只見町(ただみまち)は、福島県南会津郡にある町。日本有数の豪雪地帯。また、町域を流れる只見川には複数のダムがあり水力発電の基地となっている。秘境ともいえる日本の原風景を残しており「自然首都」をキャッチフレーズにしている。日本の豪雪地帯の中でも特に降雪量が多い地帯で年間降雪量は平均で1294cmにもなり、国から特別豪雪地帯に指定されている。3月の平均気温が12月とまったく同じであり、この傾向は豪雪地帯に多い。冬は寒く比較的長いが夏の気温が高く、とても暑い。10月~5月まで雪が降る。まれに5月下旬まで積雪が残る。只見は古くは養蚕、塩の生産などで栄えた場所で鉱山も多くあった所である。しかし第二次世界大戦の終結後当町を流れる只見川の電源開発は急速な進展を見て今はダムが町の名物である。田子倉ダムを建設中の昭和30年代前半、只見町はダム建設に沸きダム建設作業員、及びそれを支える飲食店関係の人々を含めたが、ダム建設終了と共に人口が減り続け現在に至る。只見川沿いを下流に下った会津塩沢駅及び河井継之助記念館がある塩沢地区は、かつて地名の由来となった塩が産出され製塩が行われていた。町内を東日本旅客鉄道(JR東日本)の只見線が東から西に走り当町から新潟県魚沼市の小出駅方面、福島県会津若松市の会津若松駅方面への交通の一翼を担っている。町の中心部にある只見駅は単に只見町の玄関口であるというだけでなく只見線の主要駅となっていて只見線では数少ない駅員の配置されている駅となっている。只見線は昭和40年代後半頃まで蒸気機関車C11による貨物列車が運行されていたことから、駅構内には蒸気機関車の進行方向を切り替える人力による転車台が残されている。また近年は臨時運行される観光列車の折り返し地点となっていた。只見線は典型的なローカル線で、全体を走り通す列車の本数は只見から小出方面へは一日に4往復程度、只見から会津若松方面へは一日に3往復程度といたって少ない。だが、冬季は並行する国道252号が新潟県との県境附近の六十里越(峠)前後の区間で豪雪のため閉鎖となるため、当町から新潟県に抜ける唯一の交通手段となる。当町内の只見線には只見駅のほか会津塩沢駅・会津蒲生駅があるが、いずれも無人駅である。2011年(平成23年)7月に発生した集中豪雨により、只見駅から会津若松方面の会津川口駅(金山町)までの区間で、2016年(平成28年)現在も営業休止が続いている。代行バスが運行されているが、JR東日本は単独での復旧が困難との見方を示し、復旧工事すら行われていないことから、このまま廃線になるのではないかとの危機感が強まっている(※ 関連記事「只見線#新潟・福島豪雨による長期路線寸断」も参照)。会津バスが只見駅~梁取~山口車庫(南会津町)間の路線を運行していたが、不採算のため只見駅~梁取間が2007年3月限り廃止され、南会津町営バスとして残った梁取~山口車庫間も2008年3月限り廃止されたため、現在は町内では路線バスは全く運行されていない。2006年10月に町が只見町商工会に委託する形でデマンド型交通「只見雪んこタクシー」の運行を平日限定で開始したが、利用できるのは事前に登録した町民のみとなっている。只見ユネスコエコパークは、福島県西端、新潟県の県境近くに位置し只見町全域と桧枝岐村の一部にまたがる78032ヘクタールの生物圏保護地域で、原則立ち入りを禁止する「核心地域」、立ち入りが可能な「緩衝地域A」「緩衝地域B」、人が生活する「移行地域」にわけられる。 このうち、ブナの天然林400平方キロメートルは国内最大規模とされ、山間地の豪雪地帯が育んだ自然と文化が共存する地域が世界的に貴重と評価され、北海道・東北では初の指定となった。JR只見線にこれをデザインしたラッピング気動車や代行バスも運行されている。豪雪がもたらす厳しくも豊かな自然環境とそこに生きる人々がテーマである。周囲は会津朝日岳、浅草岳など1000m級の山に囲まれているため、平地ですら3-5mもの積雪になる文字通りの豪雪地帯である。それゆえブナ林など落葉広葉樹がそだつ環境でありながら、地質的な要因と毎年繰り返される雪崩により基岩が露呈、急峻な雪食地形(アバランチェ-シュート)となり、それに適合したモザイク植生が生まれる。尾根づたいいにはキタゴヨウなどの針葉樹林、斜面にはミヤマナラなど、安定地にはブナ林、谷沿いにはトチノキ、サワグルミなどの渓畔林が成立している。この変化にとんだ植生構造によりクマタカ、イヌワシなどの猛禽類はじめ、ツキノワグマ、ニホンカモシカやニッコウイワナ、サンショウウオなどが高い密度で生育している。2014年(平成26)年6月指定。7月下旬には水の郷まつりが開催され、イワナのつかみとりなどが行われる。只見ユネスコエコパーク-その理念と概要(只見ユネスコエコパーク推進協議会刊行)
出典:wikipedia
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