いわき平競輪場(いわきたいらけいりんじょう)は、福島県いわき市にある競輪場。施設所有および主催はいわき市。競技実施はJKA競輪競技実施事業本部東日本地区本部北日本競技部。実況は日本写真判定で担当は藤田原野だったが、2014年1月13日に没したため、直後の記念競輪以降は中川建治が担当。1951年(昭和26年)2月5日に開設された当初は平競輪場であったが、1991年4月から現在の名称になった。東北地方に位置する競輪場だが、冬季の降雪の影響が小さい浜通りの最南端に位置するいわき市は東北地方の中でも気温が高いため、通年で本場開催されている。なお以前は地理的に日没が早かったため、冬季は最終競走の発走時間を早めに設定していたが、リニューアル工事(後述)により走路の照明設備が充実したため、現在は他場同様の発走時間を設定することが可能になった。いわき平では、1978年には日本選手権競輪が、1980年・1983年・1986年・1994年・2010年にはオールスター競輪が、1997年・2006年には全日本選抜競輪が、2003年には東王座戦が、2013年はサマーナイトフェスティバルといったビッグレースが、それぞれ開催された。今後は2017年8月11日から15日まで7年ぶりにオールスター競輪が開催される予定である。記念競輪(GIII)として『いわき金杯争奪戦』が開催される。かつては12月開催であったが、近年は3月に開催されることが多く、2014年は1月に開催される。またS級シリーズでは現役時代は「3強」時代の一人でもあった阿部道を称え、阿部道杯が開催されている。2005年9月の記念競輪開催後、施設及びバンクの大幅なリニューアル工事を実施し、一部施設の完成により2006年10月よりプレオープンした。ビルの3階にあたる所までバンクを持ち上げたため、日本で唯一バンクの内側からも観戦可能な構造になっている。全ての施設が完成した2009年3月の記念開催でグランドオープンし、7月17日からはナイター競走「エキサイティングナイター」も実施された。マスコットキャラクターの「リュウ君」は当地で発見されたフタバスズキリュウをモチーフとしている。トータリゼータシステムは日本トーターを採用している(以前はオムロン)。2008年12月14日、第10レースのレインボーカップファイナルステージ・A級準決勝において、出走した選手が全員失格という珍事が起こり、車券は全額返還となった。詳細は、競輪全員失格事件を参照。2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)では施設に大きな損傷がなかったことにより救援物資の搬入拠点となったため、5月まで本場開催および場外発売が中止され、6月20日より本場開催が再開された。2015年6月中旬から12月まで本場開催は休み、場外販売のみ。バンクを30㎝程掘り起こし全面改修する予定。東日本大震災の影響かは不明だが、バンクのひび割れやバンク下の駐車場の水漏れがあったという。2013年12月6日からの開催より、重勝式投票にあたるチャリロトが発売される。なおいわき平は伊東温泉競輪場・静岡競輪場・千葉競輪場とキャリーオーバーを共有する『グループB』としての発売となり、キャリーオーバーの対象外であるチャリロト3はいわき平単独での発売となる。リニューアル後に完成した施設の概要は以下のとおり。1周400m。屋外では日本で唯一となる構造物上に設置された空中バンクである。リニューアル工事前の旧バンクはカントがやや緩く、比較的直線が短めだったため、先行タイプの選手に有利とされていたが、新バンクはクセのない標準的なバンクとなり、400mバンクでは3番目に長い直線となった。ややカントがあるせいか捲りが決まりやすく逃げ選手には厳しいが、ギリギリまで仕掛けを渋ると逃げきれることも。バンクが軽くなり走りやすいのか捲りが決まるのは中団からの仕掛けで、7番手あたりに置かれると本命選手でも入着出来ない程のスピードレースが多くなった。ゴール前ではイエローラインのやや内と外に伸びるコースがあり、大外強襲を狙う追い込み選手には有利。なおバンク全周外側全てがポリカーボネート(透明板)と建物に塞がれているだけでなく、上述通り内側も観客席があるためポリカーボネートで塞がれており、走路に入り込んだ風の逃げ道がないため、選手が風を受ける時の影響が他の競輪場よりも大きい点に注意が必要となる。大型映像表示装置(大画面モニター)は2センター側に設置されている。
出典:wikipedia
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