


『魔人探偵脳噛ネウロ』(まじんたんてい のうがみネウロ)は、松井優征による日本の漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて2005年12号から2009年21号まで連載された。本作のプロトタイプとして『赤マルジャンプ』2004年夏号と『週刊少年ジャンプ』2004年41号に掲載された2つの同タイトルの読切がある。本作の第23巻(最終巻)には『特別読切 離婚調停』が収録されている。物語は、『謎』を食糧とする魔人・脳噛ネウロが、「謎」を求めて地上を訪れるところからスタートする。人間界で目立たず生活する為に桂木弥子を探偵役に仕立て上げ、影でその事件の「謎」を「喰べる」ことを目的とする。主役のネウロと弥子は共通して食に対するこだわりを持ち、本作には「グルメ」「食事」といったテーマが根底に流れている。作者自身が本作のジャンルは「推理物の皮を被った単純娯楽漫画」であると1巻のコメントに書いている通り、事件解決における推理は往来の探偵もののような体裁をとっているが、その実はほとんど読者にヒントを与えず、魔人であるネウロは「魔界777ツ能力(どうぐ)」という特殊能力で捜査を行えるため、かなり強引に推理が進められる。推理には重きを置かず、代わりに突出したガジェットや荒唐無稽なトリック、犯人の異常な心理と奇怪なリアクションを大きな特徴とする。画風は挿絵画家の石原豪人の毒気と色気を手本にし、設定面での破天荒さや構図なども作者の師匠である澤井啓夫の豪快でざっくばらんな画風を色濃く受け継いでおり、非常に奇妙で滑稽な独特の作風となっている。また、犯人をはじめ様々なキャラクターおよび小ネタを通して、現代の世やフィクション作品への批判を兼ねて風刺したり、実際に起きた事件および話題になった出来事を狂気的なパロディに作り変えたりするブラック・ユーモアもひとつの大きな特徴である。全てのサブタイトルは漢字や数字などの一文字と、その後ろにカッコつきで書かれた読み仮名(および作者オリジナルの独自の読み仮名)とのセットになっている。2006年11月6日にオリジナルストーリーでのドラマCDが発売され、2007年4月25日には第2弾も発売された。また、小説版として2007年7月20日にジャンプ ジェイ ブックスより、ミステリー作家・東山彰良によるサイドストーリーが発売。単行本400万部突破。2013年には文庫版が製作された。2007年度小学館漫画賞最終候補(受賞作は『ダイヤのA』)。最終回で、連載初の読者アンケート1位を取った。謎を食糧とする突然変異種の魔人脳噛ネウロ。魔界の「謎」全てを喰らい尽くしてしまったネウロは、自らの脳髄の空腹を満たせる「究極の謎」を求め、人間界へと赴く。人間界へと降り立ったネウロが最初に見つけた謎は、女子高生桂木弥子の父親・桂木誠一が殺された事件。警察の捜査が難航する中、ネウロは弥子に接触し協力者(奴隷人形)となり探偵を演じることを強要する。魔人の力をもって脅迫され、弥子は嫌々ながらもそれを引き受ける。前菜として近場の喫茶店で起きた事件を『魔界777ツ能力(どうぐ)』を駆使し解決し、そして桂木家の謎もあっさりと解いてしまう。こうして真相を知り日常を取り戻した弥子だが、その後もネウロの隠れ蓑として女子高校生探偵の名を掲げさせられ「謎」を探す羽目になる。多くの事件を通して次第に「謎」に満ちた奇妙な日常に慣れ、そして「ひとりきり」の歌姫アヤ・エイジアや、世界中を震撼させる凶悪犯罪者怪盗“X”など、数多くの犯罪者と接していく中で、弥子の中に犯人の心理の奥底にある想いを理解しようとする感覚が芽生えていき、ネウロと共に行動していき、事件に挑んでいった。各巻集英社ジャンプ・コミックスより発刊されている。巻タイトルは珍しく収録作品全体をイメージした独自のフレーズになっている(ジャンプコミックスの巻タイトルは、基本的に収録作のタイトルをそのまま使用する)。