ヘチマ(糸瓜、天糸瓜、学名:"Luffa cylindrica" (L.) Roem.、シノニム"Luffa aegyptica" Mill.)はインド原産のウリ科の一年草。また、その果実のこと。日本には室町時代に中国から渡来した。1595年羅葡日対訳辞書1よび604年の日葡辞書にヘチマ(Fechima葡語のローマ字)で出ている。 本来のの名前は果実から繊維が得られることからついた糸瓜(いとうり)。 これが江戸時代の「物類称呼」に「とうり」と訛った。「と」は『いろは歌』で「へ」と「ち」の間にあることから「へち間」の意で「へちま」と呼ばれるようになった。と言われているが、ヘチマの語原が分からないから考えたもののようだ。この説の前から、1697年「本朝食鑑」等に糸瓜と書いて「へちま」と訓じるとある。沖縄ではナーベーラーと呼ばれるが、これは果実の繊維を鍋洗い(なべあらい)に用いたことに由来するという。ヘチマの他の語源説に、中国から渡来した黒胡麻、中国での通称黒芝麻(hei zhima)がヘチマと聞こえることから呼称違いではないかという説がある。糸瓜が書物に出る20年にからヘチマと呼ばれていたことや、沖縄のナーベーラー田楽という料理は、ゆでた糸瓜に黒芝麻(ヘチマ)をかけたもので、呼称が違い説も有力である。つる性の植物。巻きひげで他のものに絡みつきながら生長する。花期は7 - 9月。雌花と雄花に別れており、直径8cmほどの黄色い花を咲かせる。自家和合性で同一株で受粉が可能である。果実は細長く、大きなキュウリのような形をしている。若い果実は食用に、成熟した果実は強い繊維が発達するのでたわしなどに用いられる。果実は成熟後、次第に乾燥し、種子の周囲が繊維で支えられた空洞となる。その頃になると果実の先端が蓋のように外れ、果実が風でブラブラと揺れるたびに、ここから遠心力で種子が振り出され、飛び出す。原産地で野生植物であったときには、こうして一種の投石器のような機構で種子散布を図っていたと考えられる。強健で作りやすい植物である。発芽温度が高いので、四月下旬から五月上旬ころ播種する。タネはかなり大きいので、覆土は1~2cmくらいにする。鉢にまいて後で植え替えてもいいが、直まきにする方が楽である。蔓がのびてきたら、4mくらいの支柱を立てて誘導してやる。適当な排水がある土地なら比較的栽培は容易である。ヘチマをとるほか、緑陰としての人気が高まっている。
出典:wikipedia
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