ニョオウインコ（"Aratinga guarouba"）は、オウム目インコ科（本種のみでニョオウインコ属"Guarouba"を構成する説もあり）に分類される鳥類。ブラジル（マットグロッソ州北部、パラー州北部、マラニョン州北部、ロンドニア州）固有種全長34cm。全身は黄色い羽毛で被われる。翼の色彩は暗緑色。眼の周囲が羽毛が無く、白い皮膚が露出する。虹彩はオレンジがかった褐色。嘴や後肢の色彩はピンクがかった淡褐色。主に丘陵にある熱帯雨林に生息する。季節によって放浪する。昼行性で、非繁殖期には夜間になると樹洞で休む。3-30羽からなる群れを形成し生活する。食性は植物食で、蕾、花、種子などを食べる。繁殖形態は卵生。12-翌4月に地表から高さ15-30mの高さにある樹洞に、1回に2-4個の卵を産む。1つの巣に複数のメスが卵を産んだ例もある。飼育下での抱卵期間は約30日。群れで育雛する。トウモロコシやマンゴーなどを食害する害鳥とみなされることもある。開発や採掘による生息地の破壊、害鳥としての駆除、食用やペット用の乱獲、娯楽としての狩猟などにより生息数は減少している。生息地の一部は保護区に指定されているが、密猟や密輸されることもある。

出典:wikipedia