単行本全巻、電子書籍化されている。また、デジタル彩色によるフルカラー版が刊行されている。『魔人探偵脳噛ネウロ』週刊連載作品の試作品的作品。単行本には未収録だったが、文庫版の11、12巻にそれぞれ収録された。『週刊少年ジャンプ』2007年33号にてテレビアニメ化を発表。日本テレビで、毎週火曜深夜25時29分から放送。当初は関東ローカルだったが、2008年1月よりほかの放送局でも放送。基本的に一話完結。一話一話は比較的に原作通りだが、全体的な流れはアニメオリジナルシナリオで進行する。最終話では原作者の松井優征も「漫画家」役で出演している。キャラクターについては魔人探偵脳噛ネウロの登場人物を参照。DVD全9巻を購入すると全巻購入者特典として「全巻が収納できる収納ケース(描き下ろしイラスト)」が全員にプレゼントされる。古川耕脚本によるドラマCD。現在ドラマCD2まで発売されている。ドラマCD、ドラマCD2共に独立したオリジナルストーリーであり、基本的な設定は原作と同様だが、ストーリー面における原作との関連性は低い。『魔人探偵脳噛ネウロ ドラマCD』『魔人探偵脳噛ネウロ ドラマCD2』※上記との重複分は除外。2007年7月20日発売。著者はハードボイルド系ミステリー作家・東山彰良。原作者・松井優征はイラストで本作品に参加。基本的には、何者かに家族を惨殺された直後の笹塚衛士を中心としたストーリー構成になっているが、現在のネウロと弥子を交えた『謎』も随所に挿入されている。10年前、家族全員をX(と思われる連続殺人犯)に惨殺された笹塚衛士。当時の彼は死んだ妹の見開かれた目が忘れられず、バイクでアメリカから南米へと宛てもなく放浪していた。そんな中、とある町で翅に文字の描かれた蝶を見つけ、憑かれたかのように「蝶の翅に描かれた謎」を追いはじめる。蝶の翅に文字を描き放していたのは、エマという日系人の少女だった。死んだ人間の名を蝶に刻み、長距離を移動する蝶・アサギマダラに模して飛ばす彼女は、地元でも有数のマフィア『ナツメ・ファミリア』の一人娘だった。そして、笹塚がファミリアの世話になるうち、その中で殺人事件が起こる。集英社ジャンプ ジェイ ブックスより発刊されている。2008年6月12日にマーベラスエンターテイメントより『魔人探偵脳噛ネウロ ネウロと弥子の美食三昧 推理つき グルメ&ミステリー』が発売されている。予約特典として『ドS炸裂! サディスティックボイスCD〜愛すべき脇役たち編〜』が付属。『ネウロに言われたいドSなセリフ』というネット企画により声優の子安武人に発言してもらいたい台詞が募集され、優秀作がこのCDに収録されている。2008年8月28日にコンパイルハートより『魔人探偵脳噛ネウロ バトルだヨ! 犯人集合!』が発売。『オリジナル掛け替えラバーストラップ』が付属。限定版のみ予約特典として『オリジナル掛け替えラバーストラップ』のXバージョンが付属。アニメ「魔人探偵脳噛ネウロ」のケータイサイトでは待ち受け・デコメ・着信音以外に作中に登場した「電子ドラッグ」動画やflashゲームといったコンテンツが会員用に配信。flashゲームは3種だが(組〈くみかえ〉・逃〈よける〉・飯〈おおぐい〉)、別枠としてパズルのミニゲームが利用できる。関連商品の内容は主要キャラクターだけに留まらず、ドーピングコンソメスープ・バリ8Tシャツなどといった小道具にも及んでいる(詳細は用語を参照)。また、作品のテーマともいえる『食』にちなんでか、第一回キャラ人気投票では「『謎』専用」とプリントされた特製茶碗が抽選でプレゼントされた。なお、第二回キャラ人気投票では作者のサインが入った描き下ろしポスターがプレゼントされている。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。