『グランツーリスモ5』("GRAN TURISMO 5"、GT5)は、ソニー・コンピュータエンタテインメントから発売されているPlayStation 3用のリアルドライビングシミュレーションレースゲームソフト、グランツーリスモシリーズのひとつ。現在の最新バージョンは2.17 である。(2016.9.1 現在)2007年12月に発売された『グランツーリスモ5プロローグ』の本編にあたる作品である。今作はシリーズ最多の1,000車種以上の車と、20ロケーション・70バリエーション以上のコースを収録した。車種の面では、NASCARやWRC、SUPER GTの車両を本格的に収録した。今作では前作のグランツーリスモモードに相当する「GT LIFE」を収録するほか、オンライン要素が進化した。また、時間の変化や天候の変化などビジュアルの変化にも対応。さらに、3Dやフェイストラッキングにも対応した。なお、『グランツーリスモ』(PSP版)で収集したクルマデータを引き継ぐ事が可能。パッケージ車両は、メルセデス・ベンツ・SLS AMG。日本における初週販売本数は約43万本で、PS3用ソフトとしては『ファイナルファンタジーXIII』、『メタルギアソリッド4』に次ぐ第3位(当時)の初動を記録。その後、2010年12月中旬にハーフミリオンを達成した。2013年現在、世界で最も売れたPlayStation 3用ソフトである。日本ゲーム大賞2011 年間作品部門優秀賞受賞。2012年2月2日にはバージョン2.00と有料DLC『コンプリートパック』を搭載した廉価版『グランツーリスモ5 Spec II』が発売された。ゲーム内容は通常版と同じである。2014年5月31日をもってオンラインサービスが終了、DLCも4月30日をもって配信終了した。日本では通常版の他に、初回生産限定版と本体同梱版が発売される。ヨーロッパ・オーストラリア・中東などのSCE Europeが担当する地域では、2種類の限定版が発売される。『グランツーリスモ5プロローグ』が発表された2007年9月の時点では、本編である『グランツーリスモ5』は2008年度発売予定とされたが、再三発売延期が繰り返されていた。2009年6月、カナダで開催されたE3で公開されたコンセプトムービーより、カーダメージの実装やWRC・NASCARの収録など、数多くの新要素が盛り込まれることが示唆された。2009年8月19日、ドイツで開催されたGamescomへの出展と共に日本の公式サイトにて最新情報が掲載されたが、当日中に削除された。これに含まれていた情報は後述する2009年9月の正式発表と概ね一致する(車種・コース数など一部のデータが異なる)。2009年9月24日、日本で開催された東京ゲームショウにて2010年3月に発売されることが発表された(翌年1月に撤回)。それと共に以下のような詳細情報が正式公開された。『GT5プロローグ』の発売以前にプロデューサー・山内一典が語っていた、ユーザー同士のコミュニティ機能やPlayStation Homeとの連動など、これらの機能が実装されるかは不明である。山内プロデューサーのインタビューから、2009年10月1日に発売された『グランツーリスモ』(PSP版)と本作のガレージが連動する見込みであることが明らかになった。また、所持金も連動する見込みである。と言われていたがガレージはアーケードモードのみ、所持金の連動はされなかった。車種はすべてスタンダードカーになっている。また、車種名やメーカーに変更のある車種があったり(例 シトロエン・GT by シトロエン→シトロエン・GT by シトロエン コンセプト、プロトモータース・スピラ→オウリムモータース・スピラ)、本作には収録されておらず使用できない車種(例 FPV・GT)がある。2010年、海外のゲーム雑誌「Playstation:TheOfficialMagazine」にてGT5の特集記事が組まれ、以下のような情報が初めて明らかとなった。2010年6月、カナダで開催されたE3の期間中に、延期後の発売日が2010年11月2日(北米)・11月(日本)に決定した。その他の新要素も発表。2010年8月、ドイツで開催されたGamescomでの発表で、日本での発売日が11月3日となり全世界でほぼ同時発売予定となった。2010年9月、日本で開催された東京ゲームショウにて以下の詳細情報が明らかになった。2009年12月17日から2010年2月15日までの期間限定で無料の特別バージョン「タイムトライアルチャレンジ」がPlayStation Storeで配信され、『グランツーリスモ5』の操作感を当時2010年3月の発売を前に一足早く体感できた。シリーズ初登場となるインディアナポリス・モーター・スピードウェイのロードコースで、日産・370Z(チューンドカーとノーマルカーの2種)でタイムトライアルができた。またオンラインランキングの上位入賞者にはGT5ソフトウェアのプレゼントなどの豪華商品が送られる予定。2月15日をもってダウンロードとオンラインランキング更新が終了。