ノミノフスマ "Stellaria uliginosa" var. "undulata" は、ナデシコ科ハコベ属の一年草(越年草)。ごく小さな雑草。いわゆるハコベより一回り小さくか細い草。全体に明るい緑色で無毛。茎は根元が細く、まばらに分枝する。多少根元が横に這うが、あまり広がらずに立ち上がり、草丈は15-25cm。対生する葉は柄がなく、長楕円形で長さ8-20mm、先端は尖り、縁は多少波打つ。花は春から夏にかけて咲くが、暖地では冬にも花が見られる。茎の先端に集散花序をつけ、数個の花が着く。萼片は尖って長さ3-3.5mm、花弁はこれより少し長く、真っ白で中央が根元近くまで裂けるため、10弁のように見える。これはハコベ属に共通の特徴で、花を見ればこの植物もハコベの仲間であることがよくわかる。なお、初夏になると次第に閉鎖花をつけるようになる。名前の由来は「蚤の衾」で、小さな葉をノミの夜具にたとえたものとのこと。また漢名は天蓬草といい、時に雀舌草を当てるが誤りであるとのこと。やや湿ったところによく生育する。ハコベのように横に這って枝分かれし、密な群落を作ることはなく、多少枝分かれしながらも、立ち上がって伸びる。むしろ個々にはそれほど大きくない草が多数並んで、一面に生えているのをよく見かける。稲作期間外の水田雑草としてもごく普通。春の水田で往々にゲンゲやスズメノテッポウなどの下に一面に生える。日本では北海道から九州まで、国外では朝鮮と中国に分布する。原名変種(ノミノコブスマ)はヨーロッパから中国東部と北アメリカに分布する。雑草であるが、そうはびこるものではない。原名変種に比べ花びらがより長いことで区別される。他のハコベ類はたいてい幅広い葉をつけ、横に這って大きな集団を作るので印象はかなり異なる。なお、名前の上で似たものにノミノツヅリ "Arenaria serpyllifolia" L. がある。これはナデシコ科ながら別属である。やはりごくか細い草であるが、対生する葉は幅広く、また花弁は二裂しないので区別はたやすい。
出典:wikipedia
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