株式会社ダイヤモンドバスは長野県で事業を行う貸切バス専業のバス事業者である。2000年(平成12年)に「有限会社あずみ野観光バス」として創業した比較的歴史の浅い事業者であり、松川村で初めて設立された貸切バス事業者である。先代社長はバス会社を転々とした後バスガイドだった現社長(当時は専務)と再婚、当初は3台で事業を開始した。給料や勤務で融通の効く家族経営を武器に売上高を伸ばしていったが、過当競争の最中次第に経営状況が悪化していった。その後2007年に同社が起こした事故で日本全国にその名が知れ渡ることとなり、現在では事故を教訓に「安全・安心・無理をしない・させない旅行」をモットーとしている。貸切バス事業のほか、株式会社新日本紀行の代理店として旅行代理店業も行っている。2007年2月18日早朝、旅行会社サン太陽トラベルの主催で、あずみ野観光バスが運行していたスキーバスが大阪府吹田市の大阪中央環状線を走行中、大阪モノレールの高架支柱に激突、添乗員として乗務していた当時の社長の三男が死亡、運転手として乗務していた社長の長男および乗客25人が重軽傷を負った。本事故原因は長男の居眠り運転とされたが、その後の取り調べで長男が当時法定時間を大幅に超えた過労状態で乗務していたこと、専務を含む交代要員が他のバスに移動し大阪 - 長野間をワンマン乗務していたことなどが判明した。後日ツアーを主催したサン太陽トラベルが、あずみ野観光バスに対し観光バス配車センター関係者を通じて法外に安い運賃での運行や、「乗務員不足でバスの運行ができない」という回答を無視しての運行強要などいわゆる「下請けいじめ」同然の行為を行っていたことが明らかとなった。その後、長男が業務上過失致死傷及び道路交通法違反(過労運転)、社長と専務が道路交通法違反の罪で起訴され、翌年の大阪地方裁判所に於ける公判にて社長に懲役1年・執行猶予3年、専務にも懲役10か月・執行猶予3年の有罪判決が下された。なお、サン太陽トラベルはこの事故が原因で信用が低下、2009年に事業停止(のち破産)に追い込まれている。この事故をきっかけに全国の貸切バス事業者の過酷な労働体制が浮き彫りとなり改善策が図られるも、この時点ではバス事業者のみを対象としたもので十分な対策がなされたとは言えない状況であった。事故後の2011年からは日本バス協会により貸切バス事業者安全性評価認定制度が開始された。旅行会社を含めた抜本的な対策が実施されたのは、2012年に発生した関越自動車道高速バス居眠り運転事故後のことである。あずみ野観光バス時代には12台のバスを保有していたが、事故後経営健全化のため一部のバスを売却した。現在では大型車4台、中型車1台の計5台を保有している。
出典:wikipedia
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