


ザフトの艦船及びその他の兵器では、『機動戦士ガンダムSEED』を初めとする「C.E.(コズミック・イラ)」作品に登場する架空の艦船やその他の兵器の内、ザフト陣営に属する兵器について解説する。衛星軌道上からMSを大量かつ迅速に降下揚陸させるために建造された宇宙輸送艦艇。扁平な形状をした艦体下面にMSを4機ずつ収納した三角錐型の降下カプセルを11基懸架し、最大44機ものMSを地表に向け一挙に投下する。武装は艦首ブリッジ両脇に設置された連装対空砲2基。推進機関として2×2発のロケットモーターを持つ。ザフトが開発した特殊機動兵器=モビルスーツの運用を目的としたフリゲートで、ローラシア級FFMとも略記される。(艦種略号:FFM Laurasia Class)艦型規模は地球軍側のドレイク級とネルソン級の中間に位置し、開戦当初からザフト艦の主力として運用されている。艦体下部に備えられた楕円状の基部は格納庫・伸縮式リニアカタパルト・耐熱カプセルの3役を兼ねるもので、搭載可能なMSは最大6機、カタパルトは前部を開放させて運用、切り離して大気圏突入を行う際は尾翼が展開する。また、パナマ攻略戦では戦略兵器のグングニールを懸架・運搬する部位としても利用された。級名は2億年前に北半球に存在したとされる「ローラシア大陸」に由来する。ローラシア級に次いで就役した宇宙用のモビルスーツ搭載型高速駆逐艦で、ナスカ級DDMHとも略記される。(艦種略号:DDMH Nazca Class)但し、本艦級を高速巡洋艦とする記述もある。ローラシア級に比べ火力は劣るが、船体は地球軍のネルソン級よりも大きく、搭載MSの迅速な運用を主眼に艦自体の機動性を高めている。その速力はアークエンジェル級にも匹敵し、エターナルの就役まではザフト宇宙艦随一の快速を誇っていた。搭載可能なMSはローラシア級と同じく6機。武装については、CIWSとVLSの2つに不詳な点が多く、前者は公式資料で基数は記されていても設置場所を詳述(明記)しているものが皆無に等しく、かつ方向転換用スラスターの穴なのか発射口なのか判別がしづらいため特定されていない。後者は『DESTINY』第44話で初めて発射シーンが描かれた事で、艦体舷側にある大型の丸い開閉口らしき部分が発射装置と判明。弾数は側面2門につき7連発×4列で、4門から計56発が発射されていた。また、ニュートロンスタンピーダーを運用するために独自の改修が施されたナスカ級も存在し、地球連合軍による核攻撃からプラント防衛に投入された。級名は「ナスカ文化」に由来し、本級に属する艦は全て歴史上の知識人の名が冠されている。『DESTINY』から登場した全長1.2キロを超す超大型空母。級名は南半球に存在したとされる「ゴンドワナ大陸」に由来する。ローラシア級やナスカ級を丸ごと収容可能なほどの内部容積があり、計16基のリニアカタパルトを装備する。味方艦艇を修理するドック艦でもあり、CICルームは並みの軍事基地に匹敵する規模を持つため、艦艇と言うよりも移動基地と呼ぶ方が相応しく、その動作は愚鈍極まりない。ユニウスセブン落下テロ事件を発端に開戦した初戦や、第1次レクイエム攻防戦、メサイア攻防戦などでプラント防衛の任に就きほぼ全ての部隊を指揮した。デュランダル最高評議会議長が指揮する機動要塞メサイアが陥落した後は、ラクス・クラインからザフトの現最高司令官へ向けて通信された停戦要請にいち早く反応し、信号弾で返答した。目次に戻る半没式船体構造とスケイルモーター推進を有する陸上戦艦。連合側からは「駆逐艦」として認識されている。級名は考古学者の「フリンダーズ・ピートリー」に由来する。主に砂漠地帯で運用される大型陸上戦艦。船体喫水線下が砂中に没する半没式船体構造を持ち、底部全面に配されたウロコ状の推進装置「スケイルモーター」で砂を振動・液状化させて移動する。砂中でより高い浮力を得るため、底部は表面積が広く設計されている。スケイルモーターは水上航行も可能だが、ザフトではボズゴロフ級が海洋戦力の主力を担っているため、実際に運用された例はアニメ本篇では無く、外伝『SEED ASTRAY』にて、アークエンジェル戦で大破したレセップスを買い取ったロウ・ギュール一党の物語で描かれた。正面のメインゲートを含め計15基の発進用ゲートを持つ。『DESTINY』から登場したレセップスを上回る艦体規模を持つ大型陸上戦艦。移動方法は無限軌道を採用しており、活動地域が大幅に広がっている。しかし砂漠など地盤が不安定な地域は無限軌道の本級向きの戦場ではなく、地域によりレセップス級と使い分けられる。級名は物理学者アーサー・コンプトンに由来。