沙頭角口岸(さとうかく こうがん)は中華人民共和国広東省深セン市塩田区と香港特別行政区新界の間に位置する出入国検査場。国境開放時間は旅客は7:00から20:00、貨物は7:00から22:00。香港と中国の境界東端、沙頭角海に面した地域に設置されている。通過旅行者は多くなく貨物輸送が主となっている。香港から沙頭角口岸へ向かう場合、九龍塘駅などから発着する越境バスを利用する。九龍塘駅の乗車券売り場には両替商もあるので予め人民元に両替しておくことも可能である。沙頭角口岸に近付くと香港側の事務所で一旦下車して出境の手続きを行う、沙頭角口岸に到着し下車後、中国の入境手続きを行う。国境に準ずる扱いであるため中国入境後にバス車内に忘れ物をしたことに気付いても取りに戻ることはできない。粉嶺駅から発着するバスもあるが朝夕の限られた時間帯以外は駅から離れた場所が乗り場となるため旅行者の利用には向いていない。ここから香港に向かう場合は越境バスの乗車券を買ってから中国の出境手続きを行いバスに乗車し、少し先に進んだ所で香港の入境手続きを行うために一旦下車をする。香港の入出境手続きで一旦下車する場合、税関検査があることと盗難防止のため手荷物は持って降りるべきである。沙頭角口岸は地元客などが主に利用するためバス車内の案内は広東語のみである。トラブルに遭わないためにも予めバスの利用方法を確認しておくのが望ましい。1984年、国務院が沙頭角口岸の開放を決定し、1985年3月より供用が開始された。2005年1月28日には新たな国境橋梁が完成している。通常の旅行者及び貨物以外に、香港との遺体搬送拠点となっており、華僑墓園に埋葬される香港人の遺体はこの口岸を使用して通関される。隣接する沙頭角地区(中英街と呼ばれる場合もある)は制限区域となるため立ち入りには許可証(香港での俗称は禁区紙)が必要であるが、香港と中国を往来する場合はバスで通過するだけなので許可証は必要ない。中国側や香港側から制限区域に入るための検問所は沙頭角口岸とは別に設けられている。なお、香港市民でも許可証を得るには特別な条件が必要であり、中国側では一定の条件を満たした自国民のみに許可を与えている。これらの理由から日本人を含む外国人旅行者が制限区域内を観光することはほぼ不可能と考えてよい。また、香港が中国に返還されて10年以上が経過し状況が安定してきたこともあり2012年から段階的に制限区域が縮小されている。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。