財団法人 全国精神障害者家族会連合会(ぜんこくせいしんしょうがいしゃかぞくかいれんごうかい)とは、統合失調症や気分障害など精神障害患者の家族会「精神障害者家族会」の上位で、全国連合の特定公益増進法人であった。略称は全家連で、東京都台東区下谷に本部があったが、2007年(平成19年)に破産・解散している。精神障害者の家族の意見を、日本国政府の政策に反映させる目的で、精神障害者家族会の連合会化を進めようとしたが、精神病に対する偏見のため、全国組織役員のなり手がなかった。1964年(昭和39年)、前身の全国精神障害者家族会としてまとまり、1965年(昭和40年)に、結成大会が開催され『全国精神障害者家族連合会』が誕生した。1967年(昭和42年)に財団法人となった。創設には、厚生省官僚の大谷藤郎が関わった。機関誌として、『月刊ぜんかれん』を発行した。1990年(平成2年)、東京都台東区下谷に本部ビル「恵友記念会館」を建設。1996年(平成8年)栃木県さくら市にホテル兼授産施設で構成される「ハートピアきつれ川」を建設した。2002年(平成14年)、補助金の目的外使用が発覚し、返還命令を受ける。返還や金融機関などからの借入金返済の努力をしたものの、負債約10億円を抱え2007年(平成19年)4月17日に破産・解散した。全国連合組織としてだけでなく自ら小規模作業所「かれん」(東京都台東区)、「たいとう倶楽部」(東京都台東区)、授産施設「ZiP」(東京都台東区)「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)などを運営していた。精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)に基づき、1994年(平成6年)に厚生労働大臣から精神障害者社会復帰促進センターに全国で唯一指定され、精神障害者の社会復帰についての調査・研究などを行っていた。全家連理事を勤めた荒井元傅らの資料では、1994年(平成6年)12月に全家連理事長が厚生省に呼び出され、天下りの受け入れを強要された。条件は年収1,000万円。いったんは拒絶するが、ハートピアきつれ川の施設建設工事も始まっており、補助金10億円のこともあり、厚生省との関係を絶つわけにはいかず受け入れることになり、元役人がハートピアきつれ川の所長になった。旧厚生省時代から得ていた補助金を目的外の「ハートピアきつれ川」建設費用の返済に流用していたことが2002年(平成14年)にマスメディアにより発覚。借入金返済に加え、補助金の支給停止と、支給済みの補助金に損害金相当の利息を上乗せした金額(5億3900万円)の返還を求められ、団体の運営に行き詰まった。2007年(平成19年)4月17日に自己破産を申請し解散した。負債総額は前出のハートピア喜連川の借入金残債と厚労省から返還要求がなされている債権を合わせた約10億円であった。
出典:wikipedia
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