目次に戻るNジャマー(ニュートロンジャマー)の影響下での運用を目的に建造された大型潜水母艦。一部開戦後地球上で建造されたものもあるが、多くは衛星軌道上で建造され、地球侵攻初期に「竹とんぼ」と呼ばれる特殊モジュールを用いて海面に投下されたもの。艦首両舷に大型ドライチューブを4基(1本につき2機の水中用MSを搭載可能)、上部中央にMS&グゥル用垂直リニアカタパルトを3基、後上部両舷にVTOL用小型ドライチューブ4基を備えている。武装の対空ミサイルは水中からでも発射が可能となっている。また、このボズゴロフ級6隻を連結させる事で建造した海底基地も存在する。『SEED』第29話などで散見された、約180メートル級のライム色をした水上支援艦。単独の1隻だけで、ボズゴロフ級数隻分の補給が可能。目次に戻るMSの支援を目的とする戦闘ヘリで、アジャイルとは「俊敏、素早い」などの意。テールローターを持たず、メインローターは後方に向けて固定する事で安定翼として機能し、この状態でも時速615キロをマークする(この速度は中途半端といわれる)。主兵装は対地攻撃ミサイルを搭載している。バルトフェルド隊に配備され、有線制御ミサイルによるバクゥの支援に当たっていた。『SEED』第31話などで散見された、地上基地に常備されるグリーン色のVTOLの一種。地球軍やオーブの同類種とは異なり、フロート(浮き袋降着装置)を持つ水陸両用機なのが最大の相違点。人員も5名強の収容が可能で、救難活動にも対応出来る。無人島に遭難したアスランを捜索するのにニコルが操縦したヘリでもある。『DESTINY』第1、19、21話などで散見された水平式ダクテッドファン2基を用いて飛行する小型ヘリで、定員は4名(前2×後2席)。どれもギルバート・デュランダルが公務の移動機として利用した。『DESTINY』第8話などで散見された、4発のローターを有する長方形の中型ヘリ。ブレイク・ザ・ワールド事件の被災地へ食料や医療品の人道支援を行った。『SEED』第21話、『DESTINY』第20話などで散見された大気圏内用VTOL戦闘機で、インフェストゥスとは「有害、危険、不安全」などの意。洋上母艦を持たないザフトが、レセップス級やピートリー級、ボズゴロフ級の艦載機とすべくこのように特殊な構造の機体を開発した。先尾翼半双胴、双発、タンデム複座を採用し、主翼のみならず機体全体を複雑に折りたたむことで非常にコンパクトとなり、優れた艦載収納性を実現している。しかしその代償として、火力、航続距離は地球連合軍のスピアヘッドに劣るとされる。そもそも、ザフトはMSを中心とした兵器体系となっており、航空戦力もディンやグゥル搭乗のジンが主力とされ、本機を含む在来型兵器はその支援用とされる傾向にあった。武装は機首の12mm機関砲2基と主翼付け根の25mm機関砲2基。主翼下面にハードポイントが左右2基ずつ、計4基見られるが、作中何らかの装備を牽下した例はない。バルトフェルド隊によって運用され、ヘンリー・カーターと共にアークエンジェルの背後から奇襲を仕掛けるが、ムウ・ラ・フラガ搭乗のスカイグラスパー1号機と交戦し撃墜されている。また、ザフト兵のアカデミースクールで教習機としても使用されている。正式名称は「モビルスーツ支援空中機動飛翔体 グゥル」。大気圏内用のサブフライトシステム(以下SFS)として運用される。中央部から折り畳める構造で、ボズゴロフ級潜水空母などへの搭載時には収納容積を小さくする事が出来る。搭乗MSからの無線コントロールにより、強大な推力を活かし飛行する。武装として6連装ミサイルランチャー2基を装備している。デザイナーの山根公利が図説した『FROM G(THE) FIELD #9』では、元々局地輸送機だったものをMSの支援機に転用したものとされ、上述のSFS用途に限らず、ボズゴロフ級などの潜水艦との共同作戦も可能な潜行・水中機動能力もあり、それを活かしたグーンなど局地戦用機の実用化以前のMS向け水中スクーター用途や、小型の戦闘艇などを載せて空輸する用途なども描かれている。ヴァルファウより小型の輸送機。頭を上げた鳥のような外見が特徴。サイズゆえにMSは専用のキャリアに寝かされる形で輸送され、ハッチは機体後部にある。武装は連装対空機銃2基。人員輸送の為の客室も設けられており、12名程度が乗員可能。アスラン等、クルーゼ隊のメンバーが各々の乗機と共に搭乗するが、アスラン搭乗機は、モラシム隊との交戦を終えたカガリ搭乗のスカイグラスパーと交戦し被弾、機長の判断でアスランをイージスと共に脱出させたが、その後の消息は不明。MSを直立したまま輸送可能な大型輸送機。