陳 （ちん けん、）は、陳朝大越の第11代皇帝。陳廃帝（ちんはいてい、）とも呼ばれる。第10代皇帝・睿宗の次男。隆慶5年（1377年）に父帝が対チャンパ戦争の際に陣没したため、即位した。しかし実権は太上皇の伯父芸宗が握っていた。また、陳が若年だったことから軍権は芸宗の寵臣で外戚でもあった黎季が握るようになる。黎季は対チャンパ戦争で頭角を現していき、次第に専横の兆しが見え始めるようになった。昌符12年（1388年）、黎季の存在を恐れて黎亜夫らとその誅殺を謀ったが、返り討ちにあって捕らえられてしまう。黎季は芸宗の支持を得た上でその末子・陳（順宗）を擁立し、陳を霊徳王に落とした上で殺害した。享年28。

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