プラレール(英語:Pla-rail)は、タカラトミーが発売・販売している鉄道玩具である。姉妹品に、自動車玩具のトミカ、小型版プラレールのカプセルプラレール(発売はタカラトミーアーツ)がある。「青いプラスチック製のレールの上を、単2乾電池または単3乾電池1本で走る3両編成の列車」が製品の基本構成である。ただし、3両編成に当てはまらないものも発売されている。製品は主に「鉄道が好きな15歳までの子供」を対象として作られているが、生産が長期にわたるため大人のファンも多数存在し、名鉄モ510形電車のような「大人向け」車両も発売されている。プラレールの特徴である「単2電池で走る3両編成」は「プラ電動汽車」から確立され、2000年初期まで受け継がれた。1971年からシリーズの見直しとして「電動電車」と「電動ひかり号」を除く車両は絶品し、「快速電車」「プラレール特急」「D51急行列車」が加わった。この年は「D51貨物列車」「EF15電気機関車」は廃止にならなかったため、「モーターなし」と「フリーデザイン」の設定は全廃された。1982年発売の「ミッキーポッポ(赤)」と「シュッポーD51」の大ヒットにより、1983年の「メロディープラレール」と1984年の「R/Cプラレール」は今までにない特徴を取り入れたが、2 - 3年後で生産中止になってしまった。実物の鉄道車両の登場にあわせて様々な車両を発表しているため、製品化される車種は増加しつづけている。また、音・ライト・カメラなどが搭載された車両もある。実在する車両以外に、「きかんしゃトーマス」シリーズや「チャギントン」シリーズ、完全オリジナルである「ハイパーガーディアン」シリーズなども展開されている。「プラレール博」というイベントが「トミカ博」と同様に主要都市で開催されることがある。イベント記念品などが発売されたり、会場で遊ぶことができる。プラレールは、実際の鉄道現場で運行トラブル対処などの訓練用に用いられる場合もあり、タカラトミーが発行しているカタログで紹介されたことがある。JR東海では2004年に東海道新幹線の運転士見習いの研修用に導入し、2006年からは乗務員の訓練にも取り入れられた。JR東海特注の地上信号機の模型も存在する。東京メトロも2011年にプラレールを導入している。車体の材質は主にABS樹脂・ポリプロピレン等の合成樹脂(熱可塑性樹脂)であり、車軸や電気接点など一部に金属が用いられている。1車両あたりの全幅は約40mm、全高は約50mmほどである。これは日本の一般的な鉄道車両のおよそ 1/70 - 1/80 の大きさだが、その縮尺に対して、車体の全長をさらに縮めた造形がされているのが特徴である。これにより、手に取りやすい大きさでありながら、小さな半径の曲線や急な坂を走行することが可能となっている。車両は一部の例外を除いて、2本の車軸を持つ4輪車である。車輪は単純な円盤形状であるが、レール側が溝状になっているため、脱線することなく走行する。また車両の端部に装備された連結器によって、他の車両を連結しけん引することができる。プラレールの車両は先頭車・中間車・後尾車の3両編成が基本である。このうち、動力で自走するのは主に先頭車であり、他の車両はこれに引かれて走行する。先頭車の内部には乾電池を搭載するスペースと、モーター・スイッチ・ギアなどの部品からなる動力装置があり、乾電池を所定の向きに搭載しスイッチを入れるとモーターが回転し、ギアを介して車輪が駆動される。スイッチには電流のオンオフだけでなくギアを移動させる機能も備わっており、スイッチを切ると手で車両を動かせるようになるほか、低速ギアと高速ギアの切り替えにより速度を変化させられる車両も存在する。電池の交換に備え、先頭車のボディは容易に取り外せる作りとなっている。スイッチはボティの屋根右側に設けられたスリットから飛び出しているため、スイッチ操作はボディを取り外すことなく行える。中間車および後尾車においては、内部に何も搭載されていないのがほとんどだが、製品によっては実物さながらのサウンドを出しながら走行する、後述のプラキッズを乗車させるなどの機能を持つものがある。