マンチェスター・シティ・フットボール・クラブ(, :)は、イングランド・マンチェスターをホームタウンとする、イングランドプロサッカーリーグ(プレミアリーグ)に加盟するプロサッカークラブ。1880年に創立した。ホームタウンはマンチェスターである。プレミアリーグ有数の強豪クラブであり、2011-12シーズンにはマンチェスター・ユナイテッドを僅差で凌ぎ、44シーズンぶりにリーグ制覇を果たし、現在4回のリーグ優勝をしている。世界規模、全国区のマンチェスター・ユナイテッドに対し「真のマンチェスター市民のクラブ」といわれている。ユナイテッドとの試合は「マンチェスター・ダービー」と呼ばれ、マージーサイド・ダービー、ノース・ロンドン・ダービーと並び3大ダービーの1つである。サポーターはクラブの愛称をもじりCityzensと呼称されている。2008年にはマンチェスター・シティを中心としてシティ・フットボール・グループを創設して、メルボルン・シティFCやニューヨーク・シティFCといったシティブランドを立ち上げた。2014年1月、世界4大会計事務所である『デロイト』の調査によると、2012-13シーズンのクラブ収入は3億1620万ユーロであり、世界のサッカークラブの中で6位である。また、イギリスメディアが2012年に公表した調査によると、平均年俸は約740万ドルであり、FCバルセロナ、レアル・マドリードに次いで、世界で三番目に高いクラブであることが判明した。これはアメリカのスポーツチームで最も平均年俸が高いロサンゼルス・レイカーズやニューヨーク・ヤンキースを上回る給与水準である。1880年より活動していたゴートン・アスレティックが1887年にウエスト・ゴートン (West Gorton) と合併し、プロ組織としてアーディックAFC ("Ardwick Association Football Club") が結成された。1894年に現在のクラブ名になる。古豪チームとして70年代までに多くのタイトルを獲得し、80年代初頭まではおおむね強豪の一角だったが、以後は残留争いの常連に甘んじ、エレベータークラブ化していたうえ、1998-99シーズンにはディヴィジョン2(実質3部リーグ)での戦いを余儀なくされるなど、実力においてマンチェスター・ユナイテッドに大きく水をあけられていた (シティが3部リーグでプレーしていた1998-99シーズンには、ユナイテッドはUEFAチャンピオンズリーグ優勝、プレミアリーグ優勝、FAカップ優勝の3冠を制覇している) 。2007年7月6日に、クラブの公式サイトで前イングランド代表監督のスヴェン・ゴラン・エリクソンの監督就任とタイ前首相のタクシン・チナワットの会長就任を発表。8月には月間最優秀監督賞を受賞するなど上々のスタートを切ったが、後半失速し9位でシーズンを終えると、2008年6月2日成績不振によりエリクソンを解任。マーク・ヒューズを新監督に迎え、同年夏の移籍市場ではジョー、ヴァンサン・コンパニ、ショーン・ライト=フィリップスらを獲得した。2008年9月1日、タクシン・チナワット会長がオーナー権をUAEの投資グループの(ADUG) へ売却。更に同年夏の移籍市場最終日となった同日、レアル・マドリードからロビーニョを獲得し、翌2009年冬の移籍市場では当時史上最高額ともいわれる移籍金でACミランからカカの獲得を試み失敗するも、あり余る資金力を背景にウェイン・ブリッジ、シェイ・ギヴン、クレイグ・ベラミーなどの実力者達を獲得。しかし、最終的に2008-09シーズンはプレミアリーグを10位、UEFAカップをベスト8で終えることとなり期待された結果とは程遠いものだった。2009年夏の移籍市場では再び巨額を投じ、カルロス・テベス、エマニュエル・アデバヨール、コロ・トゥーレらプレミアリーグで実績を残している選手達を中心に大規模な選手補強を行い、これまでキャプテンを務めていたリチャード・ダンや主力であったエラーノを放出してチームを編成し直した。