アフターコロニーの機動兵器(アフターコロニーのきどうへいき)では、テレビアニメ『新機動戦記ガンダムW』を始めとするアフターコロニーを舞台とする作品に登場する機動兵器(モビルスーツ (MS) およびモビルドール (MD) など)の機体について述べる。順番は型式番号順。プラモデルの解説書や設定資料集などの一部書籍で設定された、A.C.世界におけるMSの性能や特性を表現するための数値。以下の5つがあり、それぞれリーオーを基準(レベル100)とした相対値とされる。ただし、TVアニメ以降に登場した機体には設定されていない。各機体の詳細は個別項目を参照。以下の機体の詳細は個別項目を参照。リーオーをベースに開発された陸戦用・砲戦用量産型MS。OZのMSの名称の多くは黄道十二星座に因んだ命名がされており、この機体はやぎ座(カプリコルヌス、Capricornus)の別名トラゴス(ギリシャ語で「雄山羊」)が由来となっている。機体デザインはカトキハジメ。両肩にキャノン砲、下半身にホバーユニットを装備してリーオーなどの支援を行うことが多いが、キャノンとホバーユニットを排除して二足歩行の格闘戦態勢に移行することも可能。セイス・クラーク博士が開発したOZの主力空戦用MS。機体名はおひつじ座(アリエス)に由来する。カラーリングはOZ一般機、及び内紛後のデルマイユ派が黒、OZ指揮官機(ノイン機)がモスグリーン、統一連合軍が灰青色、OZトレーズ派はルクセンブルクの部隊がデルマイユ派と同じ黒で、サンクキングダムの部隊が連合軍と同じ灰青色である。機体デザインはカトキハジメ。背部に大型のフライトユニットを背負う。両脚を収納する簡易変形機構を持ち、マッハ2以上の速度で戦闘飛行が可能だがガンダムの機動力の前では無意味に等しかった。武装はチェーンライフルとミサイルポッド、後にトーラスカノンが配備された。共に両腕の他、両翼パイロンにも懸架可能であり、その状態での発射も可能。連合正規軍にはあまり供与されておらず、連合崩壊前はスペシャルズ(連合軍内でのOZの呼称)が半ば独占的に使用しており、本来の色である灰青色より、黒の機体の方が出番が多かった。オペレーション・デイブレイク後はOZのMS戦力の一翼として、リーオー主体の旧連合軍を空からの攻撃で圧倒した。戦争前半はリーオーと共に大量に生産・使用されたが、トーラスおよびMDの誕生と共に主力の座から徐々に姿を消していった。OZの水中用量産型MS。名前の由来はかに座(カンケル)。カラーリングはOZが赤、統一連合軍が青緑色。機体デザインはカトキハジメ。地上戦を想定していないため脚部を持たない。水中での格闘能力に優れるほか、対空・対地の支援攻撃も可能。攻撃任務や艦隊の護衛任務などにおいて大量に投入され、OZの海洋戦力の主役を務めた。キャンサーおよびパイシーズは物語開始時点でのOZの水中用MSの最新型であり、当時これらが未供給だった統一連合海軍ではキャンサーに似た旧型の機体(第2話のみ登場、機体色は青。詳細不明)が使われていた。キャンサーと共にOZに配備された水中用MS。名称の由来はうお座(ピスケス)。機体デザインはカトキハジメ。連合海軍の主力機でもあり、対艦・対MS等の水中戦闘から深海作業まで幅広い任務に対応できる。三胴潜水艦に似た巡航モードへの変形機能や作業用のマニピュレーターを備えており、キャンサーに比べて汎用性が高い。火力ではキャンサーに劣るが運用の柔軟さで勝るため、作業や特殊任務に多く用いられる。第23話ではサリィ・ポォが連合海軍残党を率いて本機に搭乗、海没したウィングガンダムを回収している。エアリーズに替わる航空戦力として開発された可変MS。機体名はおうし座(タウルス)に由来する。メカニックデザインはカトキハジメ。背中のバインダーで両腕を覆うことにより、高速移動用の航空機形態に変形する。また、宇宙戦闘にも対応可能な高い汎用性を持つ。MDシステムの実用化以降は無人型の生産が主流となり、有人型はこれら無人型の指揮統制に用いられるようになる。無人型はパイロットへのGを考慮する必要がないため、驚異的な加速力(作中の台詞によれば直線機動で瞬時に8G以上まで加速、最大値は不明)と反応速度を発揮する。後継機ビルゴの登場後も、その飛行性能の高さから高速戦闘や長距離任務において第一線で運用され続けた。機体色はOZ正規軍仕様が黒、サンクキングダム仕様が白、ホワイトファング仕様が赤茶色と、勢力ごとに塗り分けられ区別されている。