『タイムスクープハンター』は、NHK総合テレビのドキュメンタリー・ドラマ風歴史教養番組。未来から来た「時空ジャーナリスト」が時を遡って取材する「密着ドキュメント」という設定で、さまざまな時代の日本社会を題材に、実在する史料などから知られる庶民の生き様や風俗などの一端を、いわゆるモキュメンタリーの手法を用いてリアルなドラマ仕立てで再現してみせる。本質的には歴史教養番組であり、一般のいわゆる時代劇などとは一線を画した作りである。史料にもとづく正確な時代考証をとくに重視し、また可能なかぎりのリアリティを追求した作風を維持している。「ジャーナリスト自身による手撮り映像」という設定でドラマは進められ、ときには取材対象人物への軽いインタビューなども交えて、表面からは見えにくい背景事情や当時の人々の思いなどについて理解できるように工夫されている。加えて、「ジャーナリスト自身が“本部”にいるアシスタントスタッフに問い合わせる」形で、さらに幅の広い関連情報が示されることもあり、これも視聴者の歴史理解を深めるのに役立っている。そのほか、一般の時代劇とくらべると以下のような特徴が際立っている。とはいえ、決して娯楽性を軽んじているというわけではなく、多くの場合、ドラマ中盤あたりでちょっとした予期せぬ事件などが起きるようになっていて、軽いアクションやサスペンスの風味も味わえるように工夫されている。ジャーナリスト役には要潤、本部アシスタントスタッフ(劇中では「ナビゲーター」と呼ばれる)役に杏を配し、SF味の効いた二人の扮装とともに、番組に花を添えている。なお要潤は、ごく簡単なものしか脚本を与えられておらず、撮影時においては自身でも知らない展開が目の前で次々と繰り広げられてゆくのを目の当たりにし、そこにアドリブで実況を加えるという撮影スタイルを初期より用いている。2008年9月13日に「番組たまごトライアル2008」の一環で「お氷様はかくして運ばれた」が放送。内容が好評だったこともあり、2009年度の番組編成にて正式採用された。なお、2009年度の「EYES」は2カ月ごとに企画を入れ替える仕組みのため、5月(全8回。このうち第4回はパイロット版の再放送分のため、新規は7回となる)で一旦終了する形となったが、番組の評判が良かったことで番組終了後間もない2009年6月6日にNHK-BSで第1回から第4回までの4話が、6月10日にNHK総合で第5回から第8回までが再放送された。その後、DVD化が発表された。2009年12月30日、スペシャルとして「幕末決死行! 江戸牢獄・限界長屋の実態」(以後SP1回)が放送されたほか、2010年1月18日よりBShiで第1回から再放送された。更なる好評により2010年3月29日から6月7日まで、シーズン2が全11回放送された。うち1回はパイロット版の再放送分のため、新規は10回となる。その後、シーズン2のDVD化が発表された。2010年12月28日のスペシャル2、2011年4月30日特番の2作を挟み、2011年5月からはシーズン3が放送時間を木曜22時からの43分に拡大して全10回放送された。その後、シーズン3のDVD化が発表された。2011年7月5日、初の番組本『タイムスクープハンター タイムスクープ社オフィシャルブック』が発売された。2011年12月21日のスペシャル3を挟み、2012年4月3日から、2012年6月26日(本来は2012年6月19日だったが台風により1週放送延長)までシーズン4が放送時間を火曜22時25分からの30分枠に戻り全12回放送された。その後同枠は7月は3日・10日・17日は『ドキュメント72時間』、24日に『あなたが主役 50ボイス』が放送され、8月は単発番組などが放送され、9月4日から2012年の3月まで放送されていた『よる★ドラ』が再開されることになった。2012年9月30日『劇場版 タイムスクープハンター』が2013年全国公開(配給:GAGA)との発表があった。2012年12月28日にはスペシャル4として「てんてこ舞い“大奥”歳末始末記」が放送され、その後、シーズン4のDVD化が発表された。2013年4月6日から7月27日まで、シーズン5が放送(全14回)。2014年4月5日より9月20日までシーズン6が放送された(全19回)。この際、テロップやオープニングなどがそれまでのシーズンから変更された。2015年1月1日にスペシャル5「お正月パニック!改暦大騒動」が放送された。このスペシャル版の放送後、番組公式ツイッターで「シーズン最終回、区切りのファイナルとなります」「これまで、タイムスクープハンターを愛していただき、本当に感謝を申しあげます」とのツイートがあった。2015年度は改編時、新作の制作予定がないとのアナウンスがあり、この新作休止の代替企画として、同年4月から、番組初となる通年(2016年3月まで1年間の予定)で「タイムスクープハンターセレクション」として、水曜未明1:30-2:00(=火曜日25:30-26:00)に過去の作品で反響の多かったエピソードを再放送するアンコール枠(傑作選)が設けられる。