十六小地獄とは、仏教の地獄に伝わる八大地獄の周囲に存在する小規模の地獄で、地獄に落ちた亡者の中でもそれぞれ設定された細かい条件(生前の悪事)に合致した者が苦しみを受ける。条件は当時の倫理観や仏教の教えに沿っているため、中には現在の倫理観や社会風俗などに合わないものも存在する。ここでは、生前に殺生・盗みの罪を犯したものが落とされる黒縄地獄の小地獄を解説する。なお、特に断りがない場合、種類と描写は「正法念処経」の記述に従う。同経典には三種類しか伝わっていないのだが、その理由は不明である。生前に間違った法を説いた者、崖から投身自殺した者達が落ちる。燃える黒縄に縛られて、計り知れないほど高い崖の上から鉄刀が突き出す熱した地面に落とされる。その上で燃える牙を持つ犬に食い殺される。黒縄地獄にありながら、落ちる条件は「盗み」ではなく「嘘」や「邪見」にあたるのだが、理由は不明。病人が用いるべき薬品を病人でもないのに用いた中毒患者(阿片など)が落ちる。烏、鷺、猪などが罪人の眼球や舌をつついて抜き出し、獄卒たちが杵や大斧で罪人を打ち据える。貪欲のために人を殺し、飲食物を奪って飢え渇かせた者が落ちる。鉄の棘が生えた地面を、杖、火炎の鉄刀、弓矢などを持った獄卒に追い回され、休む間もなくいつまでも走らされる。転倒すると金棒で何度も殴られ、水をかけられる。
出典:wikipedia
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