接近戦用の武装は基本的に持たないが、素手や肘の突起、ビームライフルや鋭利な頭部先端を衝角として使用することができる他、標準武装以外の換装も容易に可能のようである。サンクキングダム仕様機はビームサーベルが新たに追加されている。有人型は劇中では事実上ルクレツィア・ノイン専用機として扱われ、ノインは当初OZ正規軍仕様機に搭乗、OZ脱退後はサンクキングダム仕様機に搭乗して最後までこの機体を使用し、ビルゴ・ビルゴIIやサーペントなどのトーラスよりも高性能な後継機とも互角以上の戦いを演じる。他にもカトル・ラバーバ・ウィナーがサンクキングダム防衛戦に、記憶喪失時のトロワ・バートンも本機を使用する。設定段階ではノインが搭乗者として想定されており、彼女の(当初の)イメージ 「シャープ」を表現すべくデザインされた。実際はノインより険しい性格のレディ・アンが先に搭乗し、ノインはより母性的なキャラクター設定になったという顛末があった。ヴァイエイトとメリクリウスのデータを基に開発された量産型MD。機体名はおとめ座(ウィルゴー)に由来する。メカニックデザインはカトキハジメ。有人機を改修したトーラスと違い、最初からコクピットを排除した純粋なMDとして設計された。ガンダニュウム合金を装甲材に採用した初の量産機でもあり、常に複数機が集団で運用される。MDとしての高い動作精度、僚機との高度な連携行動とあいまって、従来の有人MS部隊とは一線を画す戦闘力を発揮。サンクキングダム防衛戦ではガンダムチームをも物量で圧倒した。スラスター推力も高く、重力下においても飛行・高速戦闘が可能。ただし、機動性自体は可変機であるトーラスに一歩譲る。製造コストは従来機よりも高騰しているが、その高性能の前には問題とはならず、オペレーション・ノヴァ発動と同時に大量に生産・配備される。また、OZ月面基地を制圧したホワイトファングも、基地の工場施設から接収した本機を運用する。主武装のビームキャノンは、オリジナルであるヴァイエイトほどではないもののMS用の火器としては屈指の威力を誇り、複数機による一斉射撃は大きな脅威となった。ビームキャノン稼動時は右肩のキャノン用ジェネレーターブロックから回転子が起立し、高速回転を始める。左肩に4基装備されるプラネイトディフェンサー、並びにOZ製量産機では初のガンダニュウム合金製装甲の採用により、従来の量産機を大きく超える防御力を有する。またこのプラネイトディフェンサーは実弾、ビーム兵器ともに防ぐことが可能だが、多少の死角があるため、3機1組での行動を基本とする。ホワイトファングが、占拠したOZ月面基地内のMD生産プラントに残されていたビルゴやその改良パーツを利用し製造した宇宙戦用機。汎用性を高めるため主武装を長銃身のビームライフルとし、ビームサーベルを追加するなど変更点がある。なお、以前のビームキャノンに代わってメガビーム砲をオプション装備として使用可能で、その場合ケーブルはバックパックに接続される。プラネイトディフェンサーは両肩8基に増設され、改修前の防御の死角をなくしている。スラスターも増設・大型化され機動性も強化されている。機体カラーはオーカー(黄土色)を基調とするが、OVAおよび劇場版『Endless Waltz』ではビルゴに近い黒系の機体も登場する。 漫画『新機動戦記ガンダムW BATTLEFIELD OF PACIFIST』に登場。公式設定ではビルゴIII(ビルゴスリー)とも呼ばれる。P(パーフェクト・ピース・ピープル)が、死亡した元OZのMD開発責任者ツバロフが遺したデータを基に開発した機体。プラネイトディフェンサーは2基に減らされているが、出力が強化されたことでビルゴII以上の防御力を得ている。小説『新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop』に登場。AC時代で大量製造されたビルゴIIIを、火星用に改修した機体。機体自体はほとんど手が加えられていないが、武装は大幅に強化されており、ウイングゼロのツインバスターライフルとほぼ互角の威力を持つ長銃身の大型ビームライフル、電磁シールドの強度が改良された「ネオ・プラネイトディフェンサー」を装備しており、攻防両面でかなりの高性能を誇る。『新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNIT』、ゲーム『ガンダム・ザ・バトルマスター2』に登場。