神戸高速線(こうべこうそくせん)は、兵庫県神戸市の西代駅から元町駅に至る阪神電気鉄道(阪神)の鉄道路線である。この路線は、神戸高速鉄道が第三種鉄道事業者として線路を保有し、阪神が第二種鉄道事業者として運送(列車の運行)を行っている。神戸高速鉄道での路線名は阪急電鉄(阪急)の神戸高速線区間(阪急神戸三宮方面)もあわせて東西線である。神戸市中心部の阪神本線・山陽電気鉄道本線の各ターミナルを結ぶ地下線である。また、新開地駅 - 高速神戸駅間 (0.6km) は阪急も神戸高速線として同じ線路で運送を行っており、第二種鉄道事業における重複区間となっている。阪神・淡路大震災被災を挟んで工事の進められていた西代駅 - 高速長田駅間の一部も地下線に切り替えられた。正式な起点は西代駅であるが、列車運行上は元町駅から西代駅へ向かう列車が「下り」、逆方向が「上り」となっている。鉄道事業法施行以前は神戸高速鉄道が阪神・阪急・山陽から車両を借用して自社路線として運営していた。その経緯から、同法施行後は、阪神、阪急、山陽の3社が本路線の第二種鉄道事業者(運送)となったが、駅務及び運行管理を第三種鉄道事業者(保有)となった神戸高速鉄道に委託し、運賃については神戸高速鉄道線独自の設定を継承した。その後、第二種各社の運行形態の変更や阪急・阪神経営統合、出資比率の変更に伴い、阪急の西代駅 - 新開地駅間と山陽の第二種鉄道事業は2010年10月1日に廃止され、西代駅 - 新開地駅間の第二種鉄道事業は阪神の単独に変わった(事業区間重複の大幅解消)。よって、山陽は単に乗り入れてくる形(他社線からの直通運転)となった。同日に、(阪神)元町駅 - 西代駅間の列車運行管理業務・駅運営管理が阪神に移管され、駅名標も阪神のデザインと同一のものになった。それにあわせて、神戸高速鉄道の駅務などの従業員のほとんどは、阪急および阪神が神戸高速線の業務を新たに委託した阪急レールウェイサービスに転籍して業務にあたることになった(制服は阪神社員仕様のものを採用)。営業に際して表記する路線名称についても、第三種鉄道事業者の定める「(神戸高速鉄道)東西線」に代わり、第二種鉄道事業者の定める「(阪神)神戸高速線」とされている。駅の案内標識や時刻表(2012年3月20日のダイヤ改正から)に関しては阪神のフォーマットになった。一方、運賃は神戸高速鉄道独自の設定を継承しており、第二種重複区間の境目である高速神戸駅(対阪急)、新開地駅(対神戸電鉄)に運賃計算上の境界はなく、本路線から神戸電鉄線湊川駅や阪急線各駅までは合算ではなく通し運賃となる。企画乗車券に関してもこの設定が基本となっている。駅の場内アナウンスや発車ベルについては、2016年3月18日まで神戸高速鉄道独自仕様の放送が用いられていた。2016年3月19日のダイヤ改正以降、西元町駅 - 高速長田駅間の各駅で阪神仕様のものに変更されている。ただし、阪神線の始発駅である元町駅では阪神仕様、山陽線の始発駅である西代駅では山陽仕様、阪急神戸高速線および神鉄神戸高速線の各駅では神戸高速鉄道独自仕様の放送が、それぞれ従来通り用いられている。神戸高速鉄道は車籍を持った自社の車両を保有しておらず、すべて阪神・山陽の各社所属の旅客用車両で運転される。各種別の概況を以下に記す。阪神電鉄・山陽電鉄の車両で元町駅 - 西代駅間を経由して阪神梅田駅 - 山陽姫路駅間に運転されている。直通特急には神戸高速線において西元町駅・大開駅・西代駅を通過する列車とこれら3駅含め各駅に停車する列車がある。平日朝ラッシュ時以外の時間帯で運転されている。神戸高速線内は各駅に停車する。基本的には阪神梅田駅 - 須磨浦公園駅間で運転されているが、一部列車は阪神梅田駅 - 東須磨駅で運転されている。また一部列車は当線内折り返しとして、阪神梅田駅 - 高速神戸駅・新開地駅間で運転されている。なお、深夜に山陽電鉄の車両で運転されている阪神梅田発山陽須磨行きの列車は高速神戸駅で普通に変更して運転されている。基本的には阪神電鉄の車両で運転されるがごく一部の列車は山陽電鉄の車両で運転されている。東行は朝に、西行は深夜に運転される。神戸高速線内は西元町駅のみ通過する。下りは阪神神戸三宮(土休日1本は高速神戸)発山陽姫路行きが、上りは高砂発阪神神戸三宮行きとして運転されている。基本的に山陽電鉄の車両4両編成で運転されている。2016年3月19日のダイヤ改正で平日朝にあった山陽姫路発は消滅した。土休日朝に新開地発近鉄奈良行きが3本設定されている。神戸高速線内は各駅に停車する。阪神電鉄の車両で運転されている。終日、阪神梅田駅 - 高速神戸駅間で運転されているが、始発列車は尼崎および石屋川発新開地行きで運転されている。またその折り返しとして、新開地発阪神梅田行きとして運転されている。その他にも尼崎駅・石屋川駅 - 高速神戸駅間の列車も設定されている。阪神電鉄の加速度が高い車両(ジェットカー)で運転されている。一方、土休日を中心に阪神神戸三宮駅 - 高速神戸駅・新開地駅・東須磨駅・須磨浦公園駅間で区間運転される列車があり、各駅停車ながら永らく「特急」として運転されてきたが、2016年3月19日のダイヤ改正以降、「普通」として運転されている。ほぼ終日において山陽姫路駅 - 阪急神戸三宮駅間で運転されており、朝・夕や土休日日中には山陽姫路駅 - 阪神神戸三宮駅間にも運転されている。なお阪神神戸三宮発着の列車は一部列車を除いて大石駅まで回送されて折り返している。1998年までは阪急六甲駅まで、2001年までは大石駅まで直通運転を行っていた。また神戸高速線内折り返しとして、新開地駅・高速神戸駅発着列車が設定されており、夜間は東行は新開地行きとして、西行は高速神戸発が基本として運転されている。また東須磨駅・山陽須磨駅・山陽明石駅・霞ヶ丘駅・東二見駅・飾磨駅発着の列車が設定されている。各社のダイヤパターンにあわせるため、ダイヤの作成には非常に苦労するという。この影響で高速神戸駅や新開地駅で時間調整を行う列車もある。かつては日中で阪急神戸線が10分間隔、阪神本線が12分間隔、山陽電気鉄道本線が15分間隔の各ダイヤを採用していた上に、阪急車も新開地以西への乗り入れがあった(1998年まで西代駅 - 須磨浦公園駅間は各駅停車だけで1時間あたり10本あった)ため、非常に複雑なダイヤであった。現在は日中で阪急と阪神が10分間隔、山陽が15分間隔である。日中の各区間の1時間あたりの運行本数は下表のとおりである。
出典:wikipedia
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