『ブラッディロア』("BLOODY ROAR")は、エイティング(旧ライジング)開発、ハドソン発売の3D獣化格闘ゲームのシリーズである。第1作が1997年にアーケードで登場、コンシューマーゲームとしても発売され『4』までシリーズを重ねた。「獣化ゲージ」を溜めることにより、登場キャラクターが人間から獣人の姿へ「獣化」するのが特徴。獣化すれば牙や爪などによる攻撃ができ、攻撃力や防御力も大幅に上昇する。※AC=アーケードゲーム、PS=PlayStation、PS2=PlayStation 2、GC=ニンテンドーゲームキューブシリーズ1作目。アーケードでの稼動は1997年。アメリカではAC版のタイトルが『"』へ変更されていたが、家庭用移植版から日本と同じ『"Bloody Roar"』となった。2D格闘ゲーム的なキャンセルや、獣化というパワーアップシステムの要素などで構成されている。後にPlayStationへ移植された。「RAVEモード」が搭載され、PS版ではこのモードが標準として設定されている。また、BGMもPS版独自のものとなっている(設定でAC版のBGMにも変更可能)。ハドソンのPlayStation参入第1弾ソフトとなった。物語的には、国際企業タイロン社が獣人の兵器利用を画策し、そこに巻き込まれるという格闘ゲームとしてはシリアスなもので、PS版で追加されたエンディングにもハードなものが多い。前作からグラフィックを向上し、ビーストドライブという必殺技や、ライトガード、ヘビーガードの使い分け、ガードブレイクという要素の追加などが行われた。獣人状態と人間状態での攻防の差が大きくなり、いかに人間状態で守り、獣人状態で攻めるかが重要になっている。また連携攻撃からガードエスケープで抜け出す、それをガードブレイクで崩すといった攻防がある。物語は、獣人が世間に認知されつつある中で、獣人の権利確立を叫ぶテロ集団「獣人解放戦線」の暗躍に対する主人公たちという構図で、前作から引き続いてシリアスである。PlayStationへの移植版では、紙芝居的なストーリーモードが追加され、森下直親の手によるイラストで各キャラクターの物語が語られる。また、オープニングテーマには筋肉少女帯の「カーネーション・リインカネーション」が使われている。アーケード版は2000年末にナムコ(後のバンダイナムコゲームス)販売で登場。システム基板がPlayStation 2互換のSYSTEM246に代わり、グラフィックの質が大きく向上した。家庭用への移植版もPS2へとプラットフォームを移し、ハドソンのPS2参入第1弾ソフトとなった。システムとしてはガードエスケープからギリギリエスケープへの変更、エアコンボシステムの追加、超獣化の追加などが行われ、特にエアコンボシステムはダウン状態の相手にジャンプ攻撃で追撃ができるというもので、コンボの威力が大幅に向上し、結果として攻撃偏重になった部分がある。物語としては、獣人の身体に紋章が現れその原因を解明するというもので、オカルト的な設定が前作までの路線からは遊離していた。紋章は『extreme』『4』にも受け継がれているが、以降の作品では単なる演出にとどまっている。この作品から家庭用ゲーム機のみに発売されることとなる。今までのシリーズと異なり、PS系ではなくゲームキューブとXbox向けに発売された。欧米では、GC版のみタイトルが『"』に変更されている。ハドソン初のGC用ソフトであり、ハドソン唯一のXbox用ソフト。グラフィックはゲーム機の性能に伴って向上した。シリーズでは唯一、血が吹き出るエフェクトが廃止され、代わりに黄色い火花のようなものが吹き出るようになっている。またゲームキューブ版ではオープニングにセル調のアニメが使われており、Xbox版ではCGムービーになっている。システム的には、家庭用ゲーム機ということで大幅に変更が加えられた。特に操作系はパッドで操作しやすいように変更されている。また、コマンド投げが追加され、超獣化のリスクがほとんどなくなるなど、ゲームバランスよりはプレイのしやすさ、派手な展開を志向してシステムが組まれている。物語は獣人王国で行われる獣人トーナメントに参加するというもので、前作までの物語とは明らかに雰囲気が異なった、外伝的なものとなっている。隠しゲストキャラクターとして、漫画『ブラッディロア ザ・ファング』の主人公「ファング」も登場する(欧米GC版を除く)。なお、GC版はWiiの上位互換機能で遊ぶことができるが、Xbox版はXbox 360の上位互換には対応していない。『3』と同じく、再びPlayStation 2用ソフトとして発売された。血のりの量を売りにするなど、雰囲気面では『3』以前の路線への回帰を志向している。