2015年8月、NHKの放送受信料の広報ミニドラマスポット『受信寮の人々』第4話「タイムスクープハンター現る編」に、沢嶋が登場。『おーい!はに丸』のはに丸・ひんべえや、ストレッチマンといった他番組のキャラクターと共演した。取材者側役の以上2名のほかに、取材対象となる各時代の人々を多数の俳優が演じている。登場時間、セリフ数などから言えば、こちらのほうが主役といってもよい。タイムワープの管理、エージェントの派遣、記録映像の保存・公開などを業務とする、未来に存在する架空の組織。番組冒頭、ロゴをバックに以下のような紹介文が必ず流れる。映像記録を担当する「調査部」は2つに分かれており、「歴史上の大事件や有名人物の調査」を「第一調査部」が、「名もなき人々の営みの調査」を「第二調査部」が担当しているとされ、要演ずる沢嶋雄一は後者に属する設定である。劇場版ではこの他、アーカイブ映像を保管・管理する「映像特別管理局」、取材で使用する機器を開発する「機材開発部」などの存在が明らかにされている。タイムスクープ社第二調査部に所属する時空ジャーナリストであり、本番組の進行役。IDナンバーは0208。タイムワープ技術により日本の各時代の調査を行い、歴史の教科書に載らないような対象を追いかけている。現在のところ取材に訪れた時代は江戸時代が多いが、奈良時代(シーズン4第1話)から大正末 - 昭和初期(シーズン6第3話)と多種に及ぶ。また取材以外では昭和(劇場版)、平成(シーズン6 SP回)も訪れている。「女たちの関所越え」取材終了後、タイムワープ装置の故障によるトラブルにより、元の時代に帰還できず過去を彷徨っていたが、SP1回にて無事が確認された。SP回では、土佐脱藩浪士・海援隊隊士の前河内愛之助(大河ドラマ『龍馬伝』で要が演じる沢村惣之丞の偽名)や、連続テレビ小説「ごちそうさん」で古橋ミナミ役の杏演ずる卯野め以子に遭遇する、といったあわやのニアミスをする設定もあった。シーズン2までは基本的に、取材を終えてから「(タイム)アウトします」と語ってからエンドクレジットが流れ、そのまま次回予告へと移っていた。しばしば、矢の飛び交う戦場などの危険な場所でも取材を続行しようとし、命の危機にさらされることもある。シーズン3の最終回で、取材を終えてアウトしようとした際に、現地の人間に背後から吹き矢で襲撃されてしまった。その後の安否は不明だったが、2011年12月21日放送のスペシャル3にて緊急タイムワープしてきた古橋の処置により一命を取り留めた。シーズン4の最終回で取材を終えてアウトしようとした際にタイムワープ装置のエラーが発生、江戸時代の大奥に転送されてしまうが、SP4回にてタイムワープしてきた古橋の助けを借り、二人とも元の時代に帰ることに成功した。パイロット版〜シーズン2には出演せず、シーズン3の放送から本格登場する。タイムスクープ社の有するコントロールブースと呼ばれる機関に所属するナビゲーター。沢嶋の呼びかけに対し「こちら第二調査部、コントロールブース」と応答しており、沢嶋と同じく第二調査部に所属。その存在はシーズン3のプレビュー番組として企画された「タイムスクープハンター0号」より映像として視聴者の前に登場した。おもに、沢嶋のタイムスリップ先の政治・文化・社会制度などのデータの送信・解析や、当時の医薬品などの成分解析を行い解説する沢嶋を支える重要な役目を担っている。また記者に何らかのトラブル(命の危機に晒されるなど)に見舞われ緊急の事態が遭った場合、その取材先にタイムワープし記者をフォローすることもある。基本的に沢嶋をバックアップする立場であるが、取材精神旺盛なあまり自身の命を省みない取材を行う沢嶋を時に叱責することもある。シーズン3以降は沢嶋が先述したのと同様にタイムアウトしてからエンドクレジットが終わった後、彼女がコントロールブースのシステムをシャットダウンする所で本放送が終わり、それから次回予告が流れている。職務上、当時の人間達との接触が不可避であるが、取材者(沢嶋)の活動によりタイムパラドックスが発生する可能性が懸念される。そのため、「タイムスクープハンター規定17条」に基づき特殊な交渉術と呼ばれる交渉方法で取材許可を得ているが、その方法は極秘事項とされ、アーカイブにもその模様は記録されない。基本的に、特殊な交渉術は取材対象者に対しあらかじめ済ませてから記録を開始することが多いが、取材対象者と対面する前から記録を開始した場合や、途中で取材対象者以外の人物から怪しまれるなど緊急の場合は、映像の途中で特殊な交渉術を用いることがある。このときは映像が一時中断し、交渉術を用いた旨の文が画面に表示されるが、映像が再開されると怪しんでいた相手は不自然なまでに沢嶋に友好的となる。