有明海沿岸道路(ありあけかいえんがんどうろ、略称:有明沿岸道、、有沿道)は、福岡県大牟田市を起点とし、佐賀県鹿島市に至る計画の延長約55kmの地域高規格道路(自動車専用道路)である。また、大牟田市から南進して熊本県熊本市の熊本天草幹線道路まで延長する有明海沿岸道路(II期)も候補路線に指定されている。有明海沿岸道路(I期)は国道208号および国道444号のバイパスとなっている。本項目では、国土交通省により「一般道路での開通」とされた区間の一般道路(以下「一般道路部」と記す)についても解説する。有明海沿岸の都市群を結ぶことにより、深刻な渋滞箇所が存在する国道208号等の混雑緩和と交通安全の確保を主目的として計画・事業化された。地域間の交流促進を図るとともに、接続する道路を介して各種広域交通拠点との結節機能ももつ。大牟田高田道路、高田大和バイパス、大川バイパス、大川佐賀道路、佐賀福富道路、福富鹿島道路が整備区間に指定されている。2008年3月29日、大牟田高田道路・高田大和バイパス・大川バイパスの大牟田IC-大川中央IC(23.8km)の内、高田IC-大和南ICを除く21.8kmが暫定開通。約1年遅れて2009年3月14日に高田IC-大和南ICが開通した。この暫定開通区間の内、国道である自動車専用道路と福岡県道である一般道路との併設区間として計画され、自専道に先行して供用されている一般道路部の区間がある。高田大和バイパス・大川バイパスのうち、大和南IC-柳川西IC間と大川東IC-大川中央IC間の2区間である。このように現在は暫定開通のため、自専道部(暫定2車線)と一般道路部が混在して供用されているが、将来自専道部の4車線化が可能な用地取得・道路設計がされている。大牟田高田道路は、福岡県大牟田市から同県みやま市高田町に至る国道208号のバイパスである。有明海沿岸道路の南東端にあたる。大牟田ICから健老IC付近にかけては埋立地に立地する工場地帯の中を突き抜けるため、高いフェンスで覆われていて周囲が見渡せない区間も存在するが、健老ICを過ぎて堂面川橋(健昭橋)を渡ると一転して干拓地の広がるのどかな風景となる。大牟田北ICでは、接続する熊本県道・福岡県道10号南関大牟田北線を介して九州自動車道南関ICに繋がっており、大牟田市沿岸部と九州道を結ぶ最短ルートとなっている。干拓地からやや内陸側に向きを変え、右手に見える黒崎公園を通り過ぎた所に位置する黒崎ICが、当道路の終点となる。高架道路はそのまま高田大和バイパスへと続く。高田大和バイパスは、福岡県みやま市高田町から同県柳川市大和町に至る国道208号のバイパスである。有明海沿岸道路の東部に位置し、南端で大牟田高田道路と、北端で大川バイパスとそれぞれ直結する。起点は黒崎ICであるが、黒崎ICは大牟田方面のハーフインターチェンジとなっているため、黒崎ICでの当道路の出入りはできない。黒崎ICから高田ICにかけての区間は干拓地の中を通るため、見晴らしが良い。高田ICから矢部川大橋を渡り、徳益ICで自動車専用道路部はひとまず終了となる。徳益ICより先の、国道208号をオーバークロスする予定の区間は、一般道路部が供用している(福岡県道771号谷垣徳益線を参照)。大川バイパスは、福岡県柳川市から同県大川市に至る計画の国道208号のバイパスである。この道路は市街地の中に位置する柳川駅東口の再開発事業区域を分断する形となっている。地域住民からは本道路が再開発事業区域を通ることで西鉄柳川駅東口設置が遅れているとの指摘や、高架の自動車専用道路でなく平面のバイパス道路への変更要望なども挙がっている。国道208号をオーバークロスする予定の地点から三橋IC、柳川東ICを経て柳川西ICまでの区間は一般道路部が供用している。以下の項目を参照。柳川西ICを過ぎると、大川東ICまでの間に国道208号をオーバークロスする。大川東ICから大川中央ICにかけては、一般道路部が供用しており、この区間は国鉄佐賀線跡地を転用している。(福岡県道716号水田大川線を参照)。大川中央ICから大野島ICにかけての区間は、筑後川を跨ぐ必要があり、供用の見通しは立っていない。国土交通省の事業評価によれば、大川佐賀道路の新規採択時事業評価は、将来に得られる便益が1580億円、建設・維持にかかる費用が589億円である。すなわち、同区間の1kmあたりの便益は158億円となる。※ 2008年3月に暫定開通した区間のうち一般道路部については、最高速度が40km/h、車線は2車線となっている。暫定開通区間における将来の自専道部の4車線化および一般道路部併設区間の未供用区間については、調査・設計が進められている。有明海沿岸道路の整備目標は、佐賀唐津道路と同じく概ね2023年頃である。佐賀(嘉瀬南IC)-白石間は九州新幹線長崎ルート振興策の中で2017年度が目標である。佐賀市に設置が計画されている佐賀JCTで地域高規格道路の佐賀唐津道路に接続(長崎自動車道及び西九州自動車道に連絡)する計画である。
出典:wikipedia
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