線ファスナー(せんファスナー)は、線状のファスナー(開閉可能な留め具)である。古くはスライドファスナーなどとも言ったが、現在は単にファスナーと呼ぶことが多い。ジッパー、チャックは元は登録商標である。主に衣類、靴、鞄類、小銭入れなどに取り付けられており、着脱や出し入れを容易にする役目を果たしている。ジッパーは米B.F.グッドリッチ(現グッドリッチ)社の登録商標、チャックは日チャック・ファスナー(一説にKKKファスナー)社の登録商標だった。ただしいずれも、少なくとも現在の日本では登録されていない。各国には以下のような名称がある。テープ、エレメント(務歯)、スライダー(開閉部品)で構成される。務歯(むし)またはエレメントと呼ばれる歯をテープ状の基材に並べて取り付けたもので、左右対になった一組の間でスライダーを動かすことで、左右の務歯同士が順に組み合わさってゆき、自在に開閉できる構造になっている。開いている状態からスライダーを引っ張って動かせば、動かした位置まで閉まり、逆に、閉まっている状態からスライダーを引っ張って動かせば、動かした位置まで開く仕掛けになっている。エレメントの並んだ上下端部には「上止」と「下止」があり、スライダーが跳び出すのを防ぐと共にエレメントの固定を助けている。上止は左右のテープの端で別々に取り付けられていて、下止は常に左右のテープを繋ぎ止めている。一般的な「止製品」では以上の構造で終わるが、より複雑な「開製品」や「逆開製品」では、止製品の構造に加えて「箱」「箱棒」「蝶棒」が増える。開製品では下止の代わりに箱、箱棒、蝶棒が付いていて、蝶棒が箱から抜けることで左右のテープが完全に分かれることが出来る。逆開製品では下止だけでなく上止の部分にも箱、箱棒、蝶棒が付いていて、上下のいずれからでもスライダーによって左右を繋ぐことが出来る。スライダーに付いた引き手を摘んで開閉する。ファスナーはその構造上、テープに外向きの力が加わるとスライダーが滑ってファスナーが開いてしまうが、これを防ぐためのロックつきのスライダーもある。ロックつきのスライダーは、引き手を引いたときだけロックが解けてスライダーが動くようになっている。エレメントが磨耗すると噛み合わせが緩くなり、スライダーを動かさなくても外れてしまうようになる。ゴムや安全ピンで留める応急処置もあるがほとんどの場合は交換するしかない。務歯を持つスライドファスナーは、素材と成型方法から大きく分けて3つの種類に分類される。このほか、保冷バッグや洗面具入れなどに使われるレール状のポリ塩化ビニルやポリエチレン製のレールファスナー、海中深くでつかう潜水服、宇宙服、青函トンネルなどで使用されている、全く水や空気を通さない水密気密ファスナーなど様々なタイプが存在する。最近では再生樹脂や生分解性材料を用いたリサイクルファスナーなども開発されてきている。同社は、このチェーンマシンと同種の機械を100台、日立精機に1台12万円、支払いは30台ずつの条件で発注した。発注した機械は、1951年5月に10台、8月に20台、1953年の7月に100台目が納入された。しかし1960年頃までは、当時のTALON社の米国での生産シェアは90%前後であった。これに対して、世界でのTALONのシェアは50%以上を確保していた。ヴィンテージものの衣服やかばん雑貨品などに使われているジッパーにTALONブランドのファスナーが採用されているのは、このためである。その後の日本国政府の輸入規制によって(1990年以前頃まで)、外国製品の輸入が抑えられたことから、日本国内の市場に外国製品は流通しなかった。Talon, Crown, Conmar は Zipper の3大ブランドとして世界で珍重されている。日本のYKKが金額ベースで約45%の世界シェアを占める。残りのほとんどは1,000社以上もあるとされる中国メーカーが生産しているとされる。
出典:wikipedia
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