『おれはミサイル』は、秋山瑞人の短編SF小説。2003年度、『星雲賞』日本短編部門受賞作品。一人称で書かれているが、人間は登場しない。『SFマガジン』2002年2月号、5月号に掲載され、2010年にハヤカワ文庫のアンソロジー短編集『ゼロ年代SF傑作選』に、2011年には『戦争×文学 イマジネーションの戦争』(集英社)に収録された。舞台はいずこかの空であるが、判然としない。果てない様な広大な空の、『高々度十七空』と呼称される空域。老朽化した全翼型のミサイル母機である『私』は、数十年前のある作戦で僚機となった『エピオルニス』から、「グランドクラッターを知っているか」と問われるが、『私』は、クラッターがレーダー上の背景雑像であることは熟知していたが、グランド(地上)という概念を理解せず、重力方向の遥か彼方に固体の平面があるという彼の話を信じようとはしなかった。そして、現在。タンカーから給油とミサイルの補充、そしてFCSのアップデートを受けて後の3日目、単独で飛行中だった『私』は、声を聞いた。「貴様の名前は?」
出典:wikipedia
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