2009-10シーズンは開幕から連勝を重ねて序盤は首位争いを演じるも、リーグ戦7戦連続引き分けるなど徐々に調子を落とし、2009年12月21日にヒューズは解任され、前インテル監督のロベルト・マンチーニを新監督として招聘した。2010年冬の移籍市場ではパトリック・ヴィエラ、アダム・ジョンソンらを獲得。一方で負傷などによって調子を落としていたロビーニョをサントスFCにレンタル移籍で放出した。マンチーニ監督就任後は守備を重視した戦術を浸透させ失点が減少、結果的には5位でのシーズン終了となりUEFAチャンピオンズリーグは逃したものの、UEFAヨーロッパリーグの出場権を獲得した。2010年夏の移籍市場ではダビド・シルバ、ヤヤ・トゥーレ、ジェイムズ・ミルナーらを獲得。一方でスティーヴン・アイルランド、ロビーニョらを放出した。更に2011年冬の移籍市場ではエディン・ジェコを獲得し、アデバヨールら余剰戦力となっていた選手らをレンタル移籍させた。2010-11シーズンは1968-69シーズン以来35季ぶりとなるFAカップ優勝を果たしたほか、プレミアリーグを3位で終えてクラブ史上初となるUEFAチャンピオンズリーグの出場権を獲得した。2011年夏の移籍市場ではセルヒオ・アグエロ、サミル・ナスリ、ガエル・クリシーらを獲得。更にアブダビ政府所有の航空会社エティハド航空と1億5千万ポンドと噂される額で10年間のスポンサー契約を締結。改修予定中のスタジアム名称をエティハド・スタジアムと変更した。2011-12シーズンは序盤から圧倒的な攻撃力を維持し、無敗をキープして迎えた9節のオールド・トラッフォードでのマンチェスター・ダービーでは1-6での歴史的勝利を挙げ、その実力を世界的に知らしめた。その後も両チームはデットヒートを繰り広げ、4月にはマンチェスター・ユナイテッドとの勝ち点差8とまで広がり2位に甘んじるも、ユナイテッドが終盤に入り勝ち点を取りこぼし、一方のシティはCLのバイエルン戦で交代出場の指示を拒否したとして戦力外扱いになっていたが、マンチーニ監督と和解したカルロス・テベスが無断帰国から復帰してチームに合流。息を吹き返したシティは連勝を重ね、マンチェスター・ダービー前には勝ち点3にまで差を詰めて迎えた第36節のユナイテッドとのマンチェスター・ダービーをヴァンサン・コンパニのヘディングシュートで1-0で制し、27節以来の首位に立った。そして最終節のQPR戦は勝てば得失点差でシティの優勝がほぼ決まる状況だったが、後半途中で相手が1人少なくなったにもかかわらず、やはり勝てばプレミア残留が決まるQPRの前に2点を奪われ、1-2で逆転を許した。しかしアディショナルタイム (AT) に入り、まずジェコのヘディングシュートで同点とし、最後はアグエロのシュートが決まり、3-2の逆転勝利で劇的な44シーズンぶりのリーグ制覇を果たした。シティ戦がATに入った時点で同時刻KOだったサンダーランド vs マンチェスター・ユナイテッド戦はユナイテッドが0-1で先に勝利したため、シティは引き分けでも優勝を逃すという状況だった。また、初出場となったUEFAチャンピオンズリーグでは、バイエルン・ミュンヘン、SSCナポリ、ビジャレアルCFと同組の「死の組」に入り、3勝2敗1分けの勝ち点10を奪ったが、ナポリに競り負け惜しくも3位となり、UEFAヨーロッパリーグに回ることになった。そのヨーロッパリーグでも決勝トーナメント1回戦でFCポルトには勝利したが、2回戦でスポルティングCPにアウェーゴールの差で敗退し、欧州の舞台で輝きを放つことはできなかった。2012-13シーズンはコミュニティシールドでは優勝したもののリーグ戦はユナイテッドに独走を許してしまい、早々に優勝を決めさせてしまう(最終結果はユナイテッドと勝ち点11差の勝ち点78で2位)。チャンピオンズリーグではレアル・マドリード、ボルシア・ドルトムント、アヤックスと同組という極めて困難なグループで1勝もできずに3分け3敗であえなく敗退した。