ゴールドサンドイッチガラスとは、二層のガラスの中に金箔を挟み込んだガラス技法である。ヘレニズム時代の紀元前300年頃から30年頃に技法が開始されると、モザイクガラスやネットワーク(ガラス)が生み出され、それらと共に製造されたと考えられている。作例としての地中海沿岸で製造されたと推定される、植物文様をあしらった「金箔入りガラスボウル」や「金箔入りガラスコップ」がある。ここではボウル形状のものを例にとり説明する。南イタリアやエジプトのアレクサンドリア、ギリシャのロドス島、フリギア王国のゴルディオン(現在のトルコ)、黒海北部沿岸の(現在のウクライナ)などである。4世紀頃のローマでは「金箔入りガラスメダリオン」や「金箔入りガラスベース」、「金箔入りガラス碑文」が製造されている。ビザンツ帝国時代にモザイク画に使用されるガラス製のに金箔を挟んだというものがあり、コンスタンティノープルの聖ソフィア聖堂で使用されている。なお現在ではと呼ばれて販売されている。日本においては藤ノ木古墳(奈良県)・新沢126号墳(奈良県)からは「金層ガラス玉」が、宮山一号墳(滋賀県)・小汐手横穴墓(島根県)・廿山南古墳(大阪府)からは「銀層ガラス玉」が発見されている。中国や韓国からも出土例はあるが製造跡が見つかっていないため、地中海のアレクサンドリアや西アジアで製造されたものがシルクロードを伝って日本に運ばれてきた可能性が指摘される。9世紀から10世紀頃のアッバース朝下のイラクやシリアからは「金箔入りガラスボウル」や、「金箔入りガラスタイル」など発見されている。9世紀から10世紀頃のファーティマ朝下では金箔と銀箔を挟んだ「金箔入りフラスコ」が発見されている。12世紀前半のザンギー朝下のシリアでは「金箔入りガラス瓶」が発見されている。チェコ西部のボヘミアガラスの一種で18世紀(特に1730年から1755年)に製造された(英語:gold between glass)は二層のガラスを透明な樹脂で接着させるという点で製造技法が異なるが関連性が指摘される。なおモチーフとして狩猟や風景、宗教的意味合いのあるものが多い。
出典:wikipedia
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