2月25日以降は起動自体が出来なくなった。配信されたのはランボルギーニ・ムルシエラゴ LP 640、BMW・M3 クーペ、ジャガー・XJ13 レースカーの三車種をグランツーリスモが独自にアレンジし、ボディ中央にクロムのラインを貫かせた「クロムラインシリーズ」のひとつ。配信終了は2011年1月31日の予定だったがなぜか現在も配信中。配信されたのはル・マン24時間レースで優勝した マツダ・787Bステルスモデル上記のパックすべてをセットにした「コンプリートパック(1600円)」も販売中。現在はオンラインサービス終了のためすべて配信が終了している。2012年5月2日~6月25日までの期間限定で、PlayStation Storeより「GTアカデミー 2012」を無料でダウンロードできた(2012年7月4日現在プレイ不可)。このコンテンツはグランツーリスモ5本体を所持していなくてもプレイできるゲームコンテンツであり、ラウンドごとに提示された課題に順番に挑戦していくことで、ドライビングテクニックを徐々に学ぶことが出来るというものである。オンライン経由で参加プレイヤー数や累計走行距離、リトライ数などがリアルタイム表示され、世界中のプレイヤーやフレンドと成績を競い合うことができる。また、課題ごとにゴールド・シルバー・ブロンズのトロフィーが設定されており、ラウンド内の全ての課題をブロンズ以上で修了するとGTアカデミー限定のオフィシャルウェアアイテムが貰え、全てゴールドで修了すると、そのラウンドで使われた教習車両をグランツーリスモ5本編で使えるようになる。さらに、ゴールドトロフィー取得者向けの「GTアカデミーカー・チャレンジ」として、教習車両を使っての車種限定レースとタイムアタックが車種ごとに開催されている。これらの車両は車体にGTアカデミーのロゴが入れられている特別仕様車であり、日産自動車がコンテンツに協賛しているため、全て日産製である。配布される車両は以下の通り。PS3の演算能力を極限まで引き出すことにより、以下に示す新要素が加えられた。ただし、発売時点ではこのすべての要素が実装されているわけではない。インストルメント・パネルやシートや内装の素材、色、ブレーキキャリパーなどを再現した(※プレミアムカーのみ)。さらにヘッドライトの点灯や(※プレミアムカーのみハイとローの切り替えが可能)、ワイパーを稼働させることも出来るようになった(※プレミアムカーのみ)。レッドブル・レーシングの協力の下、「レギュレーションの枠にとらわれない、地上最速のレーシングカー」の構想を形にした「レッドブル・X2010」を収録した。NASCARのジェフ・ゴードンの人物モデルと音声の他、迫力のあるピットワークシーンを収録・再現した。その他、WRCのセバスチャン・ローブや、F1のセバスチャン・ベッテルも協力している。昼間、夕方、夜といった時間の変化による変わりを再現した。特に夜はマシンに巻き上げられた土煙がテールランプに照らされるのも再現した。(※一部のコースのみ、ver2.00よりアーケードモード・プラクティスのみレース開始前の時間・天候の調節が可能になった。)降雨によるコースの景観やレースコンディションの変化に対応(※一部のコースのみ)クラッシュによって激しく衝突した際に飛ぶ火花やグラベル走行時に巻き上げられる小石など、ミクロな世界で発生する物理現象も再現。。クルマの見た目が変化するだけではなく、ダメージの受け方による影響を物理シミュレートによって再現。これにより、レース中は速く走りつつ、いかにクラッシュやリスクを避けてクルマを無事にゴールまで導くか、という本物さながらの緊張感や駆け引きを再現することを目指した。ダメージは大きく分けて3段階で表現している(しかしメーカーからの公認を得て車種を実名で登場させてる以上、ガラスが割れたり・バーストするなどの強いダメージ表現は無い)。ver2.00にてアーケードモードでのみダメージあり・なしの設定が可能になった。マシンの操作性に影響するダメージで、真っ直ぐに走らなくなったり、コーナーで安定しなくなるなど、ダメージの量によって様々な影響が表れるようになった(タイヤがパンクしても一定時間後には治る)。ある特定のレベルまで上げれば、性能が変化する。視覚的に認識できるダメージで、ボディに傷や汚れなどが付着したり、凹んだりするようになった。ボディが凹んだり、ボディを形成しているパネルがずれたり、歪んだりするようになった。WRCマシンはズレや歪みを通り越して部品が外れることもある。(※プレミアムカーのみ)。激しいクラッシュや路面の凹凸に高速で乗り上げる、ジャンプ中に姿勢を乱すなど、予期せぬシチュエーションで発生する横転を再現した。従来のフォトモードに相当するもので、ユーザーインターフェイスやロケーションを一新した。さらにロケーション内を自由に動き回ることができるウォークモードを搭載し、そのローケーションの現地の環境音や、天候の変化まで楽しめるようになった。なお、このモードで撮影できる写真は800万画素相当のJPGとして出力可能。ただし、このモードで撮影できる車はプレミアムカーのみである。