タイトル獲得への最後の頼みとなったFAカップでは決勝まで進出するが、圧倒的有利と言われたウィガン・アスレティックに後半終了間際の決勝ゴールを決められまさかの敗戦。これで無冠が確定したことにより決勝直後にマンチーニはシーズン終了を待たずして解任された。後任監督にはマヌエル・ペジェグリーニが就任。2013年夏の移籍市場では、カルロス・テベスらを放出する一方、アルバロ・ネグレド、ヘスス・ナバス、フェルナンジーニョ、ステヴァン・ヨヴェティッチを獲得した。2013-14シーズンは序盤は1試合平均3点を越すようなハイペースで得点を重ねる一方、アウェイでの戦いでは格下相手に不覚を取るなど好不調の差が目立った。しかし徐々に安定感が増していき、勝ち点を積み重ね続ける。4月13日に行われたリヴァプールとのプレミア頂上決戦は一時は2点差を追いつきながらも2-3で惜敗し、その後第26節の延期分サンダーランド戦にも2-2で何とか引き分け、自力優勝はおろか2位の可能性も一度は消滅したものの、リヴァプールが控えメンバー主体のチェルシーにアンフィールドで0-2で敗れた事で自力優勝の可能性が復活。諦めずにサンダーランド戦以降の5戦は全勝し、2シーズンぶりにプレミアリーグの覇権を奪回した。シティがこのシーズン首位に立ってた期間はわずか14日であった。(これはキャピタルワンカップで決勝まで勝ち進んだことによってリーグ戦が延期され、常に消化試合数がリヴァプールやチェルシーやアーセナルに比べて少なかったのが大きい。)またリーグカップも決勝でサンダーランドを3-1で下し二冠を達成した。また、チャンピオンズリーグでは初めてグループステージを突破したものの、トーナメント一回戦でFCバルセロナにホームでの第1戦で膠着状態の後半にマルティン・デミチェリスがリオネル・メッシに犯した微妙な位置でのファールがPK&デミチェリスの退場と判定されたのが大きく響き、2試合合計1-4で破れベスト16に終わった。夏の移籍市場では長年の補強ポイントであったセンターバックにエリアカン・マンガラを補強したのをはじめ、バカリ・サニャ、フランク・ランパードとリーグ内の実力者らを補強した。冬の移籍市場までに2位につけたがFWに負傷者が出たため、コートジボワール代表のウィルフリード・ボニーを獲得した。チャンピオンズリーグではグループステージでASローマ、バイエルン・ミュンヘンと同グループとなり、前半戦は苦戦を強いられるものの後半に巻き返し2シーズン連続で決勝トーナメント進出。決勝トーナメントではFCバルセロナと2シーズン連続での対戦となり、ジョー・ハートが幾度もビッグセーブを見せるものの合計スコア1-3で敗れ、ベスト16で敗退した。さらにリーグ戦でも後半戦開始直後から劇的に調子を落とし始め、チェルシーの独走を許し安泰に見えた二位の座はおろか、一時はCLストレートインの条件である三位からも脱落してしまう。しかし最終盤にかけてはアグエロの好調もあって調子を取り戻し、最終的には二位の座を奪還し、CLストレートインを決めた。終盤故障したチェルシーのジエゴ・コスタや大ブレイクのトッテナム・ハリー・ケインを抑えアグエロが自身初の得点王に輝いた。例年にも増して積極的な補強を展開。イングランド代表であるラヒーム・スターリング、ファビアン・デルフをはじめ、前シーズンスペインリーグ最高のCBとも評されたニコラス・オタメンディを獲得。そして移籍市場最終盤でクラブの移籍金最高額を拠出しケヴィン・デ・ブライネを獲得。ホームグロウン対策、DF層の充実、シルバ依存からの脱却といった課題を解決する意志を示した。一方で昨季からレンタルで放出していたネグレド、昨季トップチームでも出場した若手のホセ・アンヘル・ポソ、同じく若手のマルコス・ロペスを完全移籍で、出番を減らしていたヨベティッチ、ジェコをレンタルで放出。リーグでは開幕から勝ち星を重ね、開幕5連勝を達成した時点で昨シーズンからの連勝を10に伸ばしクラブ記録を更新した。