大田区(おおたく)は、東京都の特別区(東京23区)の南部に位置する区であり、東京23区内では最南端の自治体にあたる。郵便番号(上3桁)は143・144・145・146。東京都の南東部に位置する特別区のひとつで、東京23区内では最南部に位置する。東部には羽田空港があり、大田区の面積の約3分の1を占め、空港の所在地の地名も「大田区羽田空港○丁目」となっている。前身は大森区と蒲田区であるが、政治、経済、教育、文化、行政、商業の中心地は蒲田駅周辺となっている。東京23区の中では都心から一番離れており、23区では唯一、都心15km圏である。これは、埼玉県川口市や千葉県市川市と同じ距離にあたる。多摩川を挟んで神奈川県川崎市と接する。区域の人口は平成12年国勢調査では2.21%増、平成17年国勢調査では2.31%増と増加傾向にある。大田区戸籍住民課調べによる出生死亡等の自然増減、転入転出等の社会増減、帰化等のその他増減を加味した人口動態でも平成16年度+4,862人、平成17年度+5,246人、平成18年度+3,043人の増加となっている。区域の人口は夜間人口より昼間人口の方が多い。区域の人口男女比率は平成17年国勢調査では、男性103 対 女性100 となっている。区域の人口密度は平成12年国勢調査では10,937人/km²、平成17年国勢調査では11,190人/km²である。東京23区で19番目の低人口密度となっているが東京都平均の約2倍、全国平均の約33倍に相当する。区域の世帯当たりの人員は平成12年国勢調査では2.19人、平成17年国勢調査では2.11人と縮小傾向にある。外国人登録者数は一定している。大田区戸籍住民課調べでは毎年1月1日現在で平成15年15,534人、平成16年16,015人、平成17年15,716人、平成18年16,181人、平成19年16,475人となっている。国籍では中国、韓国朝鮮、フィリピンの順に多い。区域の人口は増加傾向にあり、世帯数はさらに急増傾向にあるが、世帯当たりの人員は縮小傾向にある。これは「夫婦と子供世帯」の大家族世帯が減少し、「単身世帯」や「夫婦のみの2人世帯」が増加していることを示している。大田区高齢福祉課の予想では2013年度(平成25年度)には区域の5人に1人が65歳以上の高齢者となる。2005年に夜間人口(居住者)は664,027人であるが、区外からの通勤者と通学生および居住者のうちの区内に昼間残留する人口の合計である昼間人口は657,209人で昼は夜の0.99倍の人口になる(東京都編集『東京都の昼間人口2005』平成20年発行130,131ページ 国勢調査では年齢不詳のものが東京都だけで16万人いる。上のグラフには年齢不詳のものを含め、昼夜間人口に関しては年齢不詳の人物は数字に入っていないので数字の間に誤差は生じる)都心の区では夜より昼の人口が多く、郊外の町では昼より夜の人口が多いが、大田区はその中間に当たる。区の大部分を占める平野には市街地が広がり、ビルやマンションなどが立ち並ぶ。京浜運河より東側は埋立地となっており、物流拠点や工業団地がある。野鳥公園、海浜公園等が整備されている。池上通りより西側は丘陵地帯となっており、緑も多く畑なども目立つが、広範囲にわたって民家が広がっている。丘陵地には臼田坂、蓬莱坂など名称を持つ坂が約50ある。標高は東から西に向かって高くなり、最高点では約42.5mとなる。※括弧内は行政区を示す東京都神奈川県大田区は東京湾の埋め立てによって区域を拡大してきた。1967年(昭和42年)平和島および昭和島、1972年(昭和47年)大井ふ頭、1974年(昭和49年)京浜島、1978年(昭和53年)城南島と次々に人工島を造成し、更に1984年(昭和59年)から始まった羽田空港沖合埋立て工事が1992年(平成4年)に完了したことで、世田谷区を抜いて東京23区総面積の9.6%を占める最も大きな区となった(同時に大田区の総面積の約3割を羽田空港が占めるようになった)。