特に蒸気機関車を模した製品においては「形状的に内部の空間が不足する」「煙の吹き上げを再現するユニットを搭載する」といった理由から、中間車・後尾車に電池搭載スペースや動力装置、電子回路を組み込んでいる場合がある。車両は新幹線車両やJR・私鉄の特急型車両、通勤型車両、機関車・客車・貨車などの実在する車両を模したものがメインである。車種によっては鉄道会社の委託などによって特定の場所、イベントでしか販売されない限定品も存在する。このほか、「きかんしゃトーマス」「チャギントン」といった、鉄道車両をモチーフにしたキャラクターを再現したもの、オリジナルデザインの架空車両「プラレールハイパーシリーズ」など、数多くの製品が販売されている。いずれも一定期間生産、販売されたあとはカタログ落ちし絶版となるが、塗装などのクオリティが向上されて特定のセットやイベント限定品として復刻販売される例もある。プラレールのレール部品は発売当初から基本的な設計は変わらず、過去のレール部品と現行のレール部品でもほぼ問題なく接続できる。一部の例外をのぞき、端面から見るとアルファベットの H を3つ並べたような、上下対称のリバーシブルな形状である。接続面は凸と凹の形をしており、小さな子供でも苦労せずに接続できる工夫がされている。ただし例外として、Uターンレール専用の曲線レールの接続面はΩ状の形を、イギリスで発売されている機関車トーマスシリーズの転車台専用直線レールの接続面は◇状の形を、複線ターンアウトレールの接続面は∩ U状の形をしている。転車台と専用レールは一部のトイザらス限定セットにも含まれている。基本となるレール部品は曲線レールと直線レールで、一部の例外をのぞきほぼすべてのレール、情景部品がこのレール部品を基本としている。ターンアウトレールがそのもっともたる例で、直線レールと曲線レールを合わせた形になっている。近年では、レバーを上げるだけで車両を止めることのできるレールや、自由に曲げることができるレール、自動的に切り換るポイントなども登場している。かつては、「1/2直線レール」や「1/4直線レール」の規格にも合わない半端な長さの「ジョイントレール」が存在していたほか、曲線半径が現在の「複線外側曲線レール」よりも大きい「大曲線レール」、ブロック橋脚を使う「ニュー坂レール」とは高さが合わない、レールと橋脚が一体となっている「大橋レール」などがあった。後にこれらのレール部品は改良され、ジョイントレールは1/4直線レールに、大曲線レールは、2倍曲線レールに改良されたが、実質曲線レールを2本つなげたものとなり2倍直線レールと同じく他のレールで補えるものとなっている。大橋レールは発売終了となった。また、1960年代には「急坂レール」があったものの勾配が急過ぎたため、降りる方向のみしか通過することができなかった。また、レールの接続方向を変えるためのジョイント、凸型の部分を2つ繋げた鼓型のジョイント等も存在し、旧版の転車台(大型転車台)に付属していた。レールの材質は主にポリプロピレンなどの軟質プラスチックを使用しており、子供が手荒く扱っても壊れにくいものとなっている。ただし例外として、「坂レール」や「坂曲線レール」、「まがレール」など一部に材質の異なるものがあり、これらは他のレールに比べ比較的割れやすい。2000年代以降に生産されているレールには車輪との接地面に細かい凹凸が入っているが、かつては凹凸が無く、車輪が空回りすることがあった。後輪のゴムとレールの凹凸を噛み合せることでしっかりと走らせることができる。レールの色は青が基本であるが、ハローキティドリームトレインセットのピンク色など、一部セット品には他の色のレールも存在する。なお、かつてジャスコ限定で赤・緑・黄・白のレールが売られていたほか、プラレール博など各種イベントでスケルトンや各種カラーレールが売られている例や、2012年には、チャギントンシリーズの「ココとヴィーのカラフルまがレールセット」(まがレール)、「ブルースターのアクション時計台」(曲線レール)などがあり、緑色のエコ直線・曲線レールなど例外も少なくない。レール部品の規格を基本に、プラレールの世界にも実物と同様、橋・踏切・駅・信号機・車庫などの建造物を模倣した情景部品が存在する。