HAT-P-11 とは、はくちょう座の9等星で、太陽系から120光年の距離にある。太陽と比べ一回り小さいスペクトル型Kの恒星で、光度は太陽の1/4程度である。2009年に太陽系外惑星が1つ発見された。HAT-P-11はスペクトル型がK4からK5に分類される橙色の恒星で、太陽と比べて小さく暗い天体である。質量は太陽の81%、半径は75%で、表面温度も太陽より1000K低い。一方で、金属量は太陽の2倍あり、重元素の豊富な(メタル・リッチな)星に分類される。恒星の進化モデルによると年齢は65億年と見積もられているが、これは大きな誤差(-59億年/+41億年)を含んだ値で、彩層の活動に基づいた推定では12.5億年とされている。またHAT-P-11には、周期29.2日、振幅0.0062等級の小さな変光が発見されている。誤認の可能性を考慮して検証が行われたが、否定的な証拠は見つかっていない。変光が事実ならば恒星表面の黒点が自転に伴って見え隠れすることが原因と考えられている。2009年、食検出法による太陽系外惑星の探査を行っていたHATネット計画が、HAT-P-11を公転する惑星HAT-P-11bを発見した。この惑星は恒星の至近距離を4.9日で周回する海王星に似た質量の天体で、食の減光の大きさから半径が海王星に近いことも分かっている。HAT-P-11の発見当時、海王星質量の系外惑星は他にもいくつか知られていたが、そのような天体の食が観測され、半径が実測されたのはグリーゼ436bに続いて2例目だった。HAT-P-11とその惑星系は太陽系外惑星探査機ケプラーの観測視野内に存在するため、宇宙からの高精度な観測が期待されている。なお、ケプラー計画からは、恒星にはケプラー3、惑星にはケプラー3bの別名が与えられている。
出典:wikipedia
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