川村 丈夫(かわむら たけお、1972年4月30日 - )は、元プロ野球選手(投手)、野球指導者。神奈川県大和市出身。県下屈指の進学校厚木高校3年生の時に全国高等学校野球選手権神奈川大会で、強豪私立ぞろいの厳しい状況下でエースとしてチームをベスト8まで導く大黒柱となった。準々決勝では川崎北高校の河原純一と延長16回の投手戦を演じるが敗退。進学校の厚木高校卒業後は立教大学へ一般入試で現役合格。東京六大学リーグ通算63試合登板、21勝27敗、防御率2.65、317奪三振。アジア選手権・日米大学野球の両野球日本代表に選出。日本石油(現・JXエネルギー)入社後のの第66回都市対抗野球大会で優勝。、アトランタオリンピック野球日本代表に選出。準決勝のアメリカ戦では先発の杉浦正則をリリーフし3回1/3イニングを無失点に抑えた。同年の社会人ベストナインに選出されプロ野球ドラフト会議にて、逆指名(1位)で横浜ベイスターズに入団。は先発投手が著しく不足する中、シーズン開幕当初から先発ローテーションの一角を担い、10勝7敗、147奪三振、防御率3.32の好成績を挙げる。しかし、新人王は12勝を挙げた広島の澤崎俊和に軍配が上がった。は開幕戦で史上3人目の1安打完封勝利を挙げる。前半戦は8勝と絶好調でオールスターゲームにも選出されたが、後半戦は0勝に終わった。しかし、日本シリーズでは最終戦(第6戦)で先発し終盤まで無失点の好投で日本一に貢献した。は新たに習得したチェンジアップを駆使し、自己最多の17勝を挙げる。6月には5戦全勝し、月間MVPを獲得、2年連続オールスターゲーム選出への原動力となる。しかし、最多勝のタイトルは巨人の上原浩治が20勝したため逃す。ちなみに、この年の川村の17勝を最後に、横浜において、シーズン15勝以上を達成した投手の不在が続いている状態となっている。は年間を通じて調子があまり良くなかったものの、先発としてシーズンを通して登板し続けた結果、リーグ最多敗戦(12敗)を記録。シーズン序盤に2試合連続中継ぎで大量失点し、湘南シーレックスに送られる。6月に先発として復帰するものの、5~6回しか投げられない状態が続き、9月以降は中継ぎに回ることになる。は故障で3試合登板にとどまり、ついに未勝利に終わる。10月に背中の滑液胞炎の摘出手術を受ける。は5月6日の広島戦(横浜スタジアム)で593日ぶりの勝利を挙げたが、5勝にとどまる。にスタミナ面を考慮し、中継ぎに転向。これが見事に当たり、4月は大車輪の活躍でチームを首位に押し上げた。しかし、登板過多による疲労から精彩を欠き、7月1日に登録抹消。後半戦からは復帰し、58試合に登板して防御率3.07という数字を残したが複数イニング登板すると打たれることが多く、8敗を喫した。は1イニング限定の登板起用がこれまた当たり、56試合登板し防御率は2.31。しかも夏場までは防御率0点台であった。木塚敦志と共に、抑えのマーク・クルーンに繋ぐセットアッパーとしてチームの躍進に貢献。阪神のJFKに匹敵する活躍を見せた。は二段モーション禁止によるフォーム改造の影響により、シーズン序盤は打ち込まれ防御率が2桁の時期が続く。セットアッパーの役目も加藤武治に譲ることになったが、5月以降は持ち直して川村-加藤-クルーンの勝利リレーを確立。シーズン終盤にクルーンが故障で登録抹消されると抑えの役目を任され、プロ入り10年目で初セーブを挙げた。最終的な防御率こそ3.86と3点台を確保したが、この年優勝した中日相手に大量失点をするシーンが目立ち、数字以上に打たれるイメージを与えることになった。は中継ぎでの3年間にわたる登板過多気味の状況や、先発投手が不足しているチーム事情を考慮し、大矢明彦新監督の意向で先発投手に配置転換された。しかし、キャンプ中に故障し、調整不足のままシーズンを迎えることになる。何とか先発の6番手に名を連ねたが5回未満で降板してしまうことが多く、開幕から約1ヶ月で中継ぎに戻る。中継ぎではまずまずの投球内容ではあったが、オールスター明けに調子を崩し、8月・9月とチームが大事な時期に二軍落ちしてしまった。はシーズンの大半を二軍で過ごし、9月28日に今季限りで現役引退と一部で報道され、10月1日に球団より公式に引退が発表された。引退の理由について本人は「投げるのが怖くなるときがあり、精神的に厳しいものがあった」と語っている。10月5日、対広島23回戦(横浜)にて先発登板し、先頭打者の東出輝裕を3球三振に打ち取って降板。試合後に引退セレモニーが執り行われた。からは湘南シーレックスの投手コーチに就任し、山口俊の育成に貢献。からはスコアラーに転身し、からは再び二軍投手コーチ、は一軍投手コーチ(ブルペン)、からは一軍投手コーチ(ベンチ)を務めた。2016年からは球団職員(野球振興担当)として少年達の野球指導を担当している。
出典:wikipedia
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