車両の動きに合わせて遮断機が下り、音が鳴り、車両が止まるものもあり、プラレールの世界を彩っている。情景部品の多くは単品で発売されているが、車両基地・高架駅などの一部の情景部品はセット売りのみの場合が多い。トミカとのコラボレーションを考慮して、道路モジュールを組み合わせたセット商品も発売されている。特にプラロードは、プラレールと同様に乾電池で自走するモータートミカや道路部品、信号機などと組み合わせて遊べる商品であるが、同シリーズは2006年以降絶版となっている。車両のない大型情景セットも存在し、「日本全国アナウンスステーション」などがある。ステーション系大型情景部品は単体発売されることもあり、「おおきなドームステーション」、「きかんしゃトーマス・ナップフォードステーション」などのように、レールセットも併売される。その他、トイザらス限定など小売店が企画したセットもある。かつては多彩な情景部品が発売され、歩道橋や回転広告、灯台付きトンネル、牧場、ブロック式の建物、モノレールなどが発売されていた。一部の鉄橋やトンネルにスーパーレール製品をプラレール向けに変更したものが存在した。かつてプラレールシリーズにも「プラロード」という製品があり、「B/Oトミカ」発売以前に商品展開されていた。初期の頃はプラレールの自動車版のようなスタイルで、チョロQに近い大きさの電動ミニカーが専用の道路部品を自動走行する構成となっており、情景部品でもある「プラロード」として独自の製品でもあった。それ以前にも電動ミニカーのプラレールセット商品が存在したが、こちらは後の「プラロード」に類似する。後に「トミカブランド」として、以前の「プラロード」よりもリアルなスタイルの電動ミニカー「B/Oトミカ」が発売されたが、やがて「モータートミカ」に名称変更された後、改めて「プラレールブランド」の「プラロード」にブランド変更され、発売された。「B/Oトミカ」以降の規格に合わせた「プラレール」と一緒に遊べる道路やセットも発売された。同シリーズは2006年以降に絶版となった。ちなみに、「プラロード」以前は通常のプラレールの線路を道路の代用にして走る自動車などが試みられていた。実在の列車や車両などをモチーフにしながら、実際には有り得ない、巨大な縮尺で作られたモデル。ボディを展開させ、レールを連結し、通常サイズのプラレールを内部に引き込む「ステーション」へと変形する。「デカプラレールタウン」と銘打ったブランド名で発売されたのは2008年発売の「N700系新幹線ステーション」からであるが、その基本構造は1994年発売の「未来特急のぞみ号」でほぼ完成している。それぞれにも成型色違いなどのバージョンが存在する。それまでバラバラであった「人形あそび」とトミカタウン専用の人形を併合し、再構成して双方同じデザインに統一した、プラレールと一緒に遊ぶことのできる樹脂製の人形。「プラキッズ駅セット」、「プラキッズふみきりセット」から登場。トミカにおいても、マグナムレスキューシリーズから採用された。現在も基本的な形は変わらない。ただし、細かなディティールは絶えず変化しており、僅かずつ進化している。頭、腕、足の3箇所が可動する。腕と足は左右繋がっており、別々には動かせない。ロングスカートや着物姿、手の平が下向き、片手または両手に工具を持っているなど、使い方が限定されるデザインの人形も多い。トミカ用プラキッズをのぞきプラキッズ単品での販売はなく、セットの付属品の一つに含まれるため、駅舎の場合は駅員や保線区員、旅客車の場合は乗務員および乗客など、関連したプラキッズが付属する。これらは駅構内などに置くだけではなく、対応車両に乗せることもできる。傾向としては「プラキッズ」と銘打った情景部品や車両単体(限定販売を含む)、「いっぱいつなごう」系統の車両セットに同梱される場合が多い。また、実在する鉄道や駅の販促用として製作されたり、ゲームセンターのプライズ品等のレアなデザインのプラキッズも存在する。他の玩具に比べて、男児玩具には鬼門である女性型プラキッズ、新幹線パーサーや女性客などが比較的多くリリースされているのは、プラレール「人形あそび」シリーズのコンセプトであった「人形で遊ぶ女児ユーザーを取り込む事」を継承しているためである。