を？」と、戸惑いの声が多かった。しかしその後2007年9月に刊行された今作の続編である『借金取りの王子』で人気を博し、第3弾の『張り込み姫』、第4弾の『勝ち逃げの女王（文庫化の際に『永遠のディーバ』に改題）』と続いて刊行され、今や著者の人気シリーズとなっている。2014年5月発売の『迷子の王様』でシリーズ完結となった。このエピソードでは従来の人員削減を取り扱っていない。真介の勤めている会社日本ヒューマンリアクトは人員整理の面接だけでなく、最近では人材派遣業も行うようになった。陽子が勤めている関東建材業協会では事務補助員が不足しており、派遣会社より社員を派遣してもらっているのだが、いまいち社員の質が良くないと感じており、陽子は真介の会社に人材派遣を依頼する。だが真介が派遣してきたスタッフの面接をすると、仕事は無難にこなしそうだが、能動的にこなすタイプではなさそうであること、自分（=陽子）からするとお世辞にも気が合わないと感じ、不採用にしようと考える。そして、真介になぜあんな社員を派遣に寄こそうとしたのかとクレームを付けたが、真介はもし陽子と同じタイプの性格の人間を派遣すると、衝突することが目に見えていると諭し、敢えて（性格が）正反対のスタッフを派遣したと説明する。陽子は真介の意見に納得し、派遣したスタッフを採用することを決意する。このエピソードでは、真介の上司であり社長でもある高橋が、過去に退職勧奨の面接をした社員との飲み会を開いたエピソードとなっている。山三証券の元社員であり二人は同期でもある。団塊世代。山三証券に入社したのは、就職活動に勤しむのが遅れ、選択肢が限られたことと、会社説明会にコーヒーが出たことがきっかけ（誠意を感じた）。新人研修時代は徹底的にサボっていたが、営業マン時代はトップレベルの成績を残していた。山三証券が経営破綻し、リストラの対象となり二人は退職した。退職する際も特別悲観的な気持ちにはならなかったようで、前向きと言うよりは達観した態度で受け入れていた。平成20年7月1日号 - 平成21年1月20号に、実業之日本社の漫画雑誌『漫画サンデー』に笠原倫の漫画で連載された。全2巻。2010年1月16日から2月27日まで、坂口憲二主演でNHKの土曜ドラマ枠で放送された。全6話。※ここでの時刻表記は、日本時間とする。第1話第2話第3話第4話第5話第6話

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