地球に降下した5機のガンダムとガンダムエピオンの対抗兵器として開発された精神感応型可変高機動試作MS。「ハイドラ」の名はうみへび座(ヒュドラ)に由来する。ジオングに似た高機動モビルアーマー (MA) への変形機能を持つ。また、パイロットの精神と直結したセンサーシステムで空間的に敵の位置を把握できる。肩部ユニットは接続状態でも砲台として使用可能な遠隔操作端末(インコム)となっており、主砲として大出力ビーム砲バスターカノンを搭載している。また、頭部自体も本来のものに加えて、左右と後頭部に顔を模したデザインがされている特異な形状となっている。なお、『SDガンダム GGENERATION F』では頭部を回転し、後頭部のモノアイを点灯させている。『新機動戦記ガンダムW BATTLEFIELD OF PACIFIST』に登場。P(パーフェクト・ピース・ピープル)の超大型MA。OZの技術士官ツバロフ特佐が廃棄コロニーを改修して造り上げたMD製造プラント「ウルカヌス」に配備された。名の由来はさそり座(スコルピオ)。機動性に長けたMA形態と白兵戦に長けたMS形態の2つの形態を持ち、ビームサーベルとビームライフルの性能を兼ねた遠近両用武装、銃剣ビームベイオネット、メリクリウスやビルゴのプラネイトディフェンサーを強化大型化したA.S.プラネイトディフェンサーにより、攻防共に隙の無い性能を持つ。その巨体ゆえに量産化は見送られ、試作機が1機製造されたのみで開発は中断している。通常はMDとして稼動しており、ウルカヌスに接近する物には「番犬」として容赦の無い攻撃を仕掛けてくるが、「56WI」と呼ばれる解除コードを送信することで指令系統を支配し、通常のMSとしても運用可能となっている。元来スコーピオの解除コードはツバロフ特佐とデルマイユ公爵しか知らないOZの最重要機密事項だったが、ウルカヌスを制圧しその力を我がものにしようと目論むP代表ビクター・ゲインツは、OZ二級特佐ブローデンの元に潜入させていた配下のクレメンツを通じウルカヌスに関する情報を入手し、機体の掌握に成功する。しかし、デルマイユ公爵の孫娘であるドロシー・カタロニアから同様の情報を得たヒイロ・ユイ、およびヒイロからウルカヌスの座標位置を知らされたデュオ・マックスウェル、トロワ・バートン、カトル・ラバーバ・ウィナー、さらにブローデンと行動をともにしていた張五飛らが駆る5機のガンダムと遭遇。これと交戦するも敗北しウイングガンダムゼロのツインバスターライフルによって破壊される。中東諸国が対OZに独自開発した局地戦用MS。「マグアナック」とはタガログ語(ピリピノ)で「家族」の意。機体デザインは石垣純哉(『Endless Waltz』登場のものは不明)。リーオーを上回る基本性能に加え、砂漠などの苛酷な環境に耐えうる高い信頼性を持つ。地上では主にカトル・ラバーバ・ウィナーの乗機ガンダムサンドロックと行動をともにする。汎用性も高く、小改造で宇宙戦にも対応可能なほか、同じく同部隊が使用する砲撃戦用MS「オリファント」とパーツの互換性を有している。マグアナック隊は40機のマグアナックで構成されており、ベース機は同一であるが、全機が各パイロットによるカスタマイズが加えられているため1機として同一の機体は存在しない。マグアナック隊はカトルのサンドロックに付き従い、誰一人欠ける事無くサンクキングダム攻防戦や宇宙での最終決戦といった激戦を戦い抜く。OVA『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』では一瞬だけサンドロックと共にマントを羽織った状態で登場している。カラーリングはテレビシリーズのものが 茶色+黄土色、OVAでは 灰色+額にコブラの徽章。劇中では20体以上のバリエーションが確認出来、内4機はパイロットが判明している。ほか、腕部一体型のビーム砲を持つ機体や両肩に砲を持つ機体なども見られる。マグアナックと共通のパーツを用いて製造された砲撃用MS。ホバー走行で移動しマグアナックの後方支援を行う。マニピュレーターは持たず、代わりに固定装備の銃器類が機体上部に配されている。『敗者たちの栄光』では機体が出ていなかったが、脚部パーツを増加装甲兼推進ユニットとして加工し、ニューエドワーズ基地襲撃の際にサンドロックとマグアナック隊が運用した。