カトラ火山()とはアイスランドにある火山である。カトラ火山は小村ヴィークの北にある火山で、山自体の標高は1493メートル。その上をミールダルスヨークトル氷河が595平方キロメートルにわたって覆っている。その西方にはこの氷河よりは小規模なエイヤフィヤトラヨークトル氷河が知られている。カトラ火山はアイスランドでもっとも危険といわれる火山の一つである。氷河の下にあるために噴火すると付近は大規模な洪水となる。火口の大きさは直径10キロメートル。火山は40~80年おきに噴火しており、最後の大規模噴火は1918年に起こった。。その後、1955年に小規模な噴火の兆候があり、最近は2011年にも小規模な噴火があった。文献上は930年の記録が最も古く、以来、16の噴火が記録されている。ノルウェーやスコットランドなど、北大西洋沿岸を中心に見られる紀元前1万600年頃のヴェッデ灰地層は、カトラ火山から噴出したテフラが降り積もったものと考えられている。ラキ火山やエルトギャゥと共に火山列を構成している。この火山列は世界で最も大規模なものの一つで、18世紀には1721年のカトラ火山噴火を手始めに大規模な活動を起こし、アイスランドに深刻な被害を与えている。もっとも、最近は大きな噴火が起こっていないため、ミールダルスヨークトル氷河の上でスキーやスノーモービルなどの観光サービスが行われている北欧神話を現代に伝える詩の1編『巫女の予言』は1000年頃に編纂されたが、その一節には、夏でありながら日の光が暗くなる()という表現がある。アイスランドの地質学者シーグルズル・ソゥラリンソン(1912年 - 1983年)はその著書において、この一節は詩が書かれた当時に起こったカトラ火山の噴火に基づく記述だとした。ソゥラリンソンはテフラを分析して火山の噴火の年代を測定しており、カトラ火山が噴火した時期を地質学的証拠から推定すると同時に古い文献に残る記録から裏付けようとしていた。そして同国の文学者シーグルズル・ノルダル(1886年 - 1974年)は、1918年のカトラ火山の噴火の際に火山灰によって太陽の光が弱められ周囲が暗くなったのを目の当たりにしたとき、『巫女の予言』のこの節の意味が理解できたと著書で述べている。
出典:wikipedia
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