『小説 ウルトラマン』は、特撮テレビ番組『ウルトラマン』の、同作に企画段階から携わったメインライター金城哲夫によるノベライズ作品。1967年8月、ノーベル書房より『怪獣大全集3 怪獣絵物語ウルトラマン』のタイトルで刊行された。2002年9月、筑摩書房により表記のタイトルで文庫化。文庫版では同作者による『円谷英二物語』、また『ウルトラセブン』第1話・第42話・第48話・第49話のシナリオが共に収録されている。2014年3月には復刊ドットコムより『怪獣絵物語ウルトラマン』が復刻版として販売された。ジュヴナイル向けの作品ではあるが、テレビ版ではあまり描かれることのなかったハヤタの心情が描かれる他、また企画段階のものと思われる設定や展開が取り入れられているなどの特色がある。科学特捜隊のハヤタ隊員が、ビートルによる宇宙パトロールを終えて、地球に帰還していた時、目の前に赤い光の塊と青い光の塊に遭遇する。スロットを全開にして二つの球を追いかけようとしたとき、赤い球に衝突して、竜が森に墜落してしまった。始めは何処にいるのか全く分からなかったが、意識があるにもかかわらず体が動かせないという不思議な現象を体験して、M78星雲の宇宙人と出会う。M78星雲人はハヤタに一部始終を語り、ハヤタと一心同体となる。以後青い球の正体、ベムラーとの対決に挑むが、ベムラーの凶暴性に科特隊も悪戦苦闘し、絶体絶命の大ピンチにたたされ、ハヤタは潜水艇S16号に閉じ込められてしまい脱出できなくなってしまう。何か穴を開けるものはないかと探したが、それなるものは何も無く、ベムラーが悠々と接近してくる。ハヤタの命、これ風前の灯かと思われたその時、ハヤタはM78星雲人から与えられたフラッシュビームを何気なくかざした。すると、銀と赤に輝く宇宙人に変身し、圧倒的な力で見事ベムラーを撃退する。駆けつけた科特隊に宇宙人を紹介し、アラシの「さっきはウルトラに強かったなあ」の言葉をヒントにウルトラマンと名づける。以後怪獣が現れるたびに、フラッシュビームをかざすとウルトラマンとなって地球を守っていくのであった。陰で、何者かが、彼の命を狙っているとも知らずに……本書では、TV版では不明瞭だった描写が明らかにされているのみならず、設定上の差異も多い。以下に例を挙げる。また、本作においては、スペシウム光線ではなく八つ裂き光輪こそがウルトラマン最強の必殺技という設定で、「この八つ裂き光輪は如何なる宇宙人や怪獣といえども、全く防ぐことが出来ないという恐ろしい武器だったので、ウルトラマンは使うことを控えに控えてきたのだ」と文中で言及されており、想像を絶するほどの威力を秘めていることを窺わせる。その他、TV版では運命の成り行きであるかのような形で物語を運んでいるのに対し、小説版においては前半部は主にハヤタのウルトラマンとしての自分と人間としての自分の間で葛藤を抱きながら、力の限り怪獣たちに挑んでいく形で進行し、後半部からは何時ウルトラマンが倒されるとも限らないような緊迫感を湧かせるサスペンス的な形で物語が進んでいくという特色がある。並びは威力の強い順。
出典:wikipedia
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