中央防波堤周辺の帰属問題については、中央防波堤、中央防波堤外側埋立地、中央防波堤内側埋立地を参照。区域は、気象庁の警報注意報の発表区域では東京地方23区西部に、ケッペンの気候区分では温帯の温暖湿潤気候に属する。冬季の降雪は殆どない。区域では北寄りの風が多い。羽田空港滑走路も北寄りの風に対応している。区域には気象庁が東京23区に設置しているアメダス観測地点のひとつがある。羽田観測地点(北緯35度33.2分、東経139度46.8分、標高6m)で、降水量、気温、風向風速を観測している。当初は降水量のみ観測していたが、1993年から気温、風向風速の観測も始めた。合併した大森区と蒲田区からそれぞれ一文字ずつ採った合成地名である。そのため、「太田区」と表記されていることも多いが「太田区」表記は誤りである。区域は大正時代から昭和時代初期にほぼ全域で耕地整理が行われ、道路など都市基盤原形が整備された。現在は大森、蒲田を「中心核」とし、その他鉄道駅周辺を「地域核」、羽田を「未来核」とし整備が行われている。区域に存在する殆どの源泉は独特の香りがある「黒湯」と呼ばれる褐色の冷鉱泉である。場所により色の濃淡がある。泉質はナトリウム化合物、炭酸水素塩が含まれる食塩泉、重曹泉である。これらは太古の海水、植物、藻等が埋没分解してできた化石水と言われている。区域にはクアハウスの他、黒湯が楽しめる銭湯が数多くあり、現時点では東京23区内で最多の温泉施設が存在する。大田区では区域を4分割し、各地域ごとに地域庁舎を設置している。更に地域庁舎の下部組織として特別出張所を設置している。また、行政地区を3区分とする場合は、蒲田地域、糀谷・羽田地域を合わせて蒲田地区としている。大田区は東京運輸支局本庁舎の管轄エリアで、品川ナンバーを交付される。2015年5月13日現在。計50人。選挙の際は区域に70投票区が設置され、開票作業は大田区体育館または大森スポーツセンターで行われる。現在も極て少数だが農家が存在する。2014年(平成26年)大田区農家基本調査によると農家該当世帯は10世帯である。生産物上位は盆栽植木類、シクラメン、小松菜となっている。区域にはJA東京中央の支店が存在する。大森は海苔養殖の発祥の地とも言われ、江戸時代には御膳海苔として上納されていた。昭和になり最盛期には東京港中央部まで進出して操業していたが、1962年(昭和37年)東京湾汚染、埋立地拡張のため海苔養殖の漁業権を放棄した。しかし、現在でも海苔問屋が数十社あり海苔流通の中心となっている。毎年12月に大森海苔会館で行われる大森海苔組合初入札での初値は全国の海苔入札における基準値になっている。羽田は江戸時代からの漁師町である。現在でも漁師が在住しておりアナゴ漁やアサリ漁を行っている。区域には大田漁業協同組合が存在するが漁港はない。区域には青果、花きの取扱量日本一の大田市場(東京都中央卸売市場)が存在するため、卸売り業の比率が高い。小売業については商店数の減少が進んでいる。大規模小売店が新設される一方で既存店舗と商店街は衰退傾向にある。大田区は大森に東京ガスが20世紀初頭に工場を設けて以来、東京都内で最大の工場集積地を形成し、川崎市、横浜市と共に京浜工業地帯の中核をなしている。平成25年工業統計調査(2.市区町村別、産業中分類別統計表)によると、区域には1,503の事業所があり、東京都内で最大の工場集積地である。しかし、近年は生産拠点の海外移転、後継者不在等により工場減少が続いている。このため、大田区では大田区産業プラザの建設、財団法人大田区産業振興協会設立等による中小企業支援を行い、東京都も東京都立産業技術研究センター城南支所、中小企業振興公社城南支社を設置している。特筆ない限り区域に本社がある企業を表す。あ行か行さ行た行な行は行ま行や行ら行わ行蒲田地域では鉄道路線網が発達しているが、大森地域では放射状(南北方向)の鉄道しか走っていない。