博多 かおる(はかた かおる、1970年2月 - )は、日本のフランス文学者。専門はフランス文学・文化論。東京外国語大学総合国際学研究院(言語文化部門・文化研究系)准教授。博士(文学)(東京大学)、文学博士(パリ第七大学)。1992年、東京大学文学部仏語仏文専修課程卒業、1995年、同大学院人文科学研究科修士課程修了、1999年、同大学院人文社会系研究科欧米系文化研究専攻博士課程修了、2003年、パリ第七大学文学部大学院博士課程修了。2006年より東京外国語大学外国語学部助教授(准教授)、2009年より同総合国際学研究院准教授(大学院重点化に伴う所属変更)。専門は19世紀フランス文学。他方、音楽家として活動を行い、カンヌ音楽院ピアノ科およびフランス国立ローマンヴィル音楽院ピアノ科・室内楽科を一等で卒業後、ポルトガルのベルガイシュ芸術センターでマリア・ジョアン・ピリスに師事。国内外の演奏会に出演している。2013年秋には京都、および東京のアンスティチュ・フランセで、作家パスカル・キニャールの朗読、博多かおるのピアノによる「語りと響き」(朗読コンサート)が行われた。【論文】街路の音と室内空間― バルザック、プルーストの小説におけるパリの物売りの声とその周辺, 『東京外国語大学論集』, 84号, 1--20, 2012年天空の音楽から音の模様へ― リスト・ベルリオーズ・ユゴーにおける鐘, 東京外国語大学論集, 82号, 2011年バルザックにおける歌, 仏語仏文学研究, 42号, 5--16, 2011年ゴーチエとベルリオーズにおける「幻想」と自我の複層性, Les Lettres francaises, 30巻, 93--103, 2010年19世紀フランス文学における都市と俯瞰, 東京外国語大学論集, 78号, 2009年クンデラの小説と音楽ー『存在の耐えられない軽さ』における音楽的手法と「変奏」の概念, ふらんぼー, 34号, 68--93, 2009年バルザック、フローベール作品における街路と「感情教育」, 東京外国語大学論集, 77号, 95--115, 2008年オノレ・ド・バルザック『貧しき縁者』における個と大衆 —語ること、創造すること、忘れることをめぐって, 人文論究, 55巻4号, 43--63, 2006年バルザック『老嬢』における<中傷の歌>, 人文論究, 54巻1号, 244--263, 2005年噂の断片から隠された事実を探る―1830年代初頭のバルザック短編小説における噂の役割―, 人文論究, 54巻1号, 103--117, 2004年La Rumeur dans I'oeuvre de Balzac ― Les discours collectifs et I'écriture du romancier ―, Études de Langue et littérature françaises, 84巻, 56--70, 2004年La Rumeur dans l’œuvre de Balzac, Thèse nouveau régime, 2003年Le mot "télégraphe" ("télégraphique" "télégraphiquement") chez Balzac, Equinoxe, 19巻, 69--81, 2001年どよめきと噂, バルザック生誕200年記念論文集, 373--387, 1999年伝える夢・知る欲望 — 人間喜劇』における匿名の役割 —, 博士学位論文, 1999年『モデスト・ミニョン』における視線の問題— 「此処」と「別の場所」、「見えるもの」と「見えないもの」をめぐって —, 『仏語仏文学研究』, 16号, 3--27, 1997年『モデスト・ミニョン』:文明の視線 — 手紙、新聞、肖像、噂 —, 『仏語仏文学研究』, 15号, 57--76, 1997年『人間喜劇』における手紙 — 三つの中編小説をめぐって —, 『仏語仏文学研究』, 14号, 11--35, 1996年
出典:wikipedia
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