タサイドン(THASAIDIN)は、クラーク・アシュトン・スミスが遠い未来に海底から隆起した幻想と怪異の大陸ゾティークを舞台にした彼の一群の幻想小説内で、しばしばその名を引き合いに出している架空の魔神。大魔王。七つの地獄の王で邪悪の支配者ともあらゆる妖術の支配者とも言われる。物語の中における位置としてはゾティーク大陸における悪魔で、小説の中では、この魔神と取引をしている魔術師がしばしば登場している。造られた像は黒々としており、甲冑に身を固め棘のついた戦棍を手にしている。又、その像を通して魔術師と会話する。五つの名を持つと言うが作中には登場せず不明。「ルダルのタサイドンへの連禱」なる歌が次の作品の冒頭に掲げられている。クラーク・アシュトン・スミス「ゾティーク幻妖怪異譚」（東京創元社）

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