トミカわいわいDVDでは実際に売ってない撮影用のオリジナルプラキッズが存在するが、当時の限定版にはレギュラープラキッズの「タットンくん」や「コウジくん」が当時販売した。株式会社タカラトミーから発売されているプラレールの車両一覧である。旧トミー時代に発売された商品にはナンバリングがされていない(後述)。2000年ごろからナンバリングされている。新幹線、編成車両にはS、ナンバーが1の場合S-01とナンバリングされる。同様に1両編成 (KFシリーズ) はKF-01となる。新幹線 - 2014年6月発売電池を使わずに手ころがしで走らせるプラレール。前後進させるとライトの色が変わり、前進させると黄色に、後進させると赤色にそれぞれ点灯する。ライト付き車両の後尾車両をこのテコロジーシリーズに替えると、Wライトシステムとなり、前後のライトを点灯させながら走行させることができる。ナンバリングはTPを用いる。車両以外に情景部品も展開されている。一般のプラレールと一緒に遊ぶことができる。なお、初期に発売されたシリーズはモーターの出力が小さいものを使っているため、一部のレール部品で立ち往生する可能性がある。現在発売されているものは、一般のプラレール車と同じモーターを使っているので、支障はない。トーマスの頭文字をとってナンバリングにはTを用いる。2012年春以降、大幅に商品のラインナップが見直された。ナンバリングもT→TSへ変更となっている。2012年(現行)でのラインナップおしゃべりトーマス以前のラインナッププラロード(モータートミカ)おしゃべりシリーズもっとおしゃべりシリーズ付属車両きかんしゃトーマスシリーズ同様、車両以外に情景部品も展開されている。一般のプラレールと一緒に遊ぶことができる。ナンバリングにはCSを用いる。付属車両チャギントンテコロジーシリーズかつて発売されていた商品は「L特急」「電車」などのように車両形式を明示しない商品名で発売されていたものがほとんどであるため、以下の車両形式は必ずしも商品のプロトタイプとは一致しない場合がある。※:最大10両牽引可能なハイパワーモーター搭載メーカー主催ではなく、個人や私的団体が主催で行うプラレールを扱うイベントを、一般に「プラレールひろば」という。「プラレールひろば」の呼称は主催者の意向で「プラレール運転会」などになる場合があるが基本内容は変わらない。内容は、主催者がレールを設置し、来場者が自分の車両を持ち込んで走らせることができるスタイルである。1998年8月23日に東京都大田区の羽田図書館にて「あおぞら鉄道」という団体により行われた「あおぞら展」が事実上の第1回「プラレールひろば」と言える。初回はNゲージとの併設で、プラレールの規模も小さく、車両の持ち込みはできなかったが、次回からは車両を持ち込めるようになった。1999年7月10日の埼玉県川口市の芝北公民館で行われた「第一回プラレールひろばinかわぐち」 から正式に「プラレールひろば」と呼ばれるようになった。内容は、主催者がレールを設置し、参加者も車両を持ち込んで遊ぶ、という基本を守りながら、Nゲージを併設する、幼児用プレイゾーンや修理コーナーを設けるなど、主催者の意向により分化した。現在は日本各地に広まり、体育館・公民館・図書館などの公共施設で開催されている。その他、会場では地元を走る列車をモデルとした改造車両や、絶版品・限定品の売買、互いの車両の改造方法などを教え合うこともある。イベントの大型化に伴い、会場準備・運営・撤収などは団体または仲間を集めて協力し合うが、時間や会場が限られるため開催頻度は低下した。そのため小規模で開催する「プラレールひろば」も見直されている。また、各鉄道会社においても、研修車庫公開イベント時にプラレールを走行させたり、JR西日本が500系こだま号に「プラレールカー」を設置するといった動きが見られる。プラレールに類似する玩具が、タカラトミー以外からいくつか発売されている。
出典:wikipedia
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