せんだい 宮の杜（せんだい みやのもり）とは、仙台市宮城野区東仙台四丁目に所在する2010年（平成22年）に街開きをした商業施設と住宅地の複合団地。面積は12万2400平方メートル。同地に所在した日本たばこ産業仙台工場とJT球場（後の東仙台球場）の跡地を再開発により造成した、複合団地。当初、イトーヨーカドーなどがアリオ形式での進出を計画していたが、イオン仙台幸町ショッピングセンターと近隣にあるため商圏で衝突することや、また、従来からの住宅地が近接していることなどから、交通渋滞の頻発が予想され、住民の同意が得難かったことから、結果進出を断念。その後計画変更したことにより、大和ハウス工業が複合団地造営の方向で土地を落札したことから、同社デベロッパとして、現在の形で造成された。商業施設部分は、先行して2009年11月5日に開業し、住宅区画は2009年12月に区画販売を開始し、入居は街開きとなる2010年に入ってから行うことになった。1941年（昭和16年）に「東京第一陸軍造兵廠仙台製造所」が仙台市の苦竹地区に設置された（）。当地にも同製造所の敷地があったが（）、1945年（昭和20年）7月10日の仙台空襲で被災した仙台地方専売局（）が終戦後すぐに当地の同製造所の未完成工場を取得し、庁舎とたばこ工場を移転してきた。1950年（昭和25年）5月に庁舎と診療所は元の場所に新築された庁舎に戻ったが、工場は当地に残り、生産が続けられた。2003年（平成15年）に工場は閉鎖され、跡地は再開発されることになった。2006年（平成18年）、イトーヨーカ堂が跡地を大型ショッピングセンターとシネマコンプレックス（複合型映画館）が入る延べ床面積15万平方メートルの大型商業施設として再開発することでJTと合意すると、仙台市が反対して頓挫してしまう。学校法人南光学園が市内2ヶ所に分散しているキャンパスを集約するため当地を取得するとも言われたが、2007年（平成19年）に大和ハウス工業が取得し、商業施設と住宅地の複合開発がなされることになった。なお、仙山線の引き込み線が当地まで敷設されていたが、昭和後期に廃線となっている。

出典:wikipedia