代表戦でシルバやアグエロが負傷したのをはじめ負傷者が相次ぎ、若手のケレチ・イヘアナチョやマヌー・ガルシアらが複数試合にわたりベンチ入りするなど苦しい状態が続いたが、イヘアナチョはトップチーム初ゴールでチームに勝ち点3をもたらし、ガルシアにもカップ戦で初ゴールが生まれるなどピンチをチャンスに変える活躍が目立ち、序盤は首位を走っていた。しかし、中盤以降になると例年のごとく負傷者が続出。アグエロ、シルバが厳しいマークから離脱を余儀なくされ、時を同じくして旋風を巻き起こすレスター・シティに首位の座を明け渡す。さらにコンパニの離脱で今シーズンもCB問題が表面化。前年から不安視されたマンガラ、デミチェリスがプレミア初挑戦のオタメンディをフォローしきれず、そのオタメンディも軽い対応やスピードで振り切られる場面が目立つなど、リーガ時代の輝きを発揮しきれない状態が続いた。さらに2月初め、未だ勢いの止まらないレスターとの天王山を目の前に頼みのデ・ブライネが負傷離脱。シルバ、アグエロのラインが封じられた場合のアイデアを失ったまま臨んだ決戦は一時は3点差をつけられ、初出場のベルサント・セリーナのクロスにアグエロが合わせ一矢を報いたものの、本拠地で1-3と無残な結果に終わった。一方CLではクラブ初のグループリーグ首位通過を果たし、壁となっていたベスト16ではディナモ・キエフを下し、クラブ史上初のベスト8へ駒を進めた。ベスト8では同じく中東資本で急成長を遂げたパリ・サンジェルマンと激突する。しかし、ダービーの直前に行われたキエフ戦セカンドレグでコンパニ、オタメンディが1試合で同時に負傷するという悪夢がチームを襲う。両者ともに間に合わず迎えたダービーでは0-1で三年ぶりにホームで敗戦を喫した。CLベスト8のパリ・サンジェルマン戦では2試合合計スコア3-2でシティが勝利し、クラブ史上初のベスト4(準決勝)に名を連ねた。準決勝ではレアル・マドリードと対戦、ホームでは互いに決め手を欠き、0-0で折り返したが、アウェイでは前半開始早々にコンパ二が負傷交代を余儀なくされると、前半20分にオウンゴールで失点、その後も点を奪う事が出来ず、0-1で敗北、レアル・マドリードに決勝進出を許した。バイエルン・ミュンヘンで指揮をしていたペップ・グアルディオラが新監督に就任。夏の移籍市場ではセルタ・デ・ビーゴからスペイン代表のノリート、指揮官が昨シーズンまで指揮を執ったブンデスリーガからはドルトムントのイルカイ・ギュンドアン、シャルケ04のレロイ・サネを獲得。さらに貴重な国産大型CBのジョン・ストーンズをチェルシーらライバルクラブとの争奪戦を制しイングランドのDF史上最高額で獲得した。開幕戦のサンダーランド戦では新戦力のノリートがスタメンに名を連ね、コンバートされたコラロフがCBで出場した。ボール支配率は常に7割を超えるというイングランドでは驚異的な数字を記録し2-1で新指揮官の初戦を勝利で飾るも、戦術の浸透が完全ではなく、コラロフが失点に絡むなどチームの成熟の途上段階にある部分も垣間見える初戦となった。昨シーズン大混戦だったリーグの影響を受けプレーオフからの参戦となったCLはステアウア・ブカレストを敵地で5-0で下すなど格の違いを見せつけ無事本戦進出を決めた。グループリーグではFCバルセロナ、ボルシア・メンヒェン・グラードバッハ、セルティックと組み込まれたグループCを戦う。そしてCL抽選と時を同じくしてグループリーグで相対することになるバルセロナからチリ代表GKクラウディオ・ブラーボを獲得。既存戦力の去就と補強について様々な憶測を招いてきたGKの問題のうち、補強の面に関しては南米王者の守護神を迎えることで終止符が打たれることとなった。 () ()★※括弧内の国旗はその他の保有国籍を、星印はEU圏外選手を示す。※23番はマルク=ヴィヴィアン・フォエを偲んで永久欠番。ホームスタジアムのエティハドスタジアムに隣接する場所に、16.5面のサッカーピッチ、ユースチーム向けのスタジアム、最先端トレーニングセンターや宿泊施設がある。
出典:wikipedia
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