そのため、大森地域における東西方向の公共交通機関は路線バスに頼ることとなる。 東日本旅客鉄道(JR東日本) 京浜急行電鉄 東日本旅客鉄道(JR東日本)区域内の路線バスはJR東海道線を境に東側を京浜急行バスグループ、西側を東急バスが担当している。(埋立地では都営バスが運行担当している路線もある)バス網の発達は早く、昭和初期には目蒲乗合、池上電気鉄道、梅森蒲田自動車、京浜電気鉄道、東京乗合自動車の各社が区内に路線網を繰り広げていた。そのうち前記二社は目黒蒲田電鉄を経て東京横浜電鉄に、後記三社は京浜電気鉄道の系列下にそれぞれ集約されたが、1942年に戦時統合で区内のバス会社は全て東京急行電鉄(いわゆる大東急)に統合された。1948年の大東急再編成で現在の東海道線を境界とした棲み分けが形成された。かつては大森駅 - 新宿駅西口、池上駅 - 東京駅八重洲口、蒲田駅 - 代田四丁目等の中距離路線もあり路線は充実していたが、近年は路線統合、路線縮小の方向にある。乗降方式は前乗り中降りで、基本は均一運賃制である。一部に区間運賃制の路線があるが、整理券は使用せず、乗車時に行先を乗務員に申告して所定の運賃を支払う。羽田空港はバスターミナルとして都内有数の規模であり、路線バスの他にも各地へ空港リムジンバスが運行されている。その他リムジンバスとして羽田空港に乗り入れる都内およびその周辺のバス事業者がある。区域に能力育成、教養向上を図ることを目的した専修学校がある。公立私立公立私立区立小学校の総児童数は1958年(昭和33年)をピークに減少を続けている。公立私立かつて区域には9の区立幼稚園と49の私立幼稚園があった。しかし、2004年10月8日大田区議会において「大田区立幼稚園条例を廃止する条例」が可決され、2009年3月末に全ての区立幼稚園が廃止された。区域に学校教育に類する教育を行う各種学校がある。区域に東京都立の特別支援学校がある。大田区立の特別支援学校はない。大田区は東京23区の内、区営スポーツ施設が多い区のひとつである。しかし、多摩川河川敷の施設は冠水すると長期間使用出来なくなる。区域の緑被率は約20%であるが樹木で覆われている割合は9.5%である。臨海部、低地部に緑が少なく、多くの緑は台地部に偏在している。東邦大学医療センター大森病院と東京都保健医療公社荏原病院(両院は東京都災害拠点病院である)は内科、外科、小児科の3科系対応、その他病院は内科、外科の2科系対応となっている。区域の殆どは警視庁第二方面管内となるが、埋立地の一部は第一方面管内となる。大田区全域は東京消防庁第二方面に属する。大田区には消防団が設置されており火災発生時に出動する(水防でも出動する)が、区域で発生する火災は東京消防庁にて対応可能なため交通整理等の後方支援や残火監視に当たる。現在では団員が本業で取得している各種資格や知識(土木、建築、電気ガスの資格や重機、大型車両の運転等)を活かした震災時の救助活動が期待されている。大田区地先の海上は海上保安庁第三管区海上保安本部東京海上保安部の担任水域である。区域に水上艦艇の基地はないが、大井埠頭に港内交通管制室大井船舶信号所、羽田空港整備場地区に羽田航空基地と羽田特殊救難基地がある。区域は陸上自衛隊第1師団第1普通科連隊の警備担任区域であるが区域に駐屯地はない。航空自衛隊、海上自衛隊の基地もない。西蒲田に隊員募集のための自衛隊東京地方協力本部大田出張所がある。大田出張所は大田区の他、三宅島、御蔵島、八丈島、青ヶ島、小笠原諸島を担当している。大田区には4種類の区立住宅・区営住宅がある。※原則、居住者については割愛し、特筆ない限り大田区出身者を示す。(区域に蒲田、大森などの住宅地があり、著名人が多数居住しているため)区域で撮影された番組も含む。
出典:wikipedia
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