4枚の主翼にそれぞれ1基ずつ大型ローターを搭載し、垂直離着陸が可能。機首に観音開き状のハッチがある。『SEED』本篇ではバルドフェルド隊に合流する際イザークとディアッカが搭乗した他、ザフト基地のシーンで散見された。目次に戻る『SEED』第16、19、42話、『DESTINY』第1、32、35話などで散見された、前部の指揮車輌と後部の砲台類の分離機構を有した装甲車。用途に応じて単装ミサイル・牽引火砲セットのタイプ(主カラー設定画の状態)、「リニアガントレーラー」タイプ、小型備砲・投光器セットの「パトロールトレーラー」タイプの3種へと換装され、前部側の車輌にはリニアガンの充電能力も備えられている。主にプラント市街における治安維持や交通規制、地上戦の支援機として運用された(戦闘シーンは『DESTINY』の第32話が初)。なお、両本篇ともにパトロールタイプのものはデフォルト色であるはずのグリーン系ではなくシルバーグレー配色で描かれていた。また、ザフト正規軍以外では、密売品と思しきものが『SEED』に登場する武器商人のアル・ジャイリー宅を警備していたり、『DESTINY』では反ロゴス運動で暴徒化した民間人が所有し襲撃に用いていた。限られた電力で可動するモビルスーツを、基地や母艦から離れた戦域で運用させる際に欠かせない存在となっている支援車輌。連結合体6輪装甲車のように、充電バッテリータイプの荷台の他にも様々なバリエーションが存在しており、大型のコンテナを連結させた「弾薬運搬トレーラー」や、貯水タンクに載せ変えた「給水車」(DESTINY第33話など)として運用される事もある。『DESTINY』第25話などで散見された支援車輌。簡易な前線司令部として活用される。電気駆動式の2人乗り6輪オープンカー。車体にドアとバケットシートはなく座席後部は荷台になっており、バンパー部に牽引用のフックが1対2基ある。アンドリュー・バルトフェルドが使用した車体はサンドイエロー、その他の車体はグリーンに塗装されている。MSバクゥの移動速度に追随できるだけのスピードで走行が可能である。『SEED』ではバルトフェルドが部隊の陣頭指揮をする際に乗車し、『DESTINY』ではザフト基地内においてルナマリア・ホークやその他兵士が盛んにフィールドカーとして使用していた。目次に戻る『SEED』第7、42話、『DESTINY』第5話などで散見された、宇宙ドックやプラントの宇宙港などで稼動しているアーム付き無人ポッド。艦船をメンテナンスする薄紫色の汎用タイプと、手持ち式バルカンで武装した黒灰色の警備・侵入者排除タイプがある。前者はアルテミス沖挟撃戦で損傷したヴェサリウスをメンテナンスした宇宙ドックで見られたり、後年のブレイク・ザ・ワールド事件ではサトーらテロリスト集団がユニウスセブンにフレアモーターを設置する作業に使用していた。後者はアスランを救い出したダコスタがエターナルへ向かう道中で遭遇した。『SEED』第47、最終話などで散見された、ボアズやヤキン・ドゥーエに配備されていたトーチカの一種。発射されるのは実弾かビームかは不明だが、劇中ではビーム兵器を示すグリーンの射線でも描かれていた。目次に戻る強力なEMP("Electo Magnetic Pulse"=電磁衝撃波)発生装置であり、電離層の乱れを引き起こす事により、通信や精密機器を使用不能にする対電子機器用特殊兵器。宇宙でしか製造できない特殊な圧電素子を周囲に設置した点火装置(イグナイター)によって急激に爆破する事で強力なEMPを発する事が可能となる。外部から点火装置の組み立て設置と暗証番号の入力が必要な事から、MSとの運用が前提とされている。C.E.71年5月25日のパナマ攻略戦において、ザフトがその兵力の劣勢を補うために使用。ザフト側の兵器はEMP対策を施しており影響を受けないが、連合軍は即時に施設、兵器が使用不能になり、パナマ基地陥落の最大の要因となる。また、グングニールによりパナマ基地にあったマスドライバーもEMPに対し無防備であったため超伝導体レールが磁場に耐えられず破壊されている(本来、マスドライバーはザフトにとっても貴重な施設だが、アラスカ戦での敗退によって大きなダメージを負っていたためにパナマを占領し続ける戦力が残されていなかった事が、本装備によるマスドライバー破壊に踏み切った要因とされる)。連合軍の施設には、EMP対策が施されていたがグングニールの電磁衝撃波が強力過ぎたために対抗しきれず使用不能となっている。正式名は(Gamma Emission by Nuclear Explosion Stimulate Inducing System"=GENESIS")。