デザイン担当の石垣いわく、「最初は「普通の重MS」でデザインする予定だったが、池田監督の「戦車のようなイメージ」という言葉を聞き、足して2で割ってできたのがあのデザイン」とのこと。OVA『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』に登場。地球圏統一連合正規軍がOZデルマイユ派のMD開発に対抗するべく、X18999コロニーにて開発したMS。配備前に戦争終結を迎えたことで一旦お蔵入りとなったが、「真のオペレーションメテオ」の実現を目論むバートン財団が同コロニーを接収し、私設軍隊マリーメイア軍の主力機として大量生産した。機体デザインはカトキハジメ。名前の由来は13番目の黄道星座と呼ばれることもあるへびつかい座(オフィウクス、Ophiucus)の別名セルペンタリウス (Serpentarius) から。また、へびつかい座の由来であるギリシア神話のアスクレピオスから命名されたMSに、ガンダムアスクレプオスがある。コンセプト上はリーオーの後継機に相当し、宇宙か地上を問わない高い汎用性を持つ。その端緒として、共通規格を持つ数種類のバックパックを任務に応じて換装可能。また、高推力のサブスラスターを機体各所に設置しており、鈍重な外見に似合わぬ機動性を発揮する。外見や武装からガンダムヘビーアームズの設計を流用しているが、オリジナル機がもともとワンオフ機としての運用であるのに対し、一般の兵士が集団で運用する機体としてデチューンされた機体性能になっている。ガンダムを含む多くのMSの火器の威力が増していたため、装甲に新素材であるネオ・チタニュウム合金を採用し、ガンダムに迫る防御力を獲得している。固定武装として、8連装ミサイルランチャーを両肩に内蔵。携行火器の種類も豊富で、バズーカ、ビームガン、マシンガンに加え、バートン財団が新たに用意したビームキャノン、ダブルガトリングガンなど多彩な装備を持つ。『新機動戦記ガンダムW〜ティエルの衝動〜』に登場。サーペントと共にX18999コロニーにて開発された試験・調査用特殊MS。頭部にヒートロッドらしき武装を装備している。サーペントと同様、実機の製造はバートン財団によって行われた。リーオーベースのサーペントと異なり、ヴァイエイトとメリクリウスのデータを元に開発が行われた。本来は有人MSであるが、MDシステムとティエンロンガンダムのゼロシステムの対応によって、外部からの遠隔操作が可能。なお、キャプリコーンの名称は、トラゴス同様、やぎ座に由来する。以下の機体の詳細は個別項目を参照。『新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNIT』に登場。OZプライズの全領域用高機動可変MS。同組織に所属していたシルヴァ・クラウン(オデル・バーネット)が秘密裏にOZの試作可変MSを入手し、父マーク・バーネットが生前に理論を完成させていた新型エンジンとジェネレーターを組み合わせて製造した。パイロットとの神経接続により、機体を自在に制御するMSCS(精神同調型操縦システム)を採用している。通常の操縦システムにもPXシステムを応用しており、更にPXシステムのオーバーロードにより、限界性能を最大限に発揮することができる。MS形態では運動性とビームランサー、リフレクトシールドを活かした格闘戦能力を発揮し、MA形態では高速機動(宇宙空間で24km/s)とバスターメガ粒子砲による砲撃を行う。また、中間形態アサルトモードでは高い防御能力と敏捷性を発揮する。アサルトモードのシルエットは『機動戦士ガンダム』に登場したジオン軍のMAビグ・ザムに似ている。最終決戦時には額に「GRIEPE-II」の文字(漫画版の出撃時に確認できる)と手持ちの武装としてハイパーメガ粒子ランチャーが追加され、MA形態の機首をシールドとして使用できるよう改良された。高い攻撃力と機動性、ガンダニュウム合金製装甲を揃えたこの機体は、A.C.暦において最強クラスのMSである。また、G-UNITのコンセプトを継承しているため、応急でのパーツ換装が容易な設計となっている。最終決戦ではPXオーバードライブを使用し、左腕を失いながらもハイドラガンダムを撃破。Gユニット最終型には本機の下半身が使用される。
出典:wikipedia
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