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アジア系民族

アジア系民族(アジアけいみんぞく)とは、アジアに住む民族、及びアジアに住む民族出身の人々を表す。一般的にはアジア人(アジアじん、英語:Asian)と言う。アジアとは、元々ヨーロッパの東を意味する言葉であり、時代と共にその定義は変化・拡大してきている。現在でもアジアという定義の範囲は揺れており、学問的に確立しているとは言い難い。そのためアジア系民族という定義も確立していない。また、一般的に言うアジアの範囲は広大であり、トルコ人・アラブ人・ペルシア人・インド・アーリア人のようなコーカソイド(広義の白人)、スリランカ・スンダ列島のオーストラロイド(タミル人等)、東アジアを中心としたモンゴロイド(黄色人種、東洋人)等、多種の人種が住むだけでなく、民族的・文化的にも多種多様である。それゆえ、本来は同じアジア系民族として、一纏めに分類できるものではない。以下、一般的にアジア系民族と言われるものを説明する。アジア系民族のうち、主に東アジアに居住する北方モンゴロイドを指して「東洋人(とうようじん、英:Oriental)」という呼称が使用されることがある。西洋人から見た東洋、東洋人は中国文化圏を中心に見ることが多い。一般的に中国を中心にモンゴル、朝鮮半島、日本を指す。特に南米では東洋人=中国人のイメージが強く、東洋人全体を指して「Chino(チーノ)」と呼ぶことがある。この言葉は北米の英語圏では1990年代以降差別用語と見なされることが多くなり、代わってアジア人 (asian) 、東アジア人 (east asian) がより政治的に妥当な用語として好まれる傾向にある。一般的には、黒人に対するニグロと同様に、古臭い死語としか見なされていないが、特にアジア系アメリカ人の中には、この言葉を黒人に対するニガーに相当するアジア人に対する侮蔑語、差別語と取る人もいるので注意が必要である。一方でイギリス英語圏においては、「Asian」はもっぱらインド・パキスタン等の南アジア出自の人に限定して用いられ、「Oriental」が東アジアの住民や文化を指す中立的な用語として用いられている。元々は東洋人とは漢語(中国語)から来ている言葉である。漢語で洋人とは外国人を指す単語の1つであり、中国を世界の中心として考えた場合に東洋人とは東から来た外国人、つまり日本人のことを指した。また、西から来た洋人を西洋人(白人だけでなく、アフリカの黒人なども含む)、東南アジアなど南方の人々は南洋人と呼んでいた。これを日本人が後にアジア人のことを総称して東洋人と言うようになったと言われる。中国で「東瀛人」のように東洋と同様の意味で使われる東瀛("瀛"は海の意味)という言葉は清代末期の学者、俞樾が日本の漢詩についてまとめた「東瀛詩選」(1883年)等、清代末期の複数の出版物でも日本を指す言葉として使われている。

出典:wikipedia

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