『顔』(かお)は、松本清張が1956年10月に出版した短編集。及び当該短編集に収録された表題作の短編小説、またはそれを原作とする映画、テレビドラマ。劇団員の井野良吉は、石井監督の新作映画「春雪」に出演するよう指名を受けた。映画俳優としての成功を望む井野は昂奮したが、同時にある破滅的な不安があった。映画は成功し、井野は賞賛を受けるが、幸福感と共に、絶望感も増大してゆく。9年前の石岡貞三郎と山田ミヤ子の記憶が甦る……。1957年1月22日に松竹系にて公開された。松本清張原作の初映画化作品。現在はDVD化されている。主役は新進のファッションモデル・水原秋子となっている。東海道線上を走る夜行列車から、男が転落し死亡する事件が発生した。闇で堕胎手術を請け負っていた無免許医の飯島だった。病院の死体置場に花束が届けられるが、奇怪なことにその送り主は女であるというだけで正体は不明であった。事故と判断されていたが、当初から不審を抱いていた刑事の長谷川は殺人ではないかという意を強くする。花束を送ったのは水原秋子であった。秋子は水商売で働いていたが、あるきっかけからファッション・モデルになるチャンスを得、成功をつかもうと必死になっていた。秋子にはプロ野球選手・江波彰という恋人もいた。しかし、秋子の過去を知る男・飯島哲次が秋子の未来にとっての障害であった。同じ夜行列車内で秋子と飯島は言い争いになり、飯島は列車から転落した。秋子と飯島の言い争いを偶然目撃した石岡は秋子が落としたコンパクトを現場から持ち去った。石岡は目撃談をネタに警察やマスコミから小金を得るとともに、秋子にも接近していく。他1958年7月29日、日本テレビ系列の「名作劇場」枠にて放映。1959年8月27日、フジテレビ系列の「木曜観劇会」枠(20:00-21:45)にて放映。1960年11月7日と11月14日(20:30-21:00)、KRテレビ(現:TBS)系列の「ナショナル ゴールデン・アワー」枠、「松本清張シリーズ・黒い断層」の一作として2回にわたり放映。1962年10月25日と10月26日(22:15-22:45)、NHKの「松本清張シリーズ・黒の組曲」の1作として2回にわたり放映。1963年9月15日、NET(現・テレビ朝日)系列の「シオノギ日本映画名作ドラマ」枠(22:00-23:00)にて放映。1957年公開映画のテレビ版リメイク。主演は映画同様大木実。1966年3月29日、関西テレビ制作・フジテレビ系列(FNS)の「松本清張シリーズ」枠(21:00-21:30)にて放映。「松本清張おんなシリーズ・心の影」。1978年6月4日、TBS系列の「東芝日曜劇場」枠(21:00-21:55)にて放映。視聴率19.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。新劇の女優・良枝を主人公としている。「松本清張の「顔」・死の断崖」。1978年11月18日、テレビ朝日系列の「土曜ワイド劇場」枠(21:00-22:24)にて放映。視聴率14.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。「松本清張の「顔」」。1982年9月3日から1982年9月24日まで、TBS系列の「金曜ミステリー劇場」枠(21:00-21:55)にて全4回の連続ドラマとして放映。平均視聴率18.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。ライブハウスの人気歌手・夏川ケイを主人公に設定している。「松本清張特別企画・顔」。1999年10月7日21:00-22:54、TBS系列にて放映。視聴率15.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。女優を目指す井野良子を主人公に設定している。「松本清張ドラマスペシャル・顔」。2009年12月29日21:00-22:13、NHKにて放映。DVD化されている。「松本清張スペシャル 顔」は2013年10月3日の21:00 - 23:14、フジテレビ開局55周年特別番組として放送。時代設定は昭和22年とその9年後としている。主演は松雪泰子。
出典:wikipedia
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