迷惑電話(めいわくでんわ)とは、相手に不快感を与える結果となる電話(通話)のこと。迷惑電話は、類型としては脅迫電話や無言電話・猥褻(わいせつ)電話が挙げられる。望まれないセールス電話(電話勧誘販売)も、往々にしてこの範疇に含まれ、更に冗談やいたずら、悪ふざけを目的としたいたずら電話(略して「イタ電」)も迷惑電話の一種である。また2000年代初頭では、ナンバーディスプレイサービスに関連して、無作為に掛電し、一回だけベルを鳴らして着信履歴を残し、相手から電話をかけさせて有料サービス(ダイヤルQ2など)に誘導するワン切り電話も生まれたが、これも迷惑電話に含まれる。この行為を目的や内容別に分類すると、おおむね以下の通りとなる。学校関係者を装って児童のクラス名簿を得ようとしたケースや、厚生労働省関係機関を装ってアンケートを行ったケースも発生している(→不審電話)。この他、自分の声がわかりにくいようにボイスチェンジャーをつけてかけるケースもある。漫画、テレビゲーム、アニメーション、小説、ドラマ、映画などの作中で表示された、または広告の電話番号、あるいは登場人物がかけた電話番号に対し実際電話してみるというもの。有名なものに「サザエさんの蕎麦屋」事件がある。これは1971年5月3日付の朝日新聞朝刊に連載されたサザエさん作中にて、カツオがメモに書いた蕎麦屋の電話番号に読者が実際に電話をしてみたというもの(作者の長谷川町子は架空で書いたつもりであった)。ここで書かれた番号は実際に世田谷区内のある家庭にて使用されていて、掲載紙が家庭に届くや否や、その家庭では電話が鳴りっ放しとなり、長谷川町子宅に被害者本人からクレームの電話がかかってくる事態になった。この蕎麦屋事件で電話をかけた人々の動機は「本当に使われているか気になった」という興味本位から、「実在する蕎麦屋が広告料を長谷川に支払って描いてもらったと思い、それに対するクレーム」まで多岐に渡っていた。ちなみに、単行本収録に当たって該当シーンには修正が加えられた。なお、一種のジョークととらえることのできるものに、テレビアニメなどにおいて製作会社・出版社などの電話番号が記載されたことがある。これは蕎麦屋事件と同じく、作中で表示された番号に電話したところ、製作会社に繋がったというものである。ちなみに、アメリカ合衆国では、このような事態を防ぐ措置としてテレビドラマや映画などの劇中では、市内局番555から始まるものなど、架空の電話番号を用いる。ただし、『24 -TWENTY FOUR-』のように実際に接続できる専用受付番号を用意し、出演者が電話に出るなどのファンサービスを行う例もある。シカゴ・シアーズデパートの広告誤植は、「ノーラッド・サンタ・トラックス」が行われるきっかけとなった。無目的の通話においても、相手が不快と感じる他に、電話先の相手の生活や業務を妨害するケースも見られる。日本では、110番・119番通報などの緊急電話の場合、通話者の電話機設定上の不備から非通知設定になっている場合でも、通話者の確認を行えるよう、特殊な経路で電話番号や発信位置が確認できるシステムとなっている(特に、話すことができない身体障害者や、声を出すと犯人に気づかれるなど話せない状況からの緊急入電、また通報者がパニックになって現場の番地が分からないなどの場合を想定したもの)。その一方で、間違い電話を装った名簿業者の存在も指摘されている。例えばファックス付き電話機は一般家庭に普及してはいるものの、中高齢者宅を中心として40 - 50%前後に留まっているともいわれ、ファックスを使った無差別に広告を送信する業者にとって、ファックスのある家庭(特に騙されやすい高齢者宅や、比較的経済的余裕があると思われる「日中に人がいる家庭」など)を中心とした電話番号リストを作成するために、無作為に電話をかけて応答を確認する手口の存在が指摘されている("詳細はスパム (メール)を参照")。迷惑電話そのものを直接規制する法律は日本にはないが、それにより相手が相当の迷惑を被った場合には既存の法律により罰せられる。個人攻撃として迷惑電話があった場合に、電報電話局に相談して電話番号を変えてもらうという対応や、電話回線契約の付加サービスとして、特定の番号からの着信を拒否する各種迷惑電話撃退サービスが提供されている。また、ナンバーディスプレイ対応の電話機の中には同様の機能を設けているものもある。「ナンバーお知らせ136」は、「136」に電話をかけると最後にかかってきた電話の電話番号を有料で教えてくれるというサービスで、相手が匿名でも電話番号を通知している設定になっていれば電話番号を知る手立てとなる。毎日数多く発生している迷惑電話を、電話を受けたユーザーが口コミ方式で共有するサイトが複数存在する。
出典:wikipedia
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