全米オープン選手権(U.S. Open Championship)は、ゴルフのメジャー選手権の一。アメリカのゴルフ競技団体全米ゴルフ協会主催で、毎年6月中旬に開催する地区を毎年変えて実施している。選手権は大会の順延がない限り父の日(6月第3日曜日)を最終日と基準として開催されている。日本では単に全米オープンと呼ばれる事が多い。この選手権にはアメリカ国内の各地をはじめ日本やイギリスで予選会があり、最終予選を通過した選手が出場資格を得られることから“オープン”と呼ばれる。地区予選会に出場するアマチュア選手のハンディキャップは「1.4以下」と定められている。彼らが世界各地の賞金ランキング上位選手や、世界ランキング上位選手たちと互角に渡り合って戦う姿は、全米オープン最大の見どころのひとつと言えよう。プロゴルファーに匹敵する力量を持ちながら、あえてプロの道を選ばずにアマチュアゴルファーの道を貫くベテランのアマチュア選手たちを見ることもできる。全米オープンの開催コースは、大会の5年以上前から定められ、それに合わせてコース設定を調整していく。セッティングの特徴は、非常に深いラフと狭いフェアウェイであり、近年では優勝スコアをイーブンパーと想定してコースを作っている。マスターズを含む他のトーナメントが派手なバーディーの取り合いによるエンターテイメント性を否定せず、ミスはその後で取り返すことを許すのに対し、全米オープンは選手にひたすらパーを積み重ねることを要求し、落としたスコアを取り戻すのは困難を極める。メジャーの中でも、とりわけ選手たちの「忍耐力」が試され、「最強のゴルファー」に栄誉を与えるトーナメントと言える。それを象徴するかのように2006年、2007年と優勝スコアは5オーバーという結果であった。余りに厳しいセッティングは、選手から「ナイスショットを打ってもラフやバンカーにボールが飛び込み、フェアではない」との愚痴をこぼさせるほどである。予選ラウンド終了時(2日目終了時)において、60位タイ以上、およびトップから10ストローク以内のプレイヤーのみが、3日目以降の決勝ラウンドに進むことができる。なお、72ホール(4ラウンド)終了時にトップが2人以上いた場合は、翌日月曜日に18ホールの合計ストロークで競うプレーオフを行う。(18ホールのプレーオフはこの大会のみ)18ホール終了してなお同スコアの場合はサドンデスに突入する。優勝選手にはジャック・ニクラス・メダルと優勝トロフィーがUSGA会長から授与される。また、5年間のPGAツアーシード権が与えられるが、1970年までの優勝者はPGAツアー永久シードが与えられていた。アマチュアでの出場資格は開催初日時点でアマチュアであること。日本に於ける放映権については、先ず1977年にTBS(現・TBSテレビ)が買い取るも、翌1978年からはNHKに、更に1997年からはテレビ朝日に、それぞれ譲渡されていった。テレビ中継時に限り「ニチアサキッズタイム」は全ての番組が放送休止となりグッド!モーニング(「おはよう朝日です」等地域ローカル情報番組も含む)も休止となる。ただ、西海岸開催時には題名のない音楽会、モーニングショー(最終日のみ)などが休止、ワイド!スクランブル・第1部(最終日のみ)も短縮放送になる。また、2008年までの最終日では「スーパーモーニング」を当時ネットしていた山梨放送・北日本放送・福井放送・高知放送・四国放送(以上日本テレビ系列)・山陰放送・宮崎放送(以上TBS系列)でも日本時間8:00から放送していたが、2009年は上記の局での放送が取り止め、「スーパーモーニング」が始まるまでの8:00 - 8:30の間は各局個別で単発番組を設定することになった(ただし、8:30以降も中継が続く場合、2009年当時スパモニを系列外ネットしていた全5局(いずれも日本テレビ系列)はその時間から中継を同時ネット予定だったが、実際は未放送)。2009年は、大会1日目が雨天中止順延になり、2008年大会のプレーオフの模様の再放送をメインに放送。2日目に1日目の模様を3日目に2日目の模様をそれぞれを放送、本来の最終日である4日目は3日目の模様と最終日の冒頭の模様を放送した。このため全選手が最終ホールまで到達できないと判断、8:26.30で中継を打ち切った。急遽5日目を4:55~6:30の予定で大会最終日の模様として放送することにし、そこで優勝者が決定。2005年以前まで土曜の午後に「予選ハイライト」・日曜の「サンデープレゼント」枠で「3日目ハイライト」・月曜のネオバラエティ枠で「最終日ハイライト」を放送したが、2006年以降の放送はなし。また、ゴルフネットワークでも現地の日中に当たる日本時間深夜から翌日早朝(もしくは未明・早朝から昼)にかけて生放送される。なお、2001年、2008年のように月曜日の18ホールプレーオフにもつれた場合、ゴルフネットワークとテレビ朝日は深夜の番組を一部中止し、生中継で試合終了まで放送する。しかし、2016年以降の放映権を巡り、テレビ朝日とUSGAとの契約が難航していた。テレビ朝日での放映ができない場合は、TBSテレビやNHKで放送の可能性があるとされたが、同年5月24日、テレビ朝日において2016年大会を放送することが決定した。しかし同時期にUEFA EURO 2016の中継も放送するため、予選ラウンドは後半部分を放送せず、木曜深夜から金曜未明、金曜深夜から土曜未明での放送となったため主力選手のプレー生中継ができなかった。また、1日目は3度の雨による中断&現地日没によるサスペンスデッドでプレーができないまま1日目が終わった選手やホールアウトできない選手も多くいた。3日目は先述のUEFA EURO 2016の生中継優先の関係で、中継終了後の朝6:10から8:00までの放送だった。最終日は日曜深夜2:40-翌朝8:30まで6時間近くの生中継で対応していたが、時間内に終わらず、次の番組まで中継を延長して結局9:18.03まで放送した。2000年代の一時期、ココリコの遠藤章造が応援団長を起用し、「全米シニア」「全米女子」と共に最終日ハイライトも多数のタレントを出演してのバラエティ形式の路線を行ってきたが、この形式は「全米OP」しか行われず、翌年、元に戻った。
出典:wikipedia
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