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風の歌を聴け

『風の歌を聴け』 (かぜのうたをきけ) は、村上春樹の1作目の長編小説。1981年に大森一樹の監督で映画化されている。1979年4月発表の第22回群像新人文学賞受賞を受けて、同年5月発売の『群像』6月号に掲載された。同年7月23日、講談社より単行本化された。表紙の絵は佐々木マキ。本文挿絵は村上自身が描いた。1982年7月12日、講談社文庫として文庫化された。2004年9月9日、文庫の新装版が出版された。タイトルは、トルーマン・カポーティの短編小説 "Shut a Final Door" (「最後のドアを閉じろ」)の最後の一行「Think of nothing things, think of wind」から取られた。なお、群像新人文学賞応募時のタイトルは「Happy Birthday and White Christmas」であった。この言葉は表紙の上部に小さく書かれている。当時の村上春樹と同じく1978年に29歳になった「僕」が、1970年21歳の時の8月8日から8月26日までの18日間の物語を記す、という形をとり、40の断章と、虚構を含むあとがきから成る。「鼠三部作」の1作目。2005年時点で、単行本・文庫本を合わせて180万部以上が発行されている。初期の長編2作は講談社英語文庫の英訳版("『"』と『"』)が存在するにもかかわらず、村上自身が同2作を「自身が未熟な時代の作品」と評価しており、長い間日本国外での英訳版の刊行は一切行われていなかった。しかし2015年8月4日にテッド・グーセンの新訳により、『1973年のピンボール』との合本でから出版された。また同日、オーディオブック版もRandom House Audioから発売された。2016年7月1日、電子書籍版が配信開始。1978年4月1日、明治神宮野球場で行われたプロ野球開幕戦(広島=ヤクルト戦)を観戦中、村上は突然小説を書くことを思い立つ。それは1回裏、ヤクルトの先頭打者のデイブ・ヒルトンが二塁打を打った瞬間のことだったという。当時ジャズ喫茶を経営していた村上は、真夜中に1時間ずつ4か月間かけてこの小説を完成させた。村上にとってまったくの処女作である。妻である陽子の「つまらない」という感想に従って、頭から全体的に書き直している。また、後のインタビューによれば、チャプター1の冒頭の文章が書きたかっただけで、あとはそれを展開させただけだったと語っている。村上自身は冒頭の小説を大変気に入っており、小説を書くことの意味を見失った時この文章を思い出し勇気付けられるのだという。最初はABCDEという順番で普通に書いたが面白くなかったので、シャッフルしてBDCAEという風に変え、さらにDとAを抜くと何か不思議な動きが出てきて面白くなったとも述べている。村上はエッセイの中でこう述べている。「『風の歌を聴け』という最初の小説を書いたとき、もしこの本を映画にするなら、タイトルバックに流れる音楽は『ムーンライト・セレナーデ』がいいだろうなとふと思ったことを覚えている。そこにはエアポケット的と言ってもいい、不思議に擬古的な空気がある。僕の頭の中で、その時代の神戸の風景はどこかしら『ムーンライト・セレナーデ』的なのだ」20代最後の年を迎えた「僕」は、アメリカの作家デレク・ハートフィールドについて考え、文章を書くことはひどく苦痛であると感じながら、1970年夏の物語を語りはじめる。東京の大学に通う僕は、夏休みに港のある街に帰省した。大学で知り合い、付き合っていた女性は春に自殺してしまった。夏休みの間、僕はジェイズ・バーで、友人の「鼠」と、とりつかれたようにビールを飲み続けた。僕は、バーの洗面所に倒れていた女性を介抱し、家まで送った。彼女は左の小指がなかった。しばらくして、たまたま入ったレコード屋で、店員の彼女に再会した。その後、彼女から電話が来て、何度か会うようになった。一方、鼠はある女性のことで悩んでいる様子だが、僕に相談しようとはしない。小指のない女の子と僕は港の近くにあるレストランで食事をし、夕暮れの中を倉庫街に沿って歩いた。彼女は「一人でじっとしていると、いろんな人が話しかけてくるのが聞こえる」と言う。そしてアパートについたとき、中絶したばかりであることを僕に告げた。冬に街に帰ったとき、彼女はレコード屋を辞め、アパートも引き払っていた。現在の僕は結婚し、東京で暮らしている。鼠はまだ小説を書き続けている。毎年クリスマスに彼の小説のコピーが僕のもとに送られる。音楽その他以下は『群像』1979年6月号掲載版と単行本と『村上春樹全作品1979~1989』の本文異同である(主なもののみ)。山﨑眞紀子著『村上春樹の本文改稿研究』(若草書房、2008年1月)に拠った。著者自身が描いたTシャツの挿絵は、『群像』版、単行本、『村上春樹全作品』版、それぞれすべて異なる。

出典:wikipedia

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