聖武天皇社(しょうむ てんのうしゃ)は三重県四日市市大字松原小字畑屋に所在する神社。最寄駅はJR富田駅。富洲原地区の1つの松原地区の氏子大社であり、氏神として聖武天皇を祀っている。松原の石取祭が行われていて、鎌倉時代に創建された神社である。聖武天皇社の神紋は16弁八重菊である。鎮座地は四日市市松原町536である。祭神は聖武天皇である。祭祀として例祭が毎年7月16日その他中慣例祭儀4回である。7月16日の例祭は別名松原の石取祭とも称する。境内神社は白玉龍神を祭る白玉龍神社。社殿は神明造の本殿と拝殿と社務所である。境内は572坪である。氏子は松原区の800戸である。社伝によれば、神社の名称やこのあたりに樹木のあったことから考えて、松原村を朝明頓宮の跡として、鎌倉時代の安貞元年(1227年)に聖武天皇社が創建された。鎌倉時代から松原村民と田村家は聖武天皇社の祭事を行っている。同じ地域松原地区(松原村の集落)に住む人々が共同で祀る氏子の神社である。近隣の桑名市には天武天皇社があり、また富田地区には日本武尊由来の鳥出神社があり、香川県には安徳天皇社があるが天皇個人の神社としては珍しい史跡と宗教施設である。神社境内には聖武天皇の歌碑があり、郷土が生んだ詩人である佐々木信綱の書による石碑が1955年(昭和30年)に築造されて「妹(いも)に恋ひ 吾(あが)の松原みわたせば 潮干の潟(かた)に鶴(たづ)鳴き渡る」という万葉集にも掲載されている歌が刻まれている。境内神社には蛇の白玉龍の神様を祀る商売繁盛の白玉龍神社と、力石という石が本殿の右側にある。朝明郡松原村(現在の四日市市松原町)の力持ちの若者等が、ことあるごとに体力を試そうとして競いあいこの力石を持ち上げた。重さは不明だが、村の力自慢の若者が大勢挑んだ。松原村に代々伝わってきたのを、1993年(平成5年)に聖武天皇社の氏子総代と松原地区連合自治会によって聖武天皇社に移された。石喰松もある。四日市市内の聖武天皇関係の史跡としては、志氏神社や聖武天皇社付近の同じ松原地区(松原町)に所在する鏡ヶ池跡もある。大晦日と元旦の間の年越しの時間には、初詣の参拝客に松原地区連合自治会の婦人が調理した甘酒が振舞われる。松原の石取祭りのときに、初穂の小麦粉で作った団子を神前に供える風習が残っている。これをゴシンエ(御神恵の意味)またはゴシントク(御神徳の意味)と呼んでいる。聖武天皇を祀る神社であり、聖武天皇ゆかりの史跡で、天皇関係の宗教施設として価値がある珍しい神社である。毎年7月に正式名が聖武天皇社大祭である松原の石取祭が開催されている。四日市市松原町に立地していて、三重郡富洲原町時代は東洋紡績社宅で構成された「松原宮町自治会」に所属していた。南側には四日市北警察署と松原公園が、東側には国道1号が隣接しており、北側には東洋紡績の宮町社宅が立地していたが、平成時代になり創価学会の四日市北文化会館と飲食店が立地している。大正時代に地元の寄進があった。神社の鳥居には寄進した会社名が記述されている。奈良時代に大木の松が複数茂る松原であった事から松原村があり、この松原の由来には他に諸説があるが、四日市市富洲原地区の松原とする説が最有力である。万葉集の史跡である聖武天皇社は松原村の旧家の田村家が明治時代まで氏子として神社を守ってきた。現在の四日市市松原町の松原村で松原姓を名乗っていた旧家田村家の民話では、聖武天皇が伊勢行幸の際に松原村の旧東海道を通ると一陣の風が吹き、聖武天皇の笠が池に落ちたところに、タイミング良く西富田村付近の小川で洗濯をしていた田村家の娘がその笠を拾って差し上げたため、これが縁となって聖武天皇は娘の実家の田村家に宿をとられたという。そして、奈良時代の聖武天皇の形見の品が永く保存されていたが、火災で焼失したと古文書で記述されている。続日本書紀の記述で松原の文献が記述されている。聖武天皇は、奈良時代の天平12年(740年)に伊勢国に行幸をした。田村家は松原村の旧家で聖武天皇由来の土地として明治時代まで神社や祭りや逸話も守ってきた。当時田村家などわずかが松原村に居住して松原村が海岸であり、富田一色村は砂浜だった。その際に聖武天皇は松原の歌を詠んだ。「万葉集」聖武天皇の御歌に「妹に恋ひ、吾の松原見渡せば、潮干の潟に、鶴なき渡る、右の1首、今案ふるに、吾の松原三重郡にあり。河口の行宮を相去ること遠し。けだし、朝明の行宮に御在す時に製らす御歌なるを、伝ふる者誤れるか。」とある。吾の松原については、津市安濃地域の松原の説と、鈴鹿市の伊勢若松駅周辺の鈴鹿郡松原の説や、四日市市の県地区であるという説があるが、朝明郡(富田六郷)の現在の四日市市富洲原地区が松原町と称している事から、この地が松原であったと推定されている。
出典:wikipedia
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