が、一方で前作までで根幹となっていた獣化システムに変更が加えられていたり、声優が変更され、これまで英語で喋っていた一部の登場人物も軒並み日本語でしゃべるようになっているなど、大幅な変更も目立つ。家庭用への発売ということで、獣人達の能力を自由に変更できるキャリアモードが追加された。小倉優子をイメージキャラクターとして起用してキャンペーンが行われた。レバー+4ボタン直列型。それぞれのボタンはG(ガード)、P(パンチ)、K(キック)、B(ビースト)となっている。ほぼ全員の攻撃技のコマンドが基本的に共通化されており、また徹底して簡略化されている。連携攻撃については各キャラクターで異なり、またシリーズが進むにつれて例外的なコマンドが増える傾向にあった。『2』以降からはレバーニュートラルで「ライトガード」、Gを押すかレバー後ろのいずれかで「ヘビーガード」と、とガードの操作方法が複数種類あるのも特徴的である。回避手段が豊富であり、ガードは2種類ある。他に「伏せ」という構えが存在し、打点の高い技と投げの両方を回避できる。『2』では「ガードエスケープ」、『3』では「ギリギリエスケープ」、『4』では「カウンターエスケープ」という回避手段がそれぞれに実装されている。「ガード&アタック」や「空中受け身」なども実装されている。特定の攻撃をコマンド技でキャンセルでき、そのコマンド技がガードボタンで途中止めできる。その他、ライトガードを崩す「ガードブレイク」、「崩れ」、受け身の取れない「きりもみダウン」、伏せからのみ出せる「伏せ攻撃」、投げのキャンセルや「六合」と呼ばれる特殊連携、無限に続く連携やジャンプでのキャンセルなどのシステムがある。「獣化ゲージ」を溜めてBボタンを押すことで、人間から「獣人」状態へと変化する。これを獣化と呼ぶ。獣人状態では攻撃力、防御力が上がり、また体力が少しずつ回復するようになる。Bボタンが攻撃ボタンとして利用できることになり、攻撃手段が増える。また、この攻撃はガードされても体力を削ることが可能である。さらに他の技もコマンド技でキャンセルできる技が増え、性能自体が上がる技も存在する。獣化にはいくつかのパターンがあるが、通常の獣化では一瞬無敵になり、相手を吹き飛ばす、攻撃判定が発生する。また、Bボタンを使用する連携攻撃を出しながら、ダッシュ攻撃を出しながら、コマンド技を出しながら獣化することが可能。「獣人」状態ではダメージを受けるごとに「獣化ゲージ」を消費し、「獣化ゲージ」がなくなってダウンすると元の(人間)状態に戻る。獣化はエフェクトとあいまってチャンスを演出し、逆に獣化が解けることはピンチを演出する。ただし、こういった特有の流れは、獣化ゲージがなくても超獣化のできる『extreme』や、獣化のシステム自体が変更されている『4』では失われている。特に『4』ではそれが顕著に見られる。他に「獣人」状態と引き換えに出せる超必殺技の「ビーストドライブ」がある。これは獣人時のみ使用でき、最大で体力の半分程度を奪うことのできる強力な攻撃だが、使うと人間に戻ってしまう。なお『3』以降は、ビーストドライブを使用すると命中したかどうかに関わらず、体力回復可能部分が全て回復する。『3』から登場した要素。一定時間だけ通常の獣化より攻撃力・防御力が大幅にアップし動作のキャンセルが幅広くなり、さらに「ビーストドライブ」が使い放題になる。効果が非常に大きいため、初登場の『3』においては大きなリスクが設定されていたが、続作ではリスクが緩和された。『3』では一度超獣化するとそのステージでは二度と獣化できなくなった(次のステージ以降では獣化が可能になる)。『extreme』では体力と引き換えなら(獣化ゲージの残りによって体力の減り具合が変わる)いつでも超獣化でき、獣化も何度でも可能となった。また人物によって固有のアビリティが付くようになった。『4』では人間ゲージを全て獣化ゲージに変えた時、超獣化できるようになり超獣化が解けることが無くなった。「」は獣化後の姿。身長体重の括弧内は獣化後。ここでは本作のスピンオフコミックである『ブラッディロア ザ・ファング』の登場人物について記す。初回プレス版の『3』において、ポーズやパーツを自在に操ることが出来るデバッグモードが発見され、各キャラクターをポージングした画像が一部サイトに掲載された。このため、後期出荷版(ベスト版も含む)では修正され、通常のプレイでは実行できなくなっている。後期出荷版『3』、および続編の『4』では、通常のプレイでデバッグモードに入ることはできないが、PARを使用すればデバッグモードに入ることができる。
出典:wikipedia
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