核エネルギーを使用した巨大なガンマ線レーザー砲。ザフトの最終兵器。元々はザフトにおけるソーラーセイル研究の過程で作り出されたもので、外宇宙探索の為の宇宙船加速装置として開発が進められていた。基礎建造物の着工は戦前になされていたが、戦争の激化に伴い、相応の改修を経て戦略兵器として転用される運びとなった。兵器への改修についても、前述の理由から開戦後の急速な竣工を可能としていた。普段はミラージュコロイドで姿を隠し、実際に発砲がおこなわれるまで地球連合側には全く悟られていなかった。二次反射ミラーを備えた円盤状の本体と、尖塔状の一次反射ミラーで構成され、起動時にはミラージュコロイドを解除しPS装甲を展開する。通常PS装甲はビームなど高エネルギー兵器にはほぼ無力だが、ジェネシスはその超広大な装甲面積によりエネルギー許容量がMSのそれより遥かに高いためラミネート装甲のようにエネルギーを拡散・無効化することができ、陽電子砲ですら破壊は不可能となっている。ミラージュコロイド、PS装甲、核動力など当時の最高レベルの軍事技術の結晶とも呼べる兵器である。ガンマ線は非常に透過性の高い放射線かつ非常に高エネルギーの電磁波のため、ジェネシスほど高出力のレーザーの場合は核シェルターなどでも事実上防御不能である。なお、ガンマ線は不可視光線であるためジェネシスのレーザーそのものを目視することは出来ず、レーザーのエネルギーによって超高温に加熱された星間ガスやスペースデブリが発光することで「光の渦」としてレーザーが見える。モルゲンレーテ社のエリカ・シモンズによれば、地球にジェネシスが着弾した場合、その影響は単に射線上や周辺のみならず、気象変動等の影響で全生命体の80%以上が死滅するという隕石衝突クラスの全地球的な被害がもたらされる結果が導き出されている。ジェネシスの発射シークエンスはとなっており、発射後は一次反射ミラーがガンマ線レーザーにさらされて破損するため、次弾発射には一次反射ミラーを交換する必要がある。地球連合軍がザフトの軍事拠点ボアズに進攻した際に核ミサイルを使用したため、パトリック・ザラの意志により第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦で使用された。1射目でヤキン・ドゥーエに押し寄せた地球連合艦隊の40パーセントを焼き払い、2射目で補給を兼ねた第2陣の攻撃隊半数を月面のプトレマイオス基地諸共一撃で消滅させた。3射目は地球の大西洋連邦首都ワシントンD.C.に狙いを定めるが、発射直後にジャスティスの自爆によりジェネシスは崩壊し、地球への着弾は阻止された。ジェネシスの小型プロトタイプ。本来の用途である宇宙船加速装置としての機能があり、主にリジェネレイトのレーザー推進システム「ライトクラフトプロパルジョン」の要として使用された。第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦後、ジェネシスαはジャンク屋組合により接収された。ザフト軍がこれを破壊すべく攻撃をかけるが、傭兵部隊サーペントテールらによって撃退されている。その後、ロウ・ギュールは、ジェネシスαを用いて火星へと旅立った。また、ジェネシスαはジャンク屋組合の宇宙における本部となった。ユニウスセブン落下テロ事件の際には、ジェネシスαを用いて地球に落下していくユニウスセブンを破壊しようとしたが、テスタメントのコンピューターウイルスによる妨害を受けて失敗した。事件の直後、地球連合軍の総攻撃を受けた末に放棄され、ジャンク屋組合の手によって自主解体された。その後、ジャンク屋組合によってジェネシスαの残骸を寄せ集めた「ジャンクα」と呼ばれる宇宙施設が作られた。ザフトの宇宙機動要塞メサイアに搭載された兵器。先代型を小型化し破壊力低下と引き換えに運用性を向上させ、さらに本体を要塞内部に設置することで破壊されにくくしたものである。また、発射後の一次反射ミラーの交換が不要となっている。PS2用ゲームソフト『機動戦士ガンダムSEED DESTINY GENERATION of C.E.』では、本編に先行して登場している。メサイア攻防戦において使用され、進撃して来るオーブ連合首長国艦隊を半壊させた。その際、離脱の遅れた友軍艦艇が巻き込まれていた。その後、ストライクフリーダムの攻撃を受け、メサイアもろとも破壊された。目次に戻る
出典:wikipedia
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