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OODAループ

OODAループ (OODA Loop; ウゥーダ・ループ) は、アメリカ空軍のジョン・ボイド大佐によって提唱された意思決定理論。OODAループは、朝鮮戦争の航空戦についての洞察を基盤にして、指揮官のあるべき意思決定プロセスを分かりやすく理論化したものである。すなわち、監視(Observe)- 情勢判断(Orient)- 意思決定(Decide)- 行動(Act)のサイクルを繰り返すことによって、健全な意思決定を実現するというものであり、理論の名称は、これらの頭文字から命名されている。OODAループ理論は、機略戦コンセプトの中核的な理論としてアメリカ全軍に広く受け入れられているほか、ビジネスにおいても導入されている。ただし低強度紛争(LIC)など、迅速な意思決定が要求される流動的な作戦環境においては、従来のように全階梯を通じた大規模なOODAループを形成していては機を逸する恐れがあるとして、ネットワーク中心の戦い (NCW) コンセプトにおいては、作戦指揮手順において、全階梯を通じたOODAループの形成からの脱却・革新が志向されている。OODAループ理論は、朝鮮戦争の空中戦についての洞察にその起源を有する。朝鮮戦争において、アメリカ軍はF-86戦闘機、ソ連軍および中国軍はMiG-15戦闘機を主力として航空戦闘を戦った。F-86戦闘機は、加速・上昇・旋回性能のいずれについても、MiG-15に対して劣った性能しか有していなかったにもかかわらず、実際の交戦においては、劣っているはずのF-86のほうが優れた戦果を示し、最終的に、そのキル・レシオ(撃墜・被撃墜の率)はほぼ1対10にも達した。ジョン・ボイドは、自身も数度に渡ってF-86戦闘機に乗機してMiG-15戦闘機と交戦しており、これらの経験をもとにして洞察した結果、決定的な勝因は、操作に対する応答時間とコクピットの視界に起因する、操縦士の意思決定速度にあったと結論した。すなわち、F-86のほうが視界が良好であったために敵機の状況をより適切に把握でき、また応答時間が短かったことから情勢変化に即応できたのである。ボイドは、この洞察をさらに進めて、戦闘機パイロットの意思決定過程を一般化することを試みた。従来の意思決定モデルは線形を描いていたのに対して、このモデルでは非線形構造が採用されており、ひとつのOODAプロセスの最後にあたる「A」、すなわち行動の結果は、直ちに次の「O」、すなわち監視の段階で評価され、次の意思決定に反映されることで、ループを描くこととなる。このループは、空中戦のモデルにおいては、一方が無力化されるまで続くこととなる。敵を発見・追尾する段階である。理論の原型となった空戦においては、パイロット自身の目視、機体装備のセンサー、あるいは地上レーダーや早期警戒機からの伝送情報により敵機を探知する。また、地上部隊であれば斥候部隊や航空偵察、艦艇であれば艦装備のセンサーおよび外部のISRシステム(偵察衛星や航空偵察)も使用される。また、部隊指揮においては、監視段階から情勢判断段階において、共通戦術状況図(CTP)および共通作戦状況図(COP)の作成も行なわれる。これは、各階梯において情勢認識を共通化し、情勢判断と意思決定の基盤となるものである。「監視」段階で収集した情報をもとに、彼我の情勢を判断する段階である。敵味方識別や脅威度の判定が含まれる。ボイドは、この段階をBig Oと称して、特に重視していた。理論の原型となった空戦においては、パイロット自身の空戦技量および知識、経験をもとに情勢を判断する。また、地上部隊や艦艇であれば、指揮官・幕僚の経験・資質、データベース、および、C4Iシステムおよびオペレータによるマン-マシン-システムに基づいて行なわれる。これらの判断プロセスは、上図の通り、下記の5つの要素を相互参照・総合することによって成立している。各人がその頭脳に有する意思決定システムは、当然のごとく各人ごとに異なっており、いかなる環境においても適切に動作する保証はない。また、組織のレベルに拡大して、複数の意思決定者が存在する場合、これらの間に齟齬が発生することも珍しくない。このようにして、OODAループがこの段階で止まってしまい、次の「D」に入れない恐れも多分にある。そのような場合をOO-OO-OOスタックと称する。この段階は才能や経験、知識による的確な共通概念の構築に基づく「絶対的な指示と制御」により短縮が可能であり、ループの高速化を図ることができる。OOをセンスメイキングともいう。「情勢判断」段階で判断された彼我の情勢をもとに、採るべき方針を決定する段階である。攻撃の可否、攻撃する場合には攻撃すべき順序および採用すべき手段、最終的な攻撃指令が含まれる。また、戦闘状況を離脱する場合には離脱する経路の決定、状況によってはここから監視の段階に戻ることもある。この段階は才能や経験や、知識による的確な共通概念の構築に基づく「絶対的な指示と制御」により短縮が可能であり、ループの高速化を図ることができる。理論の原型となった空戦においては、超高速で機動する最中であることから、パイロットは、事前の訓練で規定化された方針を瞬時に採択する。一方、地上部隊や艦艇であれば、指揮官・幕僚の経験・資質、データベース、および、C4Iシステムおよびオペレータによるマン-マシン-システムに基づいて行なわれる。「意思決定」段階で採択された方針に基づいて、実際の行動に移る。攻撃する場合には、実際の火力発揮が行なわれる。従来の線形モデルにおいては、この実行の段階で意思決定プロセスは終了する。しかし、OODAループにおいては、再び「監視」段階に戻り、行動の結果を判定して、次の情勢判断に続けることとなる。戦闘では自らのOODAループを最速で回転させ、かつ相手のOODAループを阻害してOO-OO-OOスタックを生じさせるか間違った方向にループを誘導する。つまり戦場において主導権を勝ち取り・とり続けることでもたらされる意思決定と状況の変化、すなわち進撃の速度で相手の優位にたち、相手を混乱させ心理的ショックを与え続ける。必ずしも決戦は必要ではなく、相手の脆弱な箇所へ攻撃を仕掛け続ける。

出典:wikipedia

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