また、ver2.00にてアバターも一緒に撮影できるようになる。従来のレースにくわえ、コミュニティを搭載した本作でプレイした記録や、これから行うべき目標が集約されている「My Home」と呼ばれる画面の中にあるコミュニティ機能では、PlayStation Networkのフレンド間で行なうプライベートなオンラインレースや、メッセージボード、メール、写真や自作コースの共有などの多彩なコミュニケーションを楽しむことが出来る。"自分のAIドライバーとクルマ"と"フレンドが公開しているAIドライバーとクルマ"を選択することにより、Bスペックモードによるレースを開催することが出来るモード。例えば、知らないうちに自分がオンラインに公開しているAIドライバーがフレンドによって呼び出され、フレンドのリモートレースに参加することがある。ただし、自分で開催したレースの観戦は可能だが、通常のBスペックモードのように監督として指示を出すことはできない。これはフレンドのオンラインAIドライバーとの勝負を公平に行なうためである。本作には「マイラウンジ」と呼ばれる自分専用のレースルームが用意されており、そこはPlayStation Networkで設定されたフレンドしか入れないプライベートな場所となっている。ここでは、レースのレギュレーションやコースを自由に設定し、フレンドと最大16人まで参加できるレースイベントを開催することができる。レースに参加しなくても観戦を楽しんだり、レース前にフリーラン状態で待機することも可能。基本テーマ(景観)を選び、全長やセクションなど簡単な設定をするだけでコースラインを作られ準オリジナルのコースが作成できる。作成したコースはオンラインでフレンドに公開できる。本来は次回作である『グランツーリスモ6』に収録する計画だったが、インターネットに情報がリークされたため2010年8月に本作への収録が発表となった。立体視プレイは他のソフトと同様にPlayStation 3(システムソフトウェア Ver.3.30以降)の標準機能を使用したもので、3D対応テレビが必要。2Dの最大解像度は1080pだが、3Dでは720pとなる。アーケードモードでのみPlayStation 3に接続したUSBカメラ「PlayStation Eye」で顔を認識させ、レース中に顔を左右に動かしてドライビング中の視点を左右に動かすことができるようになった。今作はシリーズ最多の1,000車種以上の車を収録した(年式違い含む)。そのうちの200車種以上がプレミアムカー、800車種以上がスタンダードカーになっている。また、NASCARの初収録、SUPER GT、フェラーリF1(他の車とは一緒に走れない)が収録されている。エクステリアはもちろん、インストルメント・パネルやシートや内装の素材、色、ブレーキキャリパーなど徹底して再現したモデル。さらにヘッドライトの点灯(ハイとローの切り替えも可能)や、ワイパーを稼働させることも出来る。インパネ視点ではメーター部分が見える。ただし車種によっては内装がシルエットされている車種がある(例 日産・GT-Rプロト、トヨタ・FT-86 IIコンセプト)。今までのグランツーリスモシリーズに登場した車をPS3の現在の技術で美しく仕上げたモデル。簡易インテリア視点対応(バージョン2,0以降ただし、プレミアムカーのものとは異なり、内装はシルエットで表現され(オープンカー除く)、計器類はゲーム内標準のもの(メーターの針は稼動しない)。バージョン1,13までは非対応だった)、ヘッドライトのハイとローの切り替えができない、フォトトラベルでの撮影ができないなどのプレミアムカーに比べ一部制限がある。また、ホイール交換はver2.01までは非対応だったがver2.02より可能になった。"詳細は公式サイトの「『グランツーリスモ5』収録車種一覧」を参照。"今作に収録されるコースは、20ロケーション・70バリエーション以上となっている。さらに、その再現精度も向上した。また、一部のコースで時間の変化と天候の変化に対応している。コースメーカーで作成可能なロケーションは以下の通り。尚、一部のスペシャルイベント・オンライン配信によるレースイベントでは以下のロケーションを利用したコースが登場するが、毎回異なるレイアウトで自動生成されたコースとなる(※グランツーリスモカートエクスペリエンス、グランツーリスモラリー初級、グランドツアーズは固定)。2010年12月22日に発売された、本作のサウンドトラック。2010年12月22日に発売された、ピアニストのラン・ランによる本作のサウンドトラック。※ここで解説されているものはデフォルト(初期)の操作方法である。操作に割り当てるボタンの変更は設定メニューの「キーアサイン」なる項目にて任意に変更が可能。バージョン情報はゲーム起動後のトップ画面下部にあるボタンから開ける「マニュアル」の目次の左上に表示される。【その他】公式サイトに記載無し。詳細不明。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。