ミア・コウト(Mia Couto,1955年7月5日-)とは、モザンビーク出身の作家である。彼のポルトガル語作品は22以上の国で出版され、広く翻訳されている。ポルトガル系モザンビーク人。コウトの本名はアントーニオ・エミーリオ・レイテ・コウト(António Emílio Leite Couto)であり、1955年にポルトガル人の入植者の一家の二世としてポルトガル領モザンビークのベイラ市に生まれた。彼は母語のポルトガル語に加え、ンダウ語と英語を第二言語として話す。コウトはポルトガル系としては少数派の道を歩み、高校時代にモザンビーク解放戦線(FRELIMO)に入党し、FRELIMOの細胞として独立運動に加わった。17歳でベイラから首都のロウレンソ・マルケス(現マプート)に出たコウトは医科大学に入学したものの、中退して党の指示に従いプロパガンダのため新聞社に入社した。1975年のモザンビーク独立後、党の高官となっていたコウトは、雑誌や新聞の記者として働く一方で、文芸活動をも始めた。最初の小説『』("Terra Sonâmbula" ,1992)がジンバブエの国際書籍展で「20世紀のアフリカの書籍のうち、最も優れた12冊」に選ばれたことをきっかけに次第にコウトの詩や小説はモザンビークのみならず、ポルトガルやアフリカ諸国、さらにはブラジルの読者にまで広く読まれるようになった。コウト文学の最大の特徴は、なんといってもモザンビークという土地に固有の語彙やアフリカ的思想を作品内に投げ込むことで、ポルトガルという言語の再創造を試みながら、まったく新しいアフリカ的な語りの文学を生み出していることである。様式的には現代ラテンアメリカ文学の魔術的リアリズムの影響を受けているといわれ、また、その文体はブラジルのジョアン・ギマランエス・ローザの『大いなる奥地』の影響を受けているという指摘もある。2007年4月に、コウトはラテン連合のロマンス語賞を受賞した最初のアフリカ人作家となった。コウトはポルトガル語圏で同賞を受賞した4人のうちの1人となり、12,000ユーロを獲得した。2013年6月10日にコウトはケルス宮殿にて、ポルトガル大統領アニーバル・カヴァコ・シルヴァとブラジル大統領ジルマ・ルセフにより、ポルトガル語圏最高の文学賞であるカモンイス賞を授与された。また、2014年にはノイシュタット国際文学賞を受賞、翌2015年には国際ブッカー賞の最終候補者にもなった。
出典:wikipedia
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