


『邪神伝説シリーズ』(じゃしんでんせつシリーズ)は、矢野健太郎による日本の漫画作品。『月刊コミックNORA』(学習研究社(現・学研ホールディングス)にて、1988年から1993年まで不定期に連載された。単行本は全5巻。2014年にクリーク・アンド・リバー社より全5巻の同構成で電子書籍版が販売されている。カラーページが再録差し替えとなっている他、描き下しの筆者後書きが追加されている。邪神伝説シリーズはアメリカの怪奇小説家ハワード・フィリップス・ラヴクラフトによって描かれた物語を下地にオーガスト・ダーレス達、数多くの作家によって築かれたシェアワールド「クトゥルフ神話」の1つとして描かれている。この作品では、他の多くのクトゥルフ神話がそうであるように、基本的にはオーガスト・ダーレスの世界観を踏襲し、そこに作者自身が考えた設定・解釈を加えて独自の世界観を築いている。そのためダーレスの提唱した設定の通り、クトゥルフ神話の神々は、地水火風の四大に分けられ、その対抗者としてベテルギウスの旧神も設定の中にある。また、旧支配者同士もそれぞれ対立すると設定されている。さらに矢野氏のオリジナルの設定として旧支配者や旧支配者を崇拝する邪教徒に対抗する人間達の組織としてケイオス・シーカー(混沌の索求者)なる武装・超能力者集団が登場する。一方で、圧倒的な力を持った外なる神としてヨグ=ソトースを位置づけて動かすところなど、一部でラヴクラフトの世界観を取り入れている。作品は、旧支配者の一柱ハストゥールの力を使う少女・星間渚(初登場作品・ケイオスシーカー)を主人公とした物語(渚事件簿シリーズ)が中心に構成されているが、他にも異世界の魔道師ラミアを中心とした物語『ラミア』(第1巻収録)や『インスマスの影(参考・インスマス)』をリメイクした作品『ダーク・マーメイド』(第2巻収録)など、複数の物語がある。コミックス4巻収録の「CALL OF CTHULHU」は、『月刊コミックNORA』ではなく『コミックマスター』3号(ホビージャパン)に掲載された。ホビージャパンではテーブルトークRPG『クトゥルフの呼び声』を発売していることもあり、邪神のカタカナ表記名などは本作のものと異なり、ホビージャパン商品の表記に合わせてある(例:本作ではナイアルラトホテップ表記がニャルラトテップ表記)。タイトルは「クトゥルフの呼び声」ではなく、「クトゥルフの呼び出し」の日本語題が表紙に併記されており、クトゥルフが「わしや」と電話でツァトゥグァを呼び出すシーンから始まる。ラヴクラフトやダーレスなどの有名作家だけではなく、日本のクトゥルフ作家の作品も参考に用いるなど、複数の作品の設定を『邪神伝説シリーズ』では過去にあった事実として描いている。
出典:wikipedia
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