『電脳警察サイバーコップ』(でんのうけいさつサイバーコップ)は、1988年(昭和63年)10月2日から1989年(平成元年)7月5日まで日本テレビ系列で全36話(うちラスト2話は特別編)が放送された、東宝(東宝企画)制作の特撮テレビ番組。放映時間は、当初は毎週日曜午前10:30 - 11:00(JST、マストバイ局に同時ネット)であったが、1989年(平成元年)4月5日放送分(第25話)以降は毎週水曜17:00 - 17:30(JST)に変更された。本作品は東宝が『メガロマン』(1979年)以来9年ぶりに制作した特撮番組であり、同時に従来の特撮番組とは一線を図す要素が多数盛り込まれた作品でもある。その要素の最たるものが、当時としては珍しいVTR方式による撮影である。既に1983年(昭和58年)放送の『アンドロメロス』でもVTR方式による撮影は試みられていたが、同作品がスタジオ撮影が主だったのに対し、本作品ではロケーション映像にもVTR方式を活かした画面合成などが行われるなど、より進んだ形で採り入れられているのが大きな違いとなっている。また作劇面でも連続ドラマとしての要素が導入されており、アクションよりも登場人物の人間性を前面に押し出したストーリー展開が視聴者にアピールされている。番組中盤までは記憶喪失である主人公のジュピターこと武田真也の過去が番組最大の「謎」となっており、彼を巡る登場人物同士の葛藤や人間関係も物語の骨子となっていた。第3クール以降は、主人公・武田真也とヒロイン・上杉智子、準主人公・北条明と敵幹部・ビーストマスタールナの恋愛が物語の軸となり、敵味方の人物像をより深く掘り下げる描写が垣間見られた。登場人物の人間性を深く掘り下げたストーリー展開に加え、従来の特撮番組ではいわゆる「お約束」とされてきた決めゼリフやヒーローが変身後に取るポーズなどの様式美の廃止、随所に挿入されている洒落の効いたセリフ、主人公とヒロインのキスシーンをほのめかす描写、児童番組としては異例の飲酒シーンも数多く描写されるなど、児童のみならず大人の鑑賞にも堪えうる作品作りが心掛けられた。しかしそういった作劇面での斬新さはメインターゲットとされた児童層へのアピールには必ずしも繋がらず、スポンサーのタカラ(現・タカラトミー)が販売した玩具はかなりの苦戦を強いられた。放送当時、タカラに営業マンとして勤務していた田中圭一が描いたマンガ『サラリーマン田中K一がゆく!』によると、本作品はバンダイが東映と組んで制作する戦隊シリーズのような特撮作品をタカラでも展開するという意欲の下で企画が進められ、大々的な制作発表も行われたという。しかし発売した玩具は経営陣が期待する売れ行きにはならなかったようで、田中はクリスマス商戦の際小売店店頭に立って主力商品のひとつ「サンダーアーム」(いわゆる「なりきり玩具」である)をアピールするも、なかなか売れ行きが伸びなかったというエピソードを描いている。その後、その「サンダーアーム」は本作品放送期間中にフジテレビ系列で放送されたテレビドラマ『君の瞳に恋してる!』(1989年)で出演者が使用したところ、ヒット商品となり、番組終了後に「サウンドアーム」というマイナーチェンジ版が発売された。時は1999年、世界の中心都市TOKYOシティーでは、より凶悪化した犯罪が多発していた。そこで警視庁はそれに対処すべく特殊部隊ZAC(ザック、ZERO-SECTION ARMED CONSTABLE 0課装甲警察部隊)を編成。織田久義キャップの下、ビットスーツと呼ばれるパワードスーツを身に纏うサイバーコップたちが、日夜犯罪摘発に明け暮れていた。そんなある日、ZACに新米警察官、武田真也が入ってくる。彼にはインターポールに保護される以前の記憶がなく、自分が何者なのかが分からないという。彼がZACに入ったことと、デストラップと呼ばれる犯罪組織の出現で苛烈する戦い、果たして彼は何者なのか? そして彼を付け狙うバロン影山とは?漫画版では連載当初、マーズが毛利でサターンが北条であったがテレビ版に合わせて途中からマーズが北条、サターンが毛利になっている。サイバーコップが身にまとうビットスーツのこと。それぞれ惑星のコードネームが付けられている。装着はビットステーションによって行われる。ビットステーションは当初ZAC本部に設置されていたが、後には専用車両ZACローダーに連結したコンテナ内部に搭載しての運搬も可能となった。サイバーコップの腕のアームシステムジョイントに装着する特殊武装。左右どちらの腕にも装着可能だが、本編では右腕のみの装着であった。装備する際には「セットアーム!」と叫ぶ。それぞれがブラックチェンバーという黒いトランクに入れられており、街のあちこちに隠された専用端末や、公衆電話、銀行のATMなどにブラックチェンバーカードを差し込んでナンバーを入力することで、ZAC本部から地下チューブを通って運ばれ、道路にカモフラージュされた出口から射出される。サイバーコップの肩に装着する大型火器。装備する際には「セットウェポン!」と叫ぶ。やはり、ブラックチェンバーに入れられて運ばれてくる。主にマーズが使用する。マーキュリーが使用したこともあるが、撃つ度に反動でよろけてしまった。サイバーウェポンは仲間からエネルギーを分けてもらうことで威力を強化することが可能で、本編ではマーズがサターンとマーキュリーのエネルギーでファイヤースラッガーを強化したほか、マーキュリーがサターンのエネルギーでメガストームを強化して使用している。ジュピターがサイバーボミングすることで召喚、装着されるジュピター専用の装備。サイバーボミングする前のジュピターは他のサイバーコップと共通のサイバーアームを使用する。ルシファーは、サイバーコップとは違い、ZACが開発したサイバーアームは使用せずに彼専用の装備で戦う。ZAC隊員が携帯する装備。護身用なので、デストロイドには効果はほとんどない。
出典:wikipedia
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