ハマグリ属(ハマグリぞく、)は、二枚貝綱マルスダレガイ科の1属である。属のタイプは "Venus meretrix" Linnaeus,1758。殻は大型で硬く、表面は平滑。内側に真珠層は無く白色を呈する。丸みを帯びた三角形をしており、特に前縁が丸く、後背縁はゆるやかに湾曲する。後端は狭くなるとともに殻頂は高まる。小月面や盾面を欠く。主歯・前側歯を持つ。套線湾入は浅い。さらに複数種が東南アジアからインドを中心に生息するが、未記載種などもあって分類は未整理とされる。昭和後期からハマグリの全国的な減産にともない、中国大陸と朝鮮半島から別種のシナハマグリ()が大量に輸入されるようになった。(JAS法における産地の表示は、生育期間が長いほうを表示するように義務づけられており)、輸入されたシナハマグリは、日本の浅海域で一時畜養されても「国産」「-県産」や「地はまぐり」などの表記はできない。しかし、たとえば三重県桑名市などでは輸入したシナハマグリを海に3か月ほど浸け(これを畜養と呼ぶ)国産として出荷するなどしていた例があるが、このような外国産の畜養品を国産と呼ぶのはJAS法違反となる.。しかし2009年には、やはり中国産のシナハマグリを国産と偽った水産業者が逮捕されるなどの産地偽装事件が起こっている。その他、これら輸品が潮干狩り場で撒かれたりもしていることから、実際に見られる「ハマグリ」のほとんどはこのシナハマグリである。千葉県レッドデータブックでは、標準和名のハマグリは野生絶滅(EX)であり、現在千葉県で産するのは、九十九里浜産のチョウセンハマグリ、または潮干狩りのために放流されたシナハマグリである。三重県産のものも「その手は桑名の焼きはまぐり」の地口などで古くから有名だが、現在「桑名産」は数十トン前後である。桑名産ハマグリの復活へ向けて、人工干潟の造成などの取り組みが行われている。四日市・楠の輸入シナハマグリは出荷日本一である。茨城県産のものも「ハマグリ」として売られているが、これはチョウセンハマグリ () という外海の砂浜を生息場所とする別種で、和名には「朝鮮」がついているが、輸入品ではなく鹿島灘などを主要産地とする在来種である。市場では「地蛤(じはまぐり)」や「鹿島灘はまぐり」の名で流通することが多い。このほか缶詰や剥き身などの加工食品にはベトナム産のハンボリハマグリ(しばしばミスハマグリ と呼ばれるが別種とされる)なども多く使用されている。日本における「ハマグリ類」の漁獲高の推移を示す。この統計の「ハマグリ類」にはハマグリ、チョウセンハマグリ、シナハマグリ等が含まれる(漁業・養殖業生産統計「農林水産省」)。ハマグリにまつわる話で、具体的な内容が記されているものとしては、奈良時代の常陸国風土記に登場する、大櫛(国の史跡に指定されている水戸市大串貝塚)の蛤の話(ダイダラボウの話)が古く、常陸の鹿島灘に生息するチョウセンハマグリは日本古来の蛤の一種として、古くから「ハマグリ・はまぐり・蛤」と呼ばれていたことが確認できる。碁石の白石の原料にチョウセンハマグリの大型半化石を用いる。宮崎県日向市などで生産されている。
出典:wikipedia
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