「タイムスクープハンター0号」において、沢嶋へのインタビューでその秘密を聞き出そうとしたロバート・キャンベル・ジュニアが、逆にその特殊な交渉術をかけられて煙に巻かれているが、その様子からして催眠術のようなものではないかと推測され、また、劇場版で登場した矢島権之助が、「沢嶋殿が拙者に目を見るよう促してきた」「それから妙に親愛の情を覚えた」と語っていることから、ゴーグルに何らかの秘密があると考えられる。ただし、古橋などがゴーグルを装着せずに特殊な交渉術を使用している場面があるため、別の方法が存在する可能性もある。尚、別時空に存在する以前取材対象となった人物にも再度の使用は可能だが、その場合前述の理由により初対面扱いとなる。ただし、急なタイムアウトで取材を離れた場合はその限りではないため、交渉術は解除処理を明示的に行う必要がある模様である。また、この交渉術はすべての行動の取材を許してもらえるわけではなく、途中で断られる事がある。交渉が成立すると以下のような説明が、沢嶋本人の口から語られるのが通例となっている(回により若干異なることがある)。なお、特殊な交渉術は歴史への干渉を完全に防ぐものではないため、原則として取材以外の目的では使用できない。また同様の理由から、取材対象者以外の人間とは必要以上の接触を避けることとなっている。しかし、まれに必要以上の干渉をしてしまうことがあり、例としてシーズン1第2回では沢嶋がカメラを使って同心の捜査に協力したため、後に始末書を書くことになったという。また、取材活動時においては、空間中に存在するニューロ粒子と呼ばれる物質が不可欠となっている。この粒子は場所や時代により濃度が異なり、気薄だと本部との通信や映像にノイズが入るなどの影響が起こり、最悪の場合は通信やタイムワープ、さらには特殊な交渉術ができなくなるなど、しばしばトラブルの種にもなる。また、服装などがタイムワープした先の人々と異なっているのに特に不自然無く溶け込んでいるのも、「カモフラージュ機能」が働くためであるが、これもニューロ粒子が気薄だと働かなくなることがある。シーズン6の第8回では雪山で吹雪に遭遇した際に本部との通信が不可能になり、古橋曰く本部からも沢嶋の位置が分からなくなった、と語っている。ちなみに、この件に関して古橋は「開発部に要望を出しておく」と沢嶋に語っている。沢嶋は業務中は絶えずタイトな青い長袖の上着と黒いズボンを着用しているが、これは『フィジカルヴァージョンアップシステム』という、体力の消耗を1/3(初期の頃は1/2)に抑える事が出来る一種のパワードスーツでもある。これも、前述の雪山での遭難時に機能がストップしており、稼動時間の上限があるか、耐寒性に難がある可能性がある。アミューズソフトエンタテインメント 2009年10月23日 発売NHKエンタープライズ 2010年11月26日 発売NHKエンタープライズ 2012年1月27日 発売NHKエンタープライズ 2013年1月25日 発売タイトルは『劇場版 タイムスクープハンター -安土城 最後の1日-』。2013年8月31日に全国70~80スクリーンで公開された。配給はギャガ。宇津井健の映画作品の遺作である。本能寺の変直後の1582年6月13日の京都。沢嶋は、禁裏(京都御所)で難民救済活動を行う織田家家臣、矢島権之助の密着取材を行っていた。そこへ、手負いの織田家家臣が現れ、本能寺に滞在していた商人島井宗叱を、自分の代わりに博多まで送り届けてほしいと権之助に頼み込む。その頼みを受け、京都を出た権之助達に同行する沢嶋。だが、山中で突然未来の武器を持つ謎の山伏の襲撃を受け、宗叱の持つ茶器「楢柴」が奪われそうになってしまう。沢嶋の活躍で襲撃犯を追い払うことには成功したものの、楢柴は川に落ちて行方不明に。本来の歴史では楢柴は島井宗叱と共に博多に持ち帰られ、その後は豊臣秀吉、徳川家康の手に渡って江戸時代に消失したことになっているため、このままでは歴史が変わってしまう。そのため沢嶋は「歴史修復作業」を行うことになる。古橋ミナミの後輩である細野ヒカリをアシスタントに1980年代と第二次世界大戦中を訪れ、名もなき茶器として再発見されていた楢柴を取り戻した沢嶋だが、織田家残党伴山三郎兵衛が率いる盗賊によって捕まり、宗叱と楢柴、学生カバンに偽装したタイムワープ装置を奪われてしまう。盗賊たちの目的は明智軍が放棄した安土城に残された宝の略奪。なんとか人買いの手から逃げられた権之助と沢嶋、ヒカリらは、史実では原因不明の炎上をするその日の安土城へと向かう。テレビシリーズシーズン5第14話『村を守れ!投石バトル』は劇場版の前日譚となっており、この回で村のご神体「お石様」を織田兵に奪われた村人たちが劇場版に登場する。また、劇場版に登場する矢島権之助が「織田家の侍」という役名でカメオ出演している。
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