防弾車(ぼうだんしゃ)は、防弾、つまり銃弾の貫通を防ぐことができるよう設計された自動車である。要人輸送に使用される防弾車の装甲は車体の内部に施されることが多い。これは、要人が乗るのにふさわしい外観や内装を維持する目的の他、防弾車だと周囲に知られると要人が乗っていると推測され攻撃対象になる可能性があることや、その車両の有する防弾能力を超えた強力な火器(ロケットランチャーや重機関銃など)での攻撃を受ける可能性があるためである。このため外観はベース車両とほとんど同じものが多い。現金輸送車などは、居住性より防護能力に重点を置いている。防弾にはレベルがあり、民生防弾車の防弾レベルは通常欧州標準化委員会(CEN)規格で表される。括弧内は相当するNIJ規格(防弾ベストなどに使われる)である。民生用規格ではEN-B7が最高レベルである。.50 BMGや14.5mmなどの弾薬を用いる対物ライフルや重機関銃などの攻撃に耐え得る防弾性能を持つ車両は、戦車など装甲車両に分類され、「防弾」と呼ばれるレベルを超えた存在である(装甲兵員輸送車の多くも、こうした火器への防御は完璧ではない)。爆弾(特に地雷)への対策である防爆性能(可燃性液体、あるいは気体の存在する場所で使用される電気機器に求められる「爆発を防ぐ機能」としての防爆規格とは別のものである)は、防弾と部分的に重複するが、別の概念である。レベルの低い防弾車では防爆性能がほとんどないものもあるほか、近年盛んに用いられるIEDなど車体底部(一般的に装甲が薄く脆弱である)を破壊する攻撃には、多くの装甲車両も無力である。大きく分けて、がある。3.の例として、日本ではスズキ・アルトを改造した軽自動車の防弾車(NIJ-IIIA)も過去にあった。窓ガラスには、防弾ガラスを使用する。フロントガラスは、日本では法律上合わせガラスを使用しなければならない。また、防弾ガラスは一般のガラスに比べて非常に重いため、防弾ガラス用強力パワーウインドウレギュレーターを装備している。ボディ部分には、特殊鋼やアラミド系繊維などを樹脂成形したものが使用される。防弾車は一般の車両に比べて車重が重いため加速が遅く、制動距離が伸びる。また、防弾車であることがわかると相手が更に強力な銃器を使用する場合があるので、窓を開けることは控える。
出典:wikipedia
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