ケプラー6(英語:Kepler-6)とははくちょう座にある黄色巨星である。この恒星はNASAが地球に似た太陽系外惑星を発見するために打ち上げられた探査機ケプラーの観測視野内にある。ケプラー6は太陽より金属が多く、やや大きいが、表面温度はわずかに低い。ケプラーの観測により、ケプラー6に少なくとも1つ、ケプラー6bという木星サイズの太陽系外惑星が発見されている。ケプラー6は太陽系外惑星を探すケプラー・ミッションにより、2009年に命名された。太陽やシリウスのような固有名は持たない。惑星ケプラー6bはケプラーが最初に発見した他の4つの太陽系外惑星(ケプラー4b・ケプラー5b・ケプラー7b・ケプラー8b)と試験観測として使用された3つの惑星(TrES-2・HAT-P-7b・HAT-P-11b)の観測記録と共に2010年1月4日に行われたにて公表された。ちなみに、ケプラーが観測した最初の3つの惑星は観測以前から発見されていたものであり、ケプラーの観測精度の確認のために用いられた。ケプラーによるケプラー6bの発見はアメリカ、テキサス州のホビー・エバリー望遠鏡、ハワイのケック第1天文台、カリフォルニア州のヘール天文台、アリゾナ州の、WIYN天文台、MMT天文台そしてカナリア諸島の北欧光学望遠鏡によって再確認された。ケプラー6は太陽の1.209倍と、太陽より5分の1ほど重い質量を持ち、半径も太陽の1.391倍と、太陽より3分の1ほど大きい。ケプラー6の年齢は約38億年とされており、表面温度は5647K(5374℃)と太陽の5778K(5505℃)よりわずかに冷たい。金属量は[Fe/H]=+0.34と太陽より多く、太陽の2.2倍の量の金属がつくられているとされている。ケプラー6の視等級は13.8と暗く、肉眼では見ることができない。ちなみに地球から見た冥王星の視等級は13.65である。前述の通り、ケプラー6には木星の3分の2に当たる0.669倍の質量を持つ太陽系外惑星、ケプラー6bが発見されている。ケプラー6bの半径は木星の1.323倍と、木星より3分の1ほど大きい。ケプラー6bはケプラー6から平均0.0456AU(682万1760Km)離れた軌道を3.234日で公転している。ケプラー6bの軌道はほぼ円形である。

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