ヤコブ・ヴァン・ヘームスケルク (Hr. Ms. Jacob van Heemskerck) は、オランダ海軍の海防戦艦。第一次世界大戦前に竣工させた艦である。本艦はオランダ海軍が自国の沿岸警備や植民地の防衛のために造り上げた海防戦艦である。オランダの戦略ドクトリンとして本国は沿岸艦艇を配備するのみとして、富を産出する植民地には海防戦艦や駆逐艦を配置して防衛する戦略を採っており、本艦も本国よりも植民地に優先配備されていた。船体形状はこの当時の列強主力艦と同じく、排水量に比較して凌波性を良くするために乾舷が高められた平甲板型船体を採用している。水面下に衝角の付く艦首から全く傾斜のない艦首甲板上に「クルップ 1902年型 24cm(40口径)砲」を収めた主砲塔が1基、司令塔を下部に組み込み、両脇に船橋(ブリッジ)を持つ箱型の艦橋、簡素な単脚式の前檣、1本煙突の周囲には煙管型の通風筒が立ち、煙突の後部は艦載艇置き場となっており、2本1組で片舷2組ずつのボート・ダビットにより運用される。簡素な単脚式の後檣、そこから一段下がって後部甲板上に後ろ向きの24cm単装主砲塔の順である。副砲の15cm単装砲は単装砲架で片舷3基ずつ計6基を装備した。副砲は首尾線方向への射界を少しでも得るために船体の一部を切り欠いている。この武装配置により艦首尾方向に24cm砲1門、15cm砲2門が、舷側方向に24cm砲2門、15cm砲3門が指向できた。主砲は「クルップ 1902年型 24cm(40口径)砲」を採用した。その性能は170kgの砲弾を、最大仰角20度で14,630mまで届かせられた。この砲を新設計の単装砲塔に収めた。俯仰能力は仰角20度・俯角4度である。旋回角度は単体首尾線方向を0度として左右120度の旋回角度を持つ、主砲身の俯仰・砲塔の旋回・砲弾の揚弾・装填は主に水圧で行われ、補助に人力を必要とした。発射速度は2分間に1発が発射できた。1939年4月19日に浮き砲台として再就役。IJmuidenに配備される。ドイツ軍の侵攻の際、1940年5月14日にドイツ軍の手に渡るのを避けるため自沈した。しかし、ドイツは1940年7月16日に艦を浮揚し、7月24日にアムステルダムへ曳航。そこからさらに1941年3月にはキールへ曳航された。そして、そこで浮き対空砲台に改装され、ウンディーネ(Undine)と改名された。戦後ヴィルヘルムスハーフェンで発見されオランダに返還。アムステルダムで宿泊艦へと改装された。1948年2月23日に再就役し、Neptunusと改名。1974年9月13日に退役。または、1972年に除籍後、1975年に解体処分。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。