エレバス級モニター (Erebus class monitors) は、イギリス海軍のモニター艦の艦級である。本級の主砲には前級に引き続き、超弩級戦艦「リヴェンジ級」の余った砲身を流用する事により、砲撃能力を高めた艦として建造された。本級はイギリス海軍が艦砲射撃を行うために建造したモニター艦である。本級の特徴として最低限の航行能力を持った平甲板型の幅広い船体による安定性に重点を置いた設計を採っていた。船体が小型のために前弩級戦艦よりも吃水を浅く設計でき、本級は大型艦よりも座礁の危険性を少なくでき、より沿岸部に接近して砲撃が可能となった。本級の基本構造は乾舷が低い長船首楼型船体の艦首に1基の砲塔を配置していた。その背後に多層化した操舵艦橋を基部に持つ不釣合いなほどに高い、頂上部に見張り所を持つ三脚式のマスト、中央部に細い1本煙突が立つ。船体の断面図は安定性を増すために船体下部にバルジを装着している。舷側には沿岸砲台からの砲撃を受けた時の防御として最厚として152mm装甲が貼られ、甲板防御も同時代のイギリス軽巡洋艦と同等の25mmから51mm装甲を貼られた。また、本級には低速時の運動性を向上させるために艦首に補助舵が配置していた。本級の主砲として「クイーン・エリザベス級」や「リヴェンジ級」にも採用された「Mark I 38.1cm(42口径)砲」の連装式主砲塔がそのまま流用された。その性能は重量871kgの主砲弾を最大仰角30度で射距離26,520mまで届かせる事ができる性能で、射程13,600m台で舷側装甲305mmを抜く能力があったと記録に残っている。俯仰能力は仰角30度・俯角5度で発射速度は毎分2発である。動力は蒸気機関による水圧ポンプ駆動であり補助に人力を必要とした。旋回角度は艦首方向を0度として左右150度の旋回角が可能であった。 後に本級のうち「エレバス」の主砲身はイギリス海軍最後の超弩級戦艦「ヴァンガード」の主砲の砲身に流用された。
出典:wikipedia
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