『よろしくメカドック』は、次原隆二による日本の漫画作品。市販車のチューニングとレースを主体としている。読み切りとして2本発表後『週刊少年ジャンプ』(集英社)1982年44号から1985年13号に連載(ただし84年31号でいったん連載が中断し、アニメ化によりPART2として同年39号より再開している)された。単行本は全12巻(文庫版全7巻)。連載前の読み切りは短編集『F-1倶楽部』に掲載された。それまでのスーパーカーや荒唐無稽な設定のレースものとは違い、国産市販自動車のチューニングを扱った草分け的な作品である。ストーリーは大きく分けて4つの大きなイベントと、その間をつなぐ細かいエピソードから成り立っている。東京にあるチューニングショップ「メカドック」(名前の由来は「Mechanical Doctor」の略で、車の医者という意味)に勤める主人公・風見潤。当初は店に出入りする常連客の求めに応じ様々なチューニングを行っていたが、自分が手がけた車を走らせているうちに他のチューニングショップとの関わりが生まれ、多くのレースに参戦することになる。登場人物の名前の由来については一部を除きジャンプコミックス(初版)の描き下ろしページに記載されている。ここではメカドック所有の車両とレースに登場した主要車種を紹介する。タツノコプロによりアニメ化もされ、フジテレビ土曜日18:30 - 19:00の枠で1984年9月1日から1985年3月30日まで放送された。全30話。フジテレビの土曜夕方6時代後半は、この作品から同時ネット局の一部を除きローカルセールス枠に格下げされたため、遅れネットとなったり、放送しなかった系列局も少なくない。また、石川テレビ(1986年)や山陰中央テレビ(1988年)の様に、本放送終了から数年経過して放送した局もあった。アニメでは舞台を横浜とし、改造バスで流しのチューニングショップ「メカドック」を営んでいた風見たちが松桐坊主の紹介で喫茶店「パドック」の父娘と出会い、店の用地とバスを交換しバスを移動喫茶店の新生「パドック」、旧パドックの土地をメカドック店舗とするところから始まる。他にも誠三郎や優が所属する警察組織を「横浜市警」としたり、マスコット的車両としてチューニングを施したピンク色のスバル360を登場させるなどの変更点がある。また、当時は自動車業界がハイパワー競争時代に突入し、原作で登場した車がアニメ放映の頃にはマイナーチェンジによりさらなるハイパワー化がなされ、原作ではノンターボだったスカイラインやピアッツァがアニメではターボ搭載のバージョンとして登場している。なお、車両音には有名チューニング店の協力により実際に車から採取した音声を使用している。また、物語の柱となる3つのレースの実況アナウンサー役には橋本テツヤを起用した。当初、チーフディレクターは貞光紳也が予定されていたが、アニメ映画『BIRTH』の製作が遅れたため貞光が降板、うえだひでひとが担当することになったという裏話がある。2003年12月21日にジェネオンエンタテインメントより全話収録のDVD-BOXが発売されたが、初回限定生産品のため現在では入手困難な状況となっている。2006年7月18日から、USENグループの「パソコンテレビGyaO(ギャオ)」にて、同年10月4日からYahoo! JAPANの「Yahoo!動画」で、全話無料配信された。また、同じく2006年10月よりCSMONDO21において全話が放送された。2012年8月20日より、ニコニコ動画のタツノコプロ公式チャンネル「タツノコ劇場」において、公式配信が行われている。一度に5話ずつ配信され、公開から1週間は無料、以後は有料となる。2013年7月26日Blu-ray BOXが発売された。※放送日時は岡山放送以外は1985年2月時点、放送系列は放送当時のものとする。アニメ放送以前は東京マルイより、原作に準じた形でセリカXX、ワタナベスーパーZ、松桐坊主セリカ等の1/24スケールカーモデルキットが発売されていた。アニメ本放送時にイマイ(今井科学)とアリイ(有井製作所)、エルエスの3社が、カーモデルキットのシリーズを共同展開した。塗装などの指定はアニメ版に準じていたが、パッケージでは原作の絵が使用されていた。同梱されていたリーフレットではアニメ版の展開を示唆した記事を掲載していた。スケールは1/24を中心として1/20の他にもプルパックゼンマイ式の1/32と、それより小さいスケールも発売されていた。また、1/24と1/20スケールには登場人物のフィギュアが付属していた。これら3社が本放送当時に発売していたキットで人気車種および生産数の少ないキットがインターネットオークションや、イベント会場でプレミア価格がつくこともある。本作の模型展開は、ガンプラのヒットに端を発したキャラクターモデルの隆盛を取り込む形でスケールモデルを展開した例の一つといえる。なおこの3社による共同での模型展開は同じ1984年にタツノコプロ製作の『超時空騎団サザンクロス』や国際映画社製作の『超攻速ガルビオン』でも行われ、アリイを除いた2社での模型展開作品としては1983年にタツノコプロが製作した『機甲創世記モスピーダ』が存在する。これらの共同展開の先駆けは、イマイとアリイが模型化に携わり「ポストガンプラ」としてヒットを記録した1982年のタツノコプロ製作作品『超時空要塞マクロス』で、そこからの繋がりが上記作品の模型化に発展し、その実績によってアニメ化に際し3社による模型化が実現した。アニメ版のDVD発売やネット配信開始と前後して、フジミ模型が原作準拠でカーモデルキットを発売しているが、こちらは登場時の車両とは同一車種であるものの仕様が異なる部分がある(ワタナベスーパーZは3ドアハッチバックであるがキットはアイローネ仕様であったり、ハイギャードMR-2は前期型のNA仕様であるがキットは後期型のスーパーチャージャー仕様であったりした)。2012年12月からは「ハイストーリー」ブランドで1/43スケールのレジンミニカーが登場しており、原作漫画に準じたカラーで製品化されている。2013年7月にはサークルKサンクス限定で1/64スケールのミニカーが登場したが、いずれも既存シリーズの流用品であり、作中におけるエアロパーツなどはオミットされている。また、埼玉県川口市には本作から名前を取ったチューニングショップ「メカドック」がある。OPTION2 2005年11月号の掲載記事によると、本作に心酔し店名・ロゴの使用許可を得たとのこと。2015年7月31日から9月15日まで、ソーシャルゲーム「ドリフトスピリッツ」と